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1000字小説バトル

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1000字小説バトル
第72回バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオン作品は、太郎丸さん作『UTAO-UTAO』
アナトー・シキソさん作『砂漠で砂を探す男』の2作品です。
太郎丸さんは2度目のチャンピオン、アナトー・シキソさんは
今回でトリプルグラチャンとなります。
おめでとうございます。

投票結果
得票数 
1
取調室
のぼりん
2
破片とかけて
小笠原寿夫
3
バースデーメール
エミュー。
4
LET"S カラオケ
香月朔夜
5
最終兵器の彼女
とむOK?
6
始業前
陽芽
7
春の罪
べっそん
8
RPG
朧冶こうじ
9
橘内 潤
2
10
ながしろばんり
2
11
綾重寄之介
1
12
ウーティスさん
2
13
太郎丸
5
14
(本作品は掲載を終了しました)
ウーティスさん
15
ぼんより
3
16
見る
久美紀世子
17
ごんぱち
1
18
アナトー・シキソ
5
19
越冬こあら
1
20
横浜湾岸線
早透 光
1

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

UTAO-UTAO
太郎丸さん

感想:
 歌っている人は、自分が歌っている事に気付かぬもの。
 頭の中でこだまする声は、外にあるやら内にあるやら。
 いずれが歌っていたのかは、もはや確かめようもない。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
雰囲気が良かったです。楽しそうで。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
05「最終兵器の彼女」とむOK? 1000
ああ、やっぱりこの人は才能がある。あるなあ。あるあるあるある。
読んでて普通に読めるってのは、やっぱり書いてるヤツに才能があるんだ。
イラっとか、ケっとか、全然ならんもんな。

08「RPG」朧冶こうじ 1000
いわゆる「RPG」ゲームの世界観というか構造に対して、誰もが密かに(あるいはあからさまに)感じている、不満や蔑や不条理を作品にしてみた、と言う感じ。定番。

09「バニラコーヒー」橘内 潤 947
最後の「代議士先生」の意味が分からん(というか必然性が分からん)が、これはかなりいい。
静かにたゆたってる感じがかなりいい。

10「矛盾2005」ながしろばんり 1000
矛と盾の細かい設定も堂に入ってる。語りも面白い。
が、終らせ方が分からない。「放り出しちゃった」て、感じだ。
「やりっぱなし」じゃなくて、放り出してる。

11「遠い国への片道飛行」綾重寄之介 1000
だったら最初から「宇宙船製造技術を授けるから」ってメッセージに入れとけばいいのに。
物語を、オチの寄生物にするから、こういうふうになる。
後ろの席のいい女(オチ)が気になって、手もとのグラス引っくり返しちゃった、みたいな感じ。

12「(作品A)」Q嶋億人 1000
無理に説明する必要はないのに、説明してしまいたいのが人間で、この作品も、そう言う部分で失敗している。まあ、大きな失敗じゃないけど、失敗だ。読者と作品の間にこう、暗幕みたいな分厚い布がある感じがする。包装がついたままの羊羹を食ったみたいな感じだ。

13「UTAO-UTAO」太郎丸 1000
む! これはイケる。これはイケるぜ。
感動と不思議の両方があって、しかもその両方ともが「前向き」なのがいい。
今回はこれ、イッとくかあ!

14「雨降りトルクス」安芸賢治 1000
面白い。登場人物を擬人化した犬とか猿とかにしてる意味がわからんけど、お地蔵さん蹴ったら、空からトルクスの雨がドバっと降ってきたシーンとか、いいなあ。主人公がグチグチうるさい感じも生き生きしてていい。

15「余暇」ぼんより 1000
いい。才能あるよなあ。「ぼんより=どっぐちゃん疑惑」は、ぼんより本人に否定されたから、まあそういうことにしとくけど、この「書けちゃう」感じがどっぐちゃんレベルなのは間違いないなあ。

16「見る」久美紀世子 1000
殆どの「書く」はこの感覚から始まる。ここから例えば「小説」が始まる。
その意味で、この作品は「小説以前」か「小説以後」だ。

17「泰平天国」ごんぱち 1000
「あなたにもこんな似顔絵が描けるようになります」とか言ってるわけの分からん似顔絵講座の「こんな似顔絵」みたいだ。ごんぱちくんならもっと書けるはず。こんなんじゃダメだ。

19「マンホール」越冬こあら 1000
既に失った人々の姿をかいま見る主人公が、「どこ」にいるのかがこの作品の勘所だ。
それは、空間的に「どこ」というよりも、心的に「どこ」と言った方がいいかもしれない。
彼が異界の入り口に踏み込み、最後に引きずり込まれたのは間違いないが、本当はそんな「事実」はどうでもいい。 日常を「踏み外す(外した)」感覚(の表現)が、見事なんだ。

20「横浜湾岸線」早透 光 1000
きゃー! 俺には、逆立ちしたってこういうのは書けねえ! いいわあ。

というわけで、今回は「同じ単語を繰り返すタイトル」シリーズの太郎丸さんのヤツを。
こあら帝王の、すでに失われてしまった人たちが主人公の前に一瞬現れるあの感じがものすごく好きなんだけど、帝王は、グラチャン三回の帝王だから、もうどんなに気に入っても票は入れてあげません。ははは!(いや、冗談ですって)

(アナトー)
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
月並みな感想ですが、聴こえてきました。
優しい歌声が。
電車中の合唱も。
とても素敵なお話です。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
定年を迎える頃には自分もこうなるのだろうか。
いや、ならないだろうけど、こんな気分にはなるのだろうと感じた。
話の展開がストレートで最後にちょっと気になる閉め方になっていたが、これでもいいかな。
投票者: このバトルへの参加作者

砂漠で砂を探す男
アナトー・シキソさん

感想:
エントリ01  取調室    のぼりん
 すらすら読ませる、その技術がすごい。

エントリ02  破片とかけて    小笠原寿夫
 慎ましいなあ。こういう子供時代ってどれくらいの年代の人の感覚なんだろう。バブル育ちではない気がする。。
 会話に雰囲気があって、いい感じ。

エントリ03  バースデーメール    エミュー。
 内容が世知辛くて、好みじゃないな。

エントリ04  LET"S カラオケ    香月朔夜
 これって実話なのでしょうか? 気になるところです。
 カラオケボックスと言う現代人の重要なコミュニティ(?)内の様子が、独特に整った構成で、描かれていますね。
 
エントリ05  最終兵器の彼女    とむOK?
 品のいい同人誌

エントリ06  始業前    陽芽
 人物描写上手です。主人公が何故友達にいいように使われているのか見えなかったけれど、そこが興味を湧かせるので、いい感じです。
 ただストーリー展開、というか、ストーリーがない、ような気が。。

エントリ07  春の罪    べっそん
 すごい。めっちゃかっこいいです。お姉さん、素敵。

エントリ08  RPG    朧冶こうじ
 これ好きです。読み終わってニヤってしちゃいます。

エントリ09  バニラコーヒー    橘内 潤
 「あなた」はお父さんで、「彼女」はお母さん。その設定が最後までわからない構造が良いです。
 でも何ゆえお父さんを『代議士』にしてみたんだろ? 必然性、はとりあえずない……ように私は思うけれど。。 実はあるのかな。愛人関係だと思わせるための仕込みとか。。

エントリ10  矛盾2005    ながしろばんり
 ウルティマってRPGとかに登場した気がする。。 最後の落ちもRPGね。
 文章が上手だからスラスラ読める。読後に(これってただのドタバタだったのか)と戸惑う。ひねりはなかった。それとも私が気がつけなかったのか。

エントリ11  遠い国への片道飛行    綾重寄之介
 まあまあ好きです。でもコスモランドに誘いたい宇宙人設定にちょい無理を感じるけれど。きっと作者もつっこみたい衝動を感じていたように思う。そして、それでも強引に書ききった、に違いない。

エントリ12  (作品A)    Q嶋億人
 きれいな作品ですね。こういう作風なのだなと思えばそれも特徴、と言った感じですが、鋭い指摘を望まれているようなので書いてみると。
 読んでいて気恥ずかしくなる感じがあります。月をお父さんに喩えてもいいけれど、書き方に曖昧さが加わるともっと良くなると思います。

エントリ13  UTAO-UTAO    太郎丸
 不思議なストーリーがイイです。

エントリ14  雨降りトルクス    安芸賢治
 猿太郎って猿に似ているからのあだ名かと思いきや、「僕が犬」といったわけで、世界観がわからなくなり、いいのか悪いのかも判断できない。

エントリ15  余暇    ぼんより
 暇な日ってこんな感じですよね。日常がにじみ出てくると言うか。。。 私もそういうの書いたけれど、わざわざ書き出し発表するとはネタ切れだった、とか。

エントリ16  見る    久美紀世子
 『幻聴かも……幻影かもしれない。』この不安の繊細さ、素敵です。女性の方らしきお名前。これは女性にしか書けないような感じがする。とはいえ男性になったことがないから、本当に男性が書けない、と言い切れないけれど。
 語りで綴られる文章も上手です。

エントリ17  泰平天国    ごんぱち
 政治に詳しい人みたいですね。オチとか面白いです。

エントリ18  砂漠で砂を探す男    アナトー・シキソ
 アナトーさんらしい作品。作風確立されててスゴイと思います。

エントリ19  マンホール    越冬こあら
 小人は死神だったのかしら。マンホールだとか部屋の隅とか、何かありそうで怖いですよね。。

エントリ20  横浜湾岸線    早透 光
 素敵です。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
『僕』の立ち位置が最終的に分からなくなってしまいました。『僕』も『男』と同様になったのか、それとも…。
それでも、雰囲気が好きです。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
[03]バースデーメール(エミューさん)
「翔のこと」「田舎の両親のこと」が具体的に述べられていないこともあってか、主人公が死ぬ理由が薄いような印象がありました。なので、死への展開も少し突発過ぎる感じがするのですが、逆に、思いつめての自殺は、案外こういったものなのかもとも思えます。
最後のメールの内容にとても感動を受け、全体としてインパクトの強い話だと思いました。

[13]UTAO-UTAO(太郎丸さん)
大きな感動はないですが、癒される話だと思いました。
「始めから貴方が歌っていらっしゃいましたよ」と初老の男が言ったセリフの後に、それまでの光景が思い浮かんできます。
(でも、最後に「男が“怪訝”そうな顔」をしている辺りから、もしかしたら精神的におかしくなりかけた人の話とも取れるのですが…)

[18]砂漠で砂を探す男(アナトー・シキソさん)
砂漠の砂が具体的に何を指しているのか分からなかったんですけど、もう戻らない“失くした何か”、もしくは「時間」かなと思いました。
最初は、男には幻想とか幽霊が見えるのかなと考えていたのですが、実在する人物に変わっていくのは予想外でした。
腕時計を時間の転換に使っての表現は、自然にできていて、すごいと思いました。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
 練り上げた文章、鮮烈なイメージ、すばらしい。
 でも、ラストの一文は、なくてもいいのかも。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
趣味にど真ん中ストライクです。
陽炎のたつ沙漠で自分だけの砂を探す――素材も好きだし、料理法も合ってるとおもう。
いいなあ、こんなの書けて。
投票者: このバトルへの参加作者

余暇
ぼんよりさん

感想:
なにかと効果音を使うのが好きみたいですね。あと、微妙に文章が笑ってしまっているのが気になりました。でも、楽しめて読めたので一票!
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
なんとなく良い。
暇で暇でたまらない、平和な(?)時間の裏に
自虐や、焦燥感がちらりと見え隠れするところにはっとする。
忙しいときは暇な時間が大切に思えるけど、
何もさせてもらえないとき、出来ないときの暇は
つぶすのが辛いもんね。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
 悩みました。
 エントリ15『余暇(ぼんよりさん)』と、エントリ18『砂漠で砂を探す男(アナトー・シキソさん)』
 面白げな作品の多い中、何とか削り出したのは2作品。しかし、甲乙つけがたい。
 まったく個人的な感覚であり意見なのだが、これほど文章に「余計なモノ」を感じなかったのは初めてかもしれない。
(読本量の少なすぎる千早丸が言っても説得力皆無ですが)
 相当の推敲を繰り返したのか、または才能かは分からないが、オーソドックスな題材がこれほど面白くなるとは!
 ……でも投票できる作品は1つなんですよね(泣)
 では、文章美と間合いの妙と言うことで、ぼんよりさんの『余暇』へ投票します。
 多分、地味な作品です。でも文章に余計なモノ(変に回りくどい無駄や見え透いた思惑など)を感じず、話もするするスムーズに転がるのが面白い、と感じました。
 文章美と間合いの妙、という意味では『砂漠で砂を捜す男』も素敵です――が、どうしても「何処かで読んだことが(観たことが)ある」と感じてしまうので。

 他で気になったのは5作品。

04『LET"S カラオケ』香月朔夜さん
(素直に大笑いしてました)
10『矛盾2005』ながしろばんりさん
(マニアックなディテールを細かく説明、という「男子が好きそうな文」が面白い。他でも色々遊ばせてもらったし/笑)
12『(作品A)』Q嶋億人さん
(描写が丁寧。でももうちょっと「1000文字小説である」ことを考慮して下さい)
13『UTAO-UTAO』太郎丸さん
(雰囲気は大好きです。ラスト1行がなければ~/←悔しがっている)
19『マンホール』越冬こあらさん
(文章が巧すぎです)
             by千早丸
投票者: その他のQBOOKS参加作者

バニラコーヒー
橘内 潤さん

感想:
これよかったです
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
優しい雰囲気が好きでした。
最終的な部分が好みではなかったですが、許容範囲。
ただ、お父さんと語り手は、親子以上の関係なのかそうでないのかが分かり難かったです。
投票者: このバトルへの参加作者

矛盾2005
ながしろばんりさん

感想:
『矛盾2005』と同じく元ネタがある『最終兵器の彼氏』。
どちらにしようか迷ったけれど、ここは構成の妙よりこっちに。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
なんか一生懸命勝とうとしているので一票どうぞ。
嘘です。好みかどうかは別として面白かったです。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

ウーティスさん

感想:
その情景は想像しやすかったけど個人的な意見ですが、悲しい感情の次にくる情景が想像できるようなラストにしてほしかった。
投票者: 純粋読者

感想:
「ヒトリン読者」の感想

いやな感じだったら流してください。

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第72回1000字小説バトル


●エントリ01  取調室    のぼりん

<顔がぐにゃりと曲がった><警部>は宇宙人で、地球人である<男>に対して、わざわざ地球人である<専門家>によって<証明されている>ことを話してやるというめんどくささを感じないのかと思えば、<いきり立った><容疑者>に<うんざりしたような顔を>する。<警部>とはどのような宇宙人なのでしょうか? それはさておき、<容疑者はそのまま釈放され>たということは、<容疑者>は罪を犯していなかったんですよね? <容疑者>が有罪無罪関係なく、<警部>は宇宙人なんだから(容疑者の記憶をコントロールできる前提で)釈放し放題の上での、<そのまま釈放>だったんですから。いや、<警部>にとっては<助手席に座っていたはずの女性>の行方なんてのはどうでもよかったのかもしれない。この短編にとってもどうでもいいことなのかもしれない。まあ、それもさておき、最後の最後で、<奇妙な話だが>と作者が口出ししてくるが、何が<奇妙な話>なのだろうか? <突然、警部の顔がぐにゃりと曲がった>からなのか? <容疑者>が<そのまま釈放され>たからか? <奇妙な話だが>と作者が言う前に<奇妙>なことは起こっているわけで、オチているわけで(そこにもっていきたい作者さんの苦労の集約されるべきところ)、突然の作者の失言をともなう登場はいらないように思います。


●エントリ02  破片とかけて    小笠原寿夫

<佐藤>が<興味>ないと断言するまでの会話は必要なのでしょうか? <赤い缶の黒いコーラを飲>みながらの会話には興味が持てませんでした。<今日は、佐藤の誕生日である。>と、ここから<佐藤>と<小笠原>が相手にむかって言葉を発する。僕的にはここからは好きです。<消耗品>という言葉の使い方<は気に食わない>ですが。この小説は見た感じは短編ですが、短編らしくないような気がします。作者が登場人物に喋らせたいことだけ喋らせて、最後は登場人物を単純にして(小説の真ん中辺り、妙に芝居芝居していたのに)、挙句の果てに<燃え滾る野心>にイッてしまった。1000字以内という条件があるがゆえに、ガンバレなんて作者を応援したくなりますが、その条件がなければ応援したくなるような小説だとは思えませんでした。


●エントリ03  バースデーメール    エミュー。

<五十嵐沙羅>。可哀相過ぎます。この小説は<沙羅>が<自ら命を絶>つまでを裏切られまくりの経緯を折り込んで、説明に没頭しているような気がします。さらにというか、やり過ぎな感があるのは、<母>からのメールです。<田舎の両親>の実態については何も触れてはいないのですが、いきなり作者の頭の中でデキあがったしまった<母>を登場させるのはどうでしょうか? <2件のバースデーメール>の一件は親愛し合っている<母>のものですが、もう一件も<愛する者から>とするのはどうでしょうか? <翔>は<財布を見ると無くなっていた><3万>で<20本のバラの花束を>購入して、<沙羅>の機嫌をとるためだけに<メール>を残したとするほうが自然なような気がします。むしろそうしたほうが<沙羅>が可哀相になります……? <翔の目から>の<大粒の涙>だけで<翔>の<沙羅>には届かなかった偽りのない気持ちを表現しようとするのは説明不足です。どうか、精進なさいませ。


●エントリ04  LET"S カラオケ    香月朔夜

僕のことで恐縮なんですが、アルコールを四時間前ぐらいに摂取しまして、まだ抜けてないんでしょうか? この作品を読み終えた後に自分の顔が綻んでいることに気がつきました。<十二楽坊>ってあるんですか? <セーラームーン>の二番ってそうなんですか? <イカロス>は全然駄目でした。感想は……、次回作に期待します。


●エントリ05  最終兵器の彼女    とむOK?

どうでもいいことなんですが、<「彼氏、最終兵器らしいよ」という噂が立ち始めた>後に、<噂の最終兵器高田ミノル><に彼女ができた>わけですから、開口一番に<彼氏>というのは変ですよね? この作品の<彼氏>には<高田ミノル>という名が与えられているんですが、作品中の<彼氏>の設定はとてつもない謎に満ちているにもかかわらず、<彼氏>の立ち振る舞いは単純にわかり易く描かれている。これってどうかと? この作品の題名が『最終兵器の彼女』なんですが、<最終兵器>=<彼氏>ってなんなんですか? 説明いらないんですか? 謎一辺倒の<彼氏>の<彼女>である<村山舞子>は、謎の<彼氏>がいることを除けばごく平凡な女の子で、それだけでしかない。<ルドルフとメル友になった>って、<ルドルフ>ってなんなんですか? <彼女>が<最終兵器の彼女>であることを発表する意味があるんですか? 僕はきっぱりと言ってしまいますが、原作の終盤の辺り(多分)を立ち読みでぱらぱらとしか読んではいませんが、原作の『最終兵器の彼女』の彼女は<最終兵器>としての登場人物として描かれていたから、魅力的であり、作品の世界観を維持できたわけで(彼女に想いを寄せる男の心情は複雑であってもその複雑さが読者に通じるかどうか)、この短編の世界は原作にカスりもしていません。作者付記にあるような<言い訳>がなかったら、皮肉にもこの短編の説明不足を補える術はなかったでしょう。この作品の発表は残念でしかたありません。


●エントリ06  始業前    陽芽

日常というのは、僕自身にとって大切なもので、断じて同じことの繰り返しではなく(繰り返したくない)、生活の中のどこかに変化があると思っています。そう考えて生活している僕は、この作品の最後に作者の<俺>が発する<これもいつものことだ。全く、明日も暑くなるんだろう。>というとこにがっかりしてしまいました。そんなんでこの短編終わっちゃうのか、と。作者の方は何を描きたかったのでしょうか? <『始業前』>の<駅から徒歩15分の坂道を昇ってきた>ところから(勝手に想像して)十分未満(<彼>が<キャンディバー>を食べる<僅か三分>以上)の<いつものこと>の描写。もっとも、<一年><毎朝食ってりゃバリエーションも尽きてくる>ほど<アイス>を食べ続けているのに、<コンビニの店長>に<そろそろ顔を覚えられてしまっている>と思う感覚は、僕にとっては奇妙に感じられましたが。描写か、描写にちがいない。小説とは描写なり。でも、徹底的に描写をしまくってるのだろうか? 描写をしまくる? よくわからない。短編だからよくわからないのか?


●エントリ07  春の罪    べっそん

<・・・>は、‘……’ですよね? <じいちゃん>が<綺麗な煙突からお空に登っていく>ことを通して、(かっこいい?)<姉ちゃん>の変化を<俺>が<ずっと見ていた>という内容。<空き缶>にしても<じいちゃんのGITANESと自分の赤マル>にしても車の<窓から放り捨て>れば、<こんな日だからか>とか関係なく、<罪悪感を感じる>のがまっとうな感覚だと思いますが、とにかく<俺>は<妙に罪悪感を感じた>。どうしよう? 一度目の<罪悪感>は<じいちゃん>に対してで、二度目の<罪悪感>は<じいちゃん>への想いを表現して見せたタバコを<姉ちゃん>が<窓から放り捨て>るのを阻止できなかったからか? 僕はそんな<罪悪感を感じる><俺>にかわって<姉ちゃん>を抱きしめてやりたいです。何?


●エントリ08  RPG    朧冶こうじ

君が<覇王>だったのか? 世界は広いぞ。また、<運命とやらに担がれて覇王退治なんで馬鹿げた旅に出かけ>てくる<少年>が現れるかもしれないぞ。<性格が歪>んで、<裏で仲間に揶揄われ>ることなんて恐れずに芽を摘み取ってしまえ。<勇者>も<覇王>も大変だ。


●エントリ09  バニラコーヒー    橘内 潤

<いつか昼間にデートしましょうね。>ということは深い関係。<わたし>は<年上フェチ>で、<わたし>の母親の<面影しか見てない><代議士先生>と付き合っている。この恋愛、成就するといいですね。


●エントリ10  矛盾2005    ながしろばんり

<『矛盾2005』>の<矛盾>とは何ですか? 本当はどっちが強いんですか? <矛盾>って発生しました? 


●エントリ11  遠い国への片道飛行    綾重寄之介

まとまっていて読みやすかったです。良かったんですが、さらっと感がオチにもありました。<コスモランドの住人達>は<専用ジェット>に乗り込んだ<若い男女二十組>、<乗務員>、<機長>を<勇気のある立派な人々>と見なして地球人に<宇宙船製造技術を授け>ようと<コスモランド>に誘うのですが、<専用ジェット>に乗り込んだ人たちというのは(語弊があるかもしれませんが)作品上特に重要な働きをするわけでもなく、<何も決めないことで有名な首相>の言いなりになる存在でしかないわけで、<驚くほどの決断力を見せた><首相>には何も起きてはいない。そこは何も起きなくてもいいのかもしれない。でも、もっと毒が欲しかったです。もっとすごい作品、期待させてください。


●エントリ12  (作品A)    Q嶋億人

上の作品同様、この作品もよくまとまっている。すっきりしてます。話の内容に疑問は生じませんでした。1000字。うう~ん、1000字だからいいのか? 1000字小説なんだからこれでいいんですが。この作者の<Q嶋億人>さんは他にもお書きになられているのでしょうか? いやいや、この作品の感想感想。
『小さくなっていく月』の中の<月>とは、<月は地球から少しずつ離れていっている>、<地球から見える月がだんだんと小さくなっていく>、<月が遠ざかっているのか>、<月は光を弱めながら>と、表現されている。作品の中の事実である。何事にも左右されない現象。この<月>に<僕>は<父>を重ねて想う。<月>ありきである。『小さくなっていく月』では、<父>と<僕>が離れていく様が描かれなければならず、くっついたり、逆流してはいけない。登場人物達がどんな気持ちであろうとも、<遠ざかって>いかなければならない。これは、作者の願いであり、決定事項である。この作者の願望を実現する為に作者は<遠ざかってい>く<月>のしくみを作り上げ、利用したのである。この<月>に括りつけられた<父>は<僕>から<遠ざかってい>くしかない。身も蓋もない話である。こうして<作者付記>にあるように<作者>は<僕>が<父>を<自分から離れていく父>にしか見えないことに成功したのである。その煽りを食ったのが<母>である。<ハイヒールの音とともに月の明かりに溶けてい>ってしまった。恐ろしい<月>。余談ですが、長編にも挑戦してみてはいかがでしょうか? もう、されてます?それと、僕は感想を書くときに、僕、と書いてしまいますが、僕とこの作者を同一人物なんて思わないでくださいね。少し褒め過ぎたので余計な心配をしてしまいました。


●エントリ13  UTAO-UTAO    太郎丸

<私>は<初老の男>の前だから歌えたのか? どうして<翌日から私はそこを指定席にする事に決め>てしまったのか? 同じ<時間帯>に。<私>は誰かのために歌ったのか? それは誰かのために歌ったにちがいない。<その歌声は本当に小さ>なものであっても<私>は<コンサート>を開いていたのだから。では、<初老の男>が観客第一号になりえるか? 確かに<初老の男>は最後に<私>に<始めから貴方が歌ってらっしゃいましたよ>と、言う。<初老の男>とは何者だ? <始めから>と断言してみせる。実は<私>が歌い始めたのが<初老の男>に出会う前だったかもしれなじゃないか? 仮にそうだとすると<初老の男>が断言するのはおかしい。断言させたのは作者である。<私>が<窓を過ぎる切り取られた季節さえ色鮮やかに感じられる>ように、作者が<初老の男>に<コンサート>のサポートをさせたのだ。<いつもより早い電車に乗っ>て<淡い期待>を持つ日常から<私>を<名も知らぬ人達との一体感>に<心地>よさを感じさせるまでしてやったのが<初老の男>であり、神の力を持つ作者である。よって、<初老の男>は観客第一号になりえない。そもそも<初老の男>は必要だったのか? そんな質問をする僕には感想なんて言う資格がないでしょう。


●エントリ14  雨降りトルクス    安芸賢治

僕にも立派な先輩がいて、側頭部にハイキックをいれて崩れ落ちるところを担いで、手短にある壁にめり込ませてやりたいのですが、先輩の立場からすると、お前は何やってんだ! ということなのでしょう。先輩の気持ちもわかっているつもりです。先輩の良いところを取り入れていく所存です。で、感想ですが、そうなんだ、としか言えない。<歌>が好きなんですよね? たとえ<救いがたいものに変わって>も他の何よりも<歌の方がよっぽど上等>なんですよね? でも<ぼく>は救われない。いや、救われるというのはどういうことなのでしょうか? わからない。


●エントリ15  余暇    ぼんより

僕はK-1みたいなのよりも総合格闘技のほうがおもしろいと感じるのですが、選手によるところが大きいように思われます。<私はヒマである>がゆえに試合中の<勢い>だけで後先考えずに<リーサルウェポン>である<飛び膝蹴り>まで<かまそうとした>。真の最強の格闘家とは経験よって完成されるものかもしれませんね。<やるせないほど、狂おしいほど、とにもかくにもヒマ>なんですから、<期限切れ>を克服する手立てはきっと見つかると思います。何事も経験です。


●エントリ16  見る    久美紀世子

……1000字小説。……。<ああ、うん、ごめん>と言ったのはどっち。たぶん、<僕>だ。<あのさ、聞いてる? OK、続けるよ>と言ったのが<僕>だから。たぶん。<君>がめちゃめちゃ小さく読者に聞こえないぐらいの声で、聞いてるよ! と言ったにちがいない。とにかく<僕>はよく喋る。喋るのはいいことですが、長いと<君>が飽きてくる。<僕>もそのことに気がついたのか、最後に、<ねぇ、聞こえてる?>と、確認する。でも、そんな確認はいらないように思われます。<僕>が、<感じるものがすべてじゃないなんて、虚辞を弄するにも程がある。見えるもの、聞こえるもの、触れるものがそれぞれすべてなんだ。>と、言ってるじゃないですか? 理解しているのに<不安なんだ>と感じるのは、<見えかたは必ずしもそのとおりではない>ということでは困り、<見えかたは完璧に一致し>ないといけないということか? 心療内科? それは大げさすぎる。思春期とかによくあることで片付けられるものなのか? わからない。長い説明の後で、最後の最後で、<不安>がオチみたいに扱われている。……1000字小説。……。


●エントリ17  泰平天国    ごんぱち

これはオチているのでしょうか? <『償還期限三百年』……難しい漢字はよく分かりませんねぇ>と言うのなら、<増税>、<貯金封鎖>、<軍事費を削減する>、<紙幣を大量に刷る>、どれでもいいんではないでしょか? 


●エントリ18  砂漠で砂を探す男    アナトー・シキソ

<男は、砂漠の太陽で神経をすっかりやられてい>る。その<男>が<砂漠の太陽で神経をすっかりやられていて>る<僕>を見つける。<男>と<僕>は異なる<見えない>ものが見える。が、<僕>は<見えない>はずの<腕時計>が<見えない>と気づき、次に<赤いワンピースに白い帽子の妻>が見えるようになる。これで<僕>と<男>は見えるものが同じになる。<砂漠>で、<赤いワンピースに白い帽子を被ってる><若い女>が<僕には見えない>状態から<一体どのくらい前からここでこうしてるんだろう?>と時間の経過がわからなくなる状態までの<僕>の変化は、<僕の後ろにいる僕には見えない>はずの<大勢>が見えるようになることである。それだけである? 同様に<砂漠>での<男>の変化もそれだけだとしたら、<男は、砂漠の太陽で神経をすっかりやられてい>ようがいまいが、単なる<『砂漠で砂を探す男』>である。<僕>は砂を探したりはしない。<男>が<砂を探す>ためには、別に、<砂漠の太陽で神経をすっかりやられてい>る必要がない。これでは砂漠の<一番暑い時間帯>に幻覚を見ながら繰り返される<砂漠で砂を探す>行為の奇抜さが損なわれることになる。このことを回避するには<男>以上に<僕>にも奇抜さを求めなければならない。何がある? <妻>! 単なる<赤いワンピースに白い帽子を被ってる><若い女>ではなく、<赤いワンピースに白い帽子の妻>である。<僕>と新<妻>の出会いを祝福しなければならない。でもされていない。奥ゆかしい<妻>は夫をたてるがゆえに自ら前に出て行けない。中途半端な夫は<妻>を顧みることにもっと積極的になるべきだったのか? 余計なお世話です。すみません。


●エントリ19  マンホール    越冬こあら

<マンホールの蓋がゆっくり持ち上がり、たくさんの小人が飛び出して来>て、<地面に倒れこんだ俺はガリバー状に縛られ、マンホールに引きずり込まれていった>という話。どうしよう? <小人>について考えないと、ただ、それだけの話になってしまう。わからない。<場違いな挨拶>をしてくる<葬式の時の写真のままの姿の親父>の使者が<小人>ということにしておく。でも、<親父>は、<元気にしてたか、久しぶり>、なんて言っている。笑顔でか? いっそのこと<親父>は死に向かっている<俺>に安らぎを与えるために、神の使い? いやいや、<俺>の懐かしい記憶が創りあげたものとしてみる。するとその懐かしい記憶の隅には<ランドセルを背負い、黄色い帽子を被って>いる<山本美代子>がいても不思議じゃあるまい。不思議か? ……<小人>。<小人>とはこの短編にくわしいことは書かれていないが、なんらかの事件の象徴的存在と捉えてみよう。そう考えると、安易ではあるが、<俺>がたまたま蓋が開いていた<マンホール>に不覚にも落ちてしまうということが思いつく。事件当日、<梅雨明けの空が爽やかに広がってい>て、<その日は早く家を出>て時間的な余裕から気持ちにも余裕が生まれ、穏やかな気持ちで目を閉じて鳥のさえずりでも聞いていたにちがいない<俺>は油断していたはずだ。<重なり合った小人たちによって、右足はたちまち動きが取れなくなった>とあるがこのとき、地獄の穴に<右足>を突っ込んでいることを意味する。<商店街の貼り紙の文句>である<けやき通りは思い出通り>、これは<山本美代子>、<親父>以外にも本文中に書き留めることができなかった無数の思い出が走馬灯のように駆け巡り倒していることを示すメッセージに他ならない。怨むは1000字という断末魔の身籠り子か。……。……こうしときます。


●エントリ20  横浜湾岸線    早透 光

<母さん>の名は、<祐子>。この事実を<私>が<彼>から告げられることは、<彼>の中での<私>への想いに突き動かされる行動が、<彼>の完全無欠の計画に沿ったものではなかったにしろ、<私>の前に<彼>の<照れ臭>さを含んで再現されたことである。しあわせになってください。



●推薦作品

最後に、推薦作品ですが、『エントリ12  (作品A)   Q嶋億人』にさせていただきます。可能性に賭けます。この作品を何人の方が推薦なさるのか想像がつきませんが、この作品に一票でもはいり作者の方に自信を持っていただきたいからです。票には関係ありませんが、次点は、『エントリ11  遠い国への片道飛行』、『エントリ19  マンホール』とさせていただきます。僕なりの選考の基準ですが、文体をみて読んでみようか、という気を起こさせるかどうかです。文体といっても、もちろん形式的な分類のことではなく、作品の語り口に対するものです。あとは、構成でしょうか。おもしろいもの、今後、様々なものを吸収していって魅力的な作品が登場してくること願ってやみません。
投票者: 純粋読者

遠い国への片道飛行
綾重寄之介さん

感想:
 思い違いとか、入れ違いとか、そういった思惑の差をうまいこと1000字に収めてられている。お手本にしていいくらいの完成度だと考えた。ただし、足りないとすればやはり自信だろうな。自分自身の小説で他人様を楽しませようとするならば、タイトルなどもっと頭をひねったりと、工夫を凝らすところはあると思うのだ。
 次点は太郎丸さん、ぼんよりさん。(M)
投票者: このバトルへの参加作者

泰平天国
ごんぱちさん

感想:
実際に起こりそうな話だけに、気になりました。結局は、大臣も庶民も金を回して生きているだけのような国だと思います。政治経済のことは詳しくありませんが、真面目に働いているのがアホみたいに思えてくる作品です。小泉首相は個人個人が自分のことを考えて、自立すればよりよい国が出来上がると主張しているようですが、こんな泰平天国が出来上がらないように、地道に働こうという気にさせられました。くそ真面目な感想で申し訳ないです。一番インパクトのある作品だったので、一票投じたいと思います。
投票者: このバトルへの参加作者

マンホール
越冬こあらさん

感想:
前回の私の評価は、さっき読んでみたら、あんまりだと思う部分もあった……。今回は大丈夫、だと思う。

01 D 文法上、間違いではないが、あまり好ましくない点が見られる。
02 C ラストの空気は心地よい。
03 E ストーリーに無理がある。
04 D 1000字を活かせば、もっとヴォリュームが出せるはずだ。
05 D 作者の自信のなさが邪魔に思える。
06 C 方向性としては好きなのだが、主人公の気持ちと行動が一致してない気がする。
07 E 規定外。1000字だったらDになる作品。
08 E 説明だけで小説が成り立つとは思わない。
09 C 文体に魅力を感じる。
10 B 博士のネーミングも良かった。
11 D 「ハンサムで逞しい」というのは、要らないんじゃないかと思う。
12 D 感想などは掲示板で募ることができるから、積極的に顔を出していただきたい。
13 C ほのぼのとしていて良い。
14 C 作者の個性が濃くて良い。♪を使うのは好きじゃないけれども。
15 D オチが弱いか。
16 E 呼び止めるんじゃなくて惹き込んで欲しい。
17 B お婆さん、お爺さんと何度も呼び合っているのが可笑しい。
18 B 寓話っぽくて、面白かった。
19 B パワーでまとめている感じがする。
20 D 説得力に欠けるが、粗筋は悪くない。

こあらさん、と決めていたのだけれど、いざ投票と思ったら、決心がつかなかった。
ということで、寝て起きて、全作品を読み返して。
こあらさんのは展開がバラバラに感じる、ということで今回はアナトーさんに。
掲示板に書いたとおり、もっと厚みが欲しいのだが、それでも魅力を感じるのは、文章力の賜物なのだろう。じんわりと怖いところが良い。
今後に期待という意味では小笠原さんを推したいけど、もっと積極的に推せる作品を近いうちに投稿されるのでは、と思う。
ここまで書いて、さらに迷う。
やっぱ、こあらさん。決定。説明の重複などを削り、展開をスムーズにすると良くなるだろう。エピソードの分量は1000字に合っていると思う。
(日向さち)
投票者: その他のQBOOKS参加作者

■該当作なし

感想:
なんだかどれを読んでも、パッとしない感じがする。
私が疲れているのせいなのか?
掲示板でなんだか評判になった「矛盾」にでも投票しようとも思ったけど、
やっぱり今回は該当作なしとします。
投票者: このバトルへの参加作者