砂漠で砂を探す男
アナトー・シキソさん
感想:エントリ01 取調室 のぼりん
すらすら読ませる、その技術がすごい。
エントリ02 破片とかけて 小笠原寿夫
慎ましいなあ。こういう子供時代ってどれくらいの年代の人の感覚なんだろう。バブル育ちではない気がする。。
会話に雰囲気があって、いい感じ。
エントリ03 バースデーメール エミュー。
内容が世知辛くて、好みじゃないな。
エントリ04 LET"S カラオケ 香月朔夜
これって実話なのでしょうか? 気になるところです。
カラオケボックスと言う現代人の重要なコミュニティ(?)内の様子が、独特に整った構成で、描かれていますね。
エントリ05 最終兵器の彼女 とむOK?
品のいい同人誌
エントリ06 始業前 陽芽
人物描写上手です。主人公が何故友達にいいように使われているのか見えなかったけれど、そこが興味を湧かせるので、いい感じです。
ただストーリー展開、というか、ストーリーがない、ような気が。。
エントリ07 春の罪 べっそん
すごい。めっちゃかっこいいです。お姉さん、素敵。
エントリ08 RPG 朧冶こうじ
これ好きです。読み終わってニヤってしちゃいます。
エントリ09 バニラコーヒー 橘内 潤
「あなた」はお父さんで、「彼女」はお母さん。その設定が最後までわからない構造が良いです。
でも何ゆえお父さんを『代議士』にしてみたんだろ? 必然性、はとりあえずない……ように私は思うけれど。。 実はあるのかな。愛人関係だと思わせるための仕込みとか。。
エントリ10 矛盾2005 ながしろばんり
ウルティマってRPGとかに登場した気がする。。 最後の落ちもRPGね。
文章が上手だからスラスラ読める。読後に(これってただのドタバタだったのか)と戸惑う。ひねりはなかった。それとも私が気がつけなかったのか。
エントリ11 遠い国への片道飛行 綾重寄之介
まあまあ好きです。でもコスモランドに誘いたい宇宙人設定にちょい無理を感じるけれど。きっと作者もつっこみたい衝動を感じていたように思う。そして、それでも強引に書ききった、に違いない。
エントリ12 (作品A) Q嶋億人
きれいな作品ですね。こういう作風なのだなと思えばそれも特徴、と言った感じですが、鋭い指摘を望まれているようなので書いてみると。
読んでいて気恥ずかしくなる感じがあります。月をお父さんに喩えてもいいけれど、書き方に曖昧さが加わるともっと良くなると思います。
エントリ13 UTAO-UTAO 太郎丸
不思議なストーリーがイイです。
エントリ14 雨降りトルクス 安芸賢治
猿太郎って猿に似ているからのあだ名かと思いきや、「僕が犬」といったわけで、世界観がわからなくなり、いいのか悪いのかも判断できない。
エントリ15 余暇 ぼんより
暇な日ってこんな感じですよね。日常がにじみ出てくると言うか。。。 私もそういうの書いたけれど、わざわざ書き出し発表するとはネタ切れだった、とか。
エントリ16 見る 久美紀世子
『幻聴かも……幻影かもしれない。』この不安の繊細さ、素敵です。女性の方らしきお名前。これは女性にしか書けないような感じがする。とはいえ男性になったことがないから、本当に男性が書けない、と言い切れないけれど。
語りで綴られる文章も上手です。
エントリ17 泰平天国 ごんぱち
政治に詳しい人みたいですね。オチとか面白いです。
エントリ18 砂漠で砂を探す男 アナトー・シキソ
アナトーさんらしい作品。作風確立されててスゴイと思います。
エントリ19 マンホール 越冬こあら
小人は死神だったのかしら。マンホールだとか部屋の隅とか、何かありそうで怖いですよね。。
エントリ20 横浜湾岸線 早透 光
素敵です。
投票者: その他のQBOOKS参加作者
感想:『僕』の立ち位置が最終的に分からなくなってしまいました。『僕』も『男』と同様になったのか、それとも…。
それでも、雰囲気が好きです。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:[03]バースデーメール(エミューさん)
「翔のこと」「田舎の両親のこと」が具体的に述べられていないこともあってか、主人公が死ぬ理由が薄いような印象がありました。なので、死への展開も少し突発過ぎる感じがするのですが、逆に、思いつめての自殺は、案外こういったものなのかもとも思えます。
最後のメールの内容にとても感動を受け、全体としてインパクトの強い話だと思いました。
[13]UTAO-UTAO(太郎丸さん)
大きな感動はないですが、癒される話だと思いました。
「始めから貴方が歌っていらっしゃいましたよ」と初老の男が言ったセリフの後に、それまでの光景が思い浮かんできます。
(でも、最後に「男が“怪訝”そうな顔」をしている辺りから、もしかしたら精神的におかしくなりかけた人の話とも取れるのですが…)
[18]砂漠で砂を探す男(アナトー・シキソさん)
砂漠の砂が具体的に何を指しているのか分からなかったんですけど、もう戻らない“失くした何か”、もしくは「時間」かなと思いました。
最初は、男には幻想とか幽霊が見えるのかなと考えていたのですが、実在する人物に変わっていくのは予想外でした。
腕時計を時間の転換に使っての表現は、自然にできていて、すごいと思いました。
投票者: このバトルへの参加作者
感想: 練り上げた文章、鮮烈なイメージ、すばらしい。
でも、ラストの一文は、なくてもいいのかも。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:趣味にど真ん中ストライクです。
陽炎のたつ沙漠で自分だけの砂を探す――素材も好きだし、料理法も合ってるとおもう。
いいなあ、こんなの書けて。
投票者: このバトルへの参加作者