第4回学生作者限定テーマ付き1000字小説バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオン作品は、歌羽深空さんの
『スパークしてもこうなるのは僕(ら)だけ』に決定しました。

エントリ作品作者得票
3スパークしてもこうなるのは僕(ら)だけ歌羽深空5
2白が怖い香月4
4白の誘惑隠葉くぬぎ2
7もの食う仔kazu.BB2
1カエル暇 唯人1
5煙師スナ2号1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■スパークしてもこうなるのは僕(ら)だけ  歌羽深空さん
 
感想:独特の文章が良すぎ。センスあると思う。マジ好きだな、これ。
投票者:その他のQBOOKS作者



感想:やっぱ文字数超過はまずいと思うし、697字は短すぎるんじゃないのと思う。1000字で書いたほうが良かったような気がしてしまうから尚更まずい。
ということで、1000字ぴったりの中から。
一応迷ったのだけど、ダントツで深空さんかな、と。婆ちゃん凄いし、作者のパワーも凄い。発想のオリジナリティーが最も前方へ出ていると思う。
(一過だったか)はいらないのでは。これから小説の世界へ誘われようという読者が足踏みしてしまうというか、とにかく私は、冒頭の大事なところだから、スッと中へ入っていける書き方のほうが良かったと思う。構成も、もう少しすっきりしていたほうが読みやすい。
でも、これだけゴチャゴチャ詰め込まれた話の最後に、真っ白、というのは爽快さが際立って、それでいて、面白さは印象に残っている。良かった。
(日向さち)
投票者:その他のQBOOKS作者



感想:牛乳をこぼす、というこれと同じネタで勝負したのを後悔。
すいません、負けました。
速度、血圧、絶対値、思い切りの良さ。すべてで負けました。
「特“精”カルピス」のワンフレーズが自然に決まった時点で投票決定でした。
存在感の格が違いました。

あー、うちも一人称でアタックかければよかった。
直球勝負は得意だったはずなのに。          (kazu)
投票者:このバトルへの参加作者



感想:ああどうしよう、わかるようなわかんないような! 微妙な線!!
……でもなんか好きだ!
投票者:このバトルへの参加作者



感想:よくやった。
投票者:その他のQBOOKS作者


■白が怖い  香月さん
 
感想:白を否定しているのに、白がこんなにも際立って見えているので、コレ。
自分としては、一番白というお題に合っていて、読みやすいものだった気がする。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:どうか先生、見放さないで。殴ってください。

感想というより、申し訳ないがこの一文にかなり考えさせられた。

殴るという行為が教育の場から敬遠、迫害されている。
それは先生でもあり、生徒でもある。 
プライドを傷つけられた時に、返す言葉があるだろうか?
自分のプライドを傷つけたという事を伝えるのに言葉だけでは十分だろうか?

感想と関係無いことを失礼しました。

改めて一文の持つ印象を教えさせられた。 自分の文にも気をつけていきたい。
 
投票者:このバトルへの参加作者



感想: 全体的に堅実な印象。どの作品もなかなかに実が詰まっていてよかったが、次につながる可能性、ということでは「白が怖い」かなあと。まだまだ投げっぱなしではあるけれども、作品中に見える作者の「眼」がなかなかいい。見たもの聞いたもの、皮肉にやってみたらいいものが書けるんでないかい。
 ちと、工作をやる気持ちで長編に向かってみて欲しい。
 次点は関口さん。よく書けているが、魂が純粋すぎるのが難点。それはつまり、目の前の社会との摩擦の中で作品を生み出していないからだと思われる。いいな、今回、みんなそれなりに好きだ。(M)
投票者:その他のQBOOKS作者



感想:不思議な透明感に惹かれました。
綺麗で繊細な物語だと思います。
投票者:その他のQBOOKS作者


■白の誘惑  隠葉くぬぎさん
 
感想:「もの食う仔」とどちらにするか迷ったのですが、
白いシーツが
「使用済み」「げ。」
なのでこちらに決めました。
ラブホ話なのに全然色気がないとこも好きです。
投票者:その他のQBOOKS作者



感想:テーマつき学生バトルということで、ぎりぎり学生の身分でありながら、またもやズーズーしくも参加させていただきました。
さらに、調子こいて、各作品に対しての印象を述べさせてもらいたいです。
あくまで「読者として」の視点から、正直に。


1.カエル 暇唯人さん

題を見て、蛙の話だーと思ったら「還る」だったんでびっくりしました。
目のつけ所が渋いな、と思いましたが、テーマが重いものなのに対して、書き口調が合っていないというか、いまいち演じきれていないように思いました。


2.白が怖い 香月さん

この主人公は、とても真剣に自分を理解しようとしていて、考えてることは分からなくもないのですが、まず自分が甘えきっていることを理解するべきだと思います。
いかにも思春期真っ只中の、乙女ファインダーな世界はどうも苦手で、でも、そこから何らかの答えを導き出してからが勝負だゼィ! とか、勝手に思ってしまいました。すみません。


3.スパークしてもこうなるのは僕(ら)だけ 歌羽深空さん

「白=ザ(ピー)」という発想は、なんて爆発しちゃってんだろう、とアフォな世界に笑いながら、歌羽さんの将来を心配しそうになりましたが(←余計なお世話)スパークしたから混入、という関連性が良く分からなかったです。
あと、発作的な行動として書いてあったのですが、ゴニョゴニョを抽出する手順を考えると、「僕」は確信犯としか思えないなー。


4.白の誘惑 陰葉くぬぎさん

安定した文で、口調と内容の重さバランスも絶妙で、すんなりと読めました。布団(シーツ)の海に顔などをスリスリした時の、あの何とも言えない満足感が伝わってきて、ちょっと幸せな気分。
が……、こう、チャンピオンとして選ぶ、となると、ちょっとインパクト不足かも、と迷うところが……。自分のことを棚に上げて……。


6.潅涙 関口葉月さん

ここら辺の歴史には、こだわりを多少持っているため、厳しくいかせてください。

第一に、白バラ運動をした人たちって、ガス室死刑になったんでしたっけ? 彼等は一応、生粋のドイツ人なので、いくらなんでもガス室送りになることはないのでは。(違ってたらごめんなさい)
第二に、ガス室死刑のガスは、都市ガスとは全然別物です。あまりの苦しみに、排泄物を漏らしたり、笑いながら踊りながら死ぬと言いますから、こんな悠長なこと思ってられる人がいたら、それは化け物です。
厳しい現実の中から生まれる一欠片のドラマは、本当に尊いものだと思うけど、「ドラマのために使われるドラマ性のある史実」には納得できません。死を美化してはいけない。や、いけなくはないんだけど、現実の死は、もっとおどろおどろしくて生々しいものです。
白バラという一見ロマンティックな響きに、惑わされてはいませんか?

しかし「白」と聞いて、これが出てくるその発想は凄いです。あと「涙は沈殿してしまったんだ」という表現は凄く好きで、なんて綺麗なんだろう、と思いました。


7.もの食う仔 kazu.BBさん 

最初は、登場人物は二人だと思いました。(幼い兄妹)しかし、読み進めていくうちに、あれ? やっぱ三人? (兄妹、麦藁帽子) いや、やっぱ四人? (兄妹、麦藁帽子、あと一人謎の少女???? そして妹は、その少女から「ずるい」っつってミルクを取ろうとして、こぼれた?? うふ。たぶん違うネ☆) とかなって、そっちに気を取られて、訳が分からなくなっていました。
戦後の生活苦の様子が、淡々と滲み出てる所は、凄くいいと思いました。 

で、今回は考えた結果、くぬぎさんを推します。くぬぎさんの過去の傑作に比べると、少々インパクトに欠けるような気もしますが、今回はこれが一番良かったです。シーツの匂い(あまりいい匂いではないだろうけど)を本当にかいだような気になりました。
長くなってしまい、申し訳ないです。

(スナ2号)
投票者:このバトルへの参加作者


■もの食う仔     kazu.BBさん
 
感想:むう、どうも小説というより哲学的作品に感じる
というわけで

スパークしてもこうなるのは僕(ら)だけ、相も変わらず楽しいんだ、笑えるんだ、でも、今回はどこか、気持ち悪さもおしてきて、多分おもしろんだけど、でも投票できず。白の誘惑、ただ切り取られた場面て、実は好き、そこに生活があって人が生きてるってすばらしいこと、でも、ショートショートなわけだから、なにか強く訴えようて思ってもいいはず。

そんなわけで今回は、もの食う仔、にします!
風景が素敵、単語が知的、そして感激。指摘すべきは空の色、影。確かな世界が感じられました! 文句なしの一票っ!
投票者:その他のQBOOKS作者



感想:なんかもう圧倒的にかっこよかったので。
かなわないなあ。
感想はまた後日書きたいと思います。
投票者:このバトルへの参加作者


■カエル  暇 唯人さん
 
感想:なるほど、と考えさせられました
投票者:このバトルへの参加作者


■煙師  スナ2号さん
 
感想:煙を操り竜に乗るちょび髭、ルネ、アンニュイな子供の僕、三者の距離感が絶妙で、とても心地良く読むことができました。
白い冬にピッタリの作品。
投票者:その他のQBOOKS作者