第65回詩人バトル結果

おめでとうございます!

佐藤yuupopicさんの「非常に個人的で愛しいアイダホ(東京に非ず)」がチャンピオンに決定しました。
これからも頑張ってください。

エントリ 作品 作者 得票
18 非常に個人的で愛しいアイダホ(東京に非ず) 佐藤yuupopic 4
8 飴玉 荘静侯 3
11 非常階段 椿月 3
5 文月 氷雨水樹 2
16 ー 逆さの砂時計 ー パンダ隊長 2
3 ダイアモンドダスト 1
4 存在と自由のアンチテーゼ トノモトショウ 1
6 密会 待子あかね 1
7 星に憧れる 飴子 1
10 『手紙』 syuukaidow 1
12 開かずの間 お気楽堂 1
13 憂裸裸フラッシャー ヨケマキル 1
14 サイモン・デューン 1
15 ただこの空の下 ぶるぶる☆どっぐちゃん 1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■非常に個人的で愛しいアイダホ(東京に非ず)  佐藤yuupopicさん
 
感想: 一番最後の「心底。」この一言があるところが佐藤さんの佐藤yuupopicたる所以で、私が佐藤さんの詩を好きになれない点でもあるのだが、それでも今回はこの作品に投票する。
 私は件の映画を見ていないのでストーリーは知らない。アイダホも戻らない彼もどうでもよく、ただ作者の切なる願いはどうでもよくなくて、その一途さに引き込まれた。せめても彼が野垂れ死にしていない事を願う。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:おやすみ、リヴァー。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:ただただだいすきな雰囲気です。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:自分も睡眠障害で、外でことり、と寝てしまうことがあり、
そういう時は異次元ポケットに落ち込んだみたいな感じになります。
そんな彼女を慕わしく思う彼のきもちや心配が伝わってきて、
いい詩でした。
エントリーの中で一番愛情を感じる詩でしたので、これを選ばせて頂きました。
投票者:純粋読者


■飴玉  荘静侯さん
 
感想:飴玉から森羅万象を語ったかにみせて、「実に潔くもなく」飴玉に戻ってしまうところに恒久の時を感じました。「溶けて流れりゃ皆同じ」ですね。
ハイ。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:形も色も匂いもない、透明な空気と雨が心地良かったです。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:色々な角度から伝わるテーマと読後感が良かったです。
投票者:このバトルへの参加作者


■非常階段  椿月さん
 
感想:不思議と心に浸透する感じがあった。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:今回はいつもにまして個人的な感情を真ン中において選ばせて頂きました。
自作も含めてあまり個人的な好みに合致する作品はなかったのですが
(あくまでも個人的な好みの問題なのです。すみません)
そんな中で、椿月さんの「非常階段」の灰色に濡れた空気感は好ましかった。

自らを閉じて外からの音や大気の流れに逆らうことなく、かつ
自らのことばかりを考えているそのアンビバレンツなバランス感覚が、
『願う声は安らかに不穏に』に凝縮されている一文だと思った。
強い詩ではないので、強く残るモノはなかったが、じわりぼやりと残るモノがあった。

これも非常に個人的な話なのですが、第31回詩人バトルに出された
空人さんの「雨宿り」という作品がとっても好きなのですが、
椿月さんの本作との共通項としてくすんだ雨の景色とポツンと
テントウムシ、というモチーフがあって、合わせてその詩も
思い起こしてダブルで楽しむことが出来ました。
皆さまもよろしかったら、合わせて読んで堪能してみて下さい。
(佐藤yuupopic)

投票者:このバトルへの参加作者



感想:やや語り口がまどろっこしい感じもするが、特別な雰囲気がある。今回の中では最も詩想を感じた。
投票者:このバトルへの参加作者


■文月  氷雨水樹さん
 
感想:メールばっかり使ってる今だからこそ
手紙の方が気持ちが伝わったり
もらった方も嬉しくなったりするのかも…
投票者:このバトルへの参加作者



感想:手紙を書きたくなりました(o^-^o)
投票者:このバトルへの参加作者


■ー 逆さの砂時計 ー  パンダ隊長さん
 
感想:今回のバトルは似たような背景色の詩が勢ぞろい。
その中でも最も共感し、素直にわたしになじんだ詩でした。
複雑じゃない単色の感情、
ごくありふれた気持ちをごくありふれた単語で綴るのに、
この詩にしかない匂いを感じる。

投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:まあなんていうか、きれいにまとまってて、良いですよね。
自分が書くときはきれいにまとめることがとても難しいので、うらやましいです。
投票者:このバトルへの参加作者


■ダイアモンドダスト  葱さん
 
感想:現実的な言葉のあっさりしすぎた客観視感が、ダイアモンドダストを安っぽい表現にしなかったように思います。目立つ作品ではないと思うのだけれど、頭の中に棲みつきましたので。
他作品ではトノモトショウさん、イグチユウイチさんがよかったです。(荘静候)
投票者:このバトルへの参加作者


■存在と自由のアンチテーゼ  トノモトショウさん
 
感想:うわっ、と思いました。核 というところが好きです。葱
投票者:このバトルへの参加作者


■密会  待子あかねさん
 
感想:タッチパネルかぁ……と、思いまして。
投票者:このバトルへの参加作者


■星に憧れる  飴子さん
 
感想:こんな抒情詩が好きだから。嗚呼、私もきれいに光りたい。
投票者:このバトルへの参加作者


■『手紙』  syuukaidowさん
 
感想:手紙よりも本当は会いたい。
手紙で伝えたい気持ちもたくさんある。
手紙って奥が深いんですね。
投票者:このバトルへの参加作者


■開かずの間  お気楽堂さん
 
感想:[7]星に憧れる/飴子さん
 邪気も悪意もない、本当に子供らしい発想で綴られているように感じます。
 それに、関西弁で呼びかけられているので、詩にリズムが与えられ、単調になりがちなのをカバーして、飽きさせない作りになっていると思いました。

[9]誰が誰が/さつきばらかやさん
 どんどん閉鎖社会になってきて、ひきこもりや自殺志願者が急増している昨今、身近に感じ取れる思考で共感できます。
「もういいよ 私が消えればすべて解決」
「誰もが信じるその現実」
という部分に重みがあるように感じました。

[12]開かずの間/お気楽堂さん
 「無秩序に詰まっていく」感じが文章からよく伝わってきます。
 語り手の概念と、今見ているものの概念が入り混じって綴られているのが面白いと思いました。
投票者:このバトルへの参加作者


■憂裸裸フラッシャー  ヨケマキルさん
 
感想:希望もへったくれもないしきれいな世界でもないけれど、とてもきれいな映像を見たような気分になりました。なによりも一連めの「昔/猫を生き埋めにした事がある」が秀逸。ので、一票投じます。
飴子さんの「星に憧れる」とトノモトさんの「存在と自由のアンチテーゼ」もよかった。飴子さんの作品は、ありがちな話だけど言葉の流れがきれいでした。トノモトさんの作品も、かっちりしているのに浮遊感がどこかあって、あと真ん中の「核」も効果的でよかった。
ヨケマキルさんとトノモトさんで迷いましたが、ただトノモトさんの毒がまだまだ致死量に満たない感じでしたので、次点としました。
投票者:このバトルへの参加作者


■雨  サイモン・デューンさん
 
感想:いいと思う。他の作品も読んでみたい。
投票者:その他のQBOOKS参加作者


■ただこの空の下  ぶるぶる☆どっぐちゃんさん
 
感想:(以下、一人語)
 自分自身がくたびれているのだろう。ちゅか受容器が最近莫迦になっているようで、どうもなんか、機微が見えない。見えてない。あ、自分のことです。
 どうも、疲労困憊しているらしいよ。
 投票、なやんで、もしかすると意志と気力が失くなっているのかもしれない。だから、読んでいて、断片的にぴくんぴくんと、つつかれるのです。どっぐちゃん、椿月さん、お気楽堂さん、他。でも決める意識が薄い。なにかを決定する気力がなかった。
 ああでも、アフリカ大陸は、イルカは、喜望峰は、いいね。見たこともない記憶のスイッチが入って、綺麗だったので、これにしよう。(M)
投票者:その他のQBOOKS参加作者