推薦作品と感想

■大掃除　　Tsu-Yoさん
　
感想：「バグ」という言葉がとても現代的なのに、トータルで見るととても昭和のような香りがする。
感性と勘がすばらしいな、と思いました。
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感想：　床掃除にまつわる葛藤を、魂のない容れ物に委ねたのがルンバである。生物と非生物の間に哲学的差異が存在しないのならば、ルンバもまたこのバグに囚われて自由を求め旅立つのかも知れない。
　それはそれとして、年越し蕎麦の寸前まで掃除が長引いていたのだとしたら、掃除工程の構造上の問題であり、局部的なバグフィックスでは対処しきれないのであろう。
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感想：最後の行のフレーズに惹かれました。「茹で上がる」とは控えめな表現だと思いました。全体的に整って居る印象でそこも手柄かと。
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感想：安定感がある。
ごく自然に選ばれ、ごく当たり前のように配置されているかのように見える言葉たちだが、実はかなり考え抜いて組み立てられているのを感じる。
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■人魚　　金河南さん
　
感想：タイトルは「人魚」だが、そう見えているのは、
この主人公だけと考えて読むとおもしろい。

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感想：Tsu-Yoさんの大掃除もとても好きなのですが、
人魚のことが頭から離れなくなってしまい、
ホームレスとの混ざり具合がなんとも絶妙で、
愛しい残酷さが際立っていました。
幸福な読後感では決して無いのだけれど、
あとひくものがありました。
とても印象に残った作品でした。
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■量販店　　石川順一さん
　
感想：一文の中に詰められた内容密度が一番濃かった。
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