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第124回詩人バトル

エントリ作品作者文字数
1熱中症石川順一417
2アメサトリ金河南152




 


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詩人バトル読書会
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エントリ1  熱中症    石川順一


6月21日と言っても既に深夜で
実質的には6月22日に日付の変った夜の事
漫画を読んだ後に口腔内に衝撃が走った
歯痛と言うのとはちょっと違う
ここ最近2週間ほど必ず母は水曜日に
スイーツショップに並んで居た
お買い得なシュークリームやスイーツ詰め合わせを買う為に
先週は駄目だったが今週は買えたと語る母の口振りは
喜々として居る様な気がした

腰痛の姉を会社へ送るついでに寄ったスイーツショップ
私の見解に寄ればそのショップは桃源郷を目指している
筈だった
又は一計を巡らしてスイーツアロマがその地一帯を
覆い尽くす筈だった

私は6月24日に庭に設置された自転車置き場の屋根を
修復する父と母の特に父の振るう金槌の音を聞きながら
6月23日は如何なる日だったかを思いだそうとして思い出せない
苦しみと6月22日から急激に暑くなったらしい
梅雨明けの様な予報雨を覆して少し薄曇り気味ながら
ぎらぎらと燦々と照りつける日の照り具合に不信感を抱きながら
パソコンのキーを叩くのだった





エントリ2  アメサトリ    金河南


アメサ 鳥さ アメサトリさ 鳥さと
君が歌う
アメサトリさ鳥さと
雨さ トリさ アメサトリさ 鳥さと
窓のソトガワに聞くだけ響く

も う
雨でも鳥でも

も う
アメはとけてきた

き み
雨をさとっては

く だ
けていくよ この都会の目
アメでも鳥でも雨なら良かったのに

君が泳ぐ窓の外のどしゃぶり
クルクル回って歌ってく だ けて く