第12回詩人バトル Entry11
いつだってそうだった
別れることが下手だった
大好きな時間が大好きなほど
いつか終わることが怖かった
だから、いつも自分から別れを切り出してきた
嘘を吐けば傷つかないと信じて
“終わったんじゃない、始めから無かったんだ”
嘘を吐くほど傷ついてくのに気付かない振りして
でも初めてわかった
強がらなくていい
嘘なんか吐かなくていい
傷ついても平気だって
大好きな時間が終わったことを悲しもう
大好きな時間を大好きと言えた自分を褒めよう
そしたら、きっと笑って言える
“また会おうね”って
大好きな大好きな時間に