QBOOKSトップ

第200回詩人バトル

エントリ作品作者文字数
1ビター・スイート夕都520
2No.200サヌキマオ278
32月4日(日)石川順一196




 


 ■バトル結果発表
 ※投票受付は終了しました。



詩人バトル読書会
詩人バトルの感想・批評用掲示板。投票の参考にもどうぞ。
※QBOOKSのコンテンツではありません。



掲載ミス、送信時の文字化けなどございましたらご連絡ください。
その他のバトル開始後の訂正・修正は受け付けません。
あなたが選ぶチャンピオン。お気に入りの1作品に感想票をプレゼントしましょう。

それぞれの作品の最後にある「感想箱へ」ボタンを押すと、
その作品への投票ページに進みます (Java-script機能使用) 。
ブラウザの種類や設定によっては、ボタンがお使いになれません。
その場合はこちらから投票ください
感想箱




エントリ1  ビター・スイート    夕都


柔らかな手触りのピンクのリボン
少し透けた縞縞模様で
全身飾られて
くるり、と私がピルエットを回れば
リボンも優雅に一回転

でもね、堅苦しいの
肌に痕が残る前に
あなたのその少し冷たい手で
全部ほどいて頂戴な

ごめんなさいね、不器用で
豪華な花飾りで彩った
ヘッドドレスも外して欲しいの
とても綺麗だけど
私の髪に絡まるのが残念よ

靴を脱がして
たくさん踊ったトゥ・シューズ
くたびれてしまったわ
私の足も傷んだわね
痛くわ無いわ
ありがとう、あなたの手、少し暖かくなった


さあ、最後のお仕事よ
ドレスも下着も優しく剥ぎ取って下さらないかしら
豪勢なドレスだったけど
だってもう着ることはないのだから

あなたのために
うんとおめかししてきたの
この裸体、上から下までじっくり見て欲しいわ
出来れば美しいと溜め息を漏らして

その熱い吐息で
私の体の中から溶けていくわ

口づけて
舌の上で転がして
歯で噛んで蹂躙して
あなたの中に私を残して


ちゃんと、ちゃんと
届いてるかしら
あなたへの本命チョコレート
あの子と一緒に恋い焦がれた

おいしい?
私のこと好き?
ずっと見てたから
私もあなたが大好きなの

ねえ、だから
私の分の大好きもこめて


その笑顔で
あの子にお返事をしてね

甘く溶けた風になって
聞き耳をそばだてにいっちゃうんだから






作者付記:とある一大イベントをこの目線から見たらどうだろうと考えてみた話です
もっと動きがあって言葉選びも懲りたいですね
初投稿です。






エントリ2  No.200    サヌキマオ


一分間の黙祷で何がわかる

じゃあ十分にしましょうというと
それはあまりにも長いと言われる
じゃあ三十秒で
十五秒で
三秒でいいんじゃないですかというと
別にいいんじゃないの、と言われるが
一向に黙祷は三秒にならない

大叔父も祀られているんですよ
ガダルカナルで死にましたからね
祖父はウェーキ島から生還しました
ボートに乗っていたそうですが
機銃の一斉掃射があって身を伏せたあと
顔をあげると
周りはみんな死んでいたそうな

テレビ局で海兵の衣装を借りて
記念撮影をしたものがあるという
仏壇の下の棚にあるというが
引っ張り出してみたことはない

人それぞれ
祷ったところで
どうなるものでもないけれど



エントリ3  2月4日(日)    石川順一


立春の日に食べるビビンバチャーハン
さみしくないか
激しい黒を聞きながら
ばかうけもだいぶ前に食べていた
昼餉にに食べるラーメン
家族三人が公衆浴場に行く時に
私だけ残る意義は信心の問題ではなかった
テーブルの上のポスティングチラシ
ラーメンの上の大きな豚肉
廊下の絨毯の上のサクラソウ
台所のテーブルに並べられた
葡萄カルピスに炭酸水に
野菜ジュースに黒砂糖にチョコレート
それらは私の心を象徴して居たのかもしれない