第22回中高生500字小説バトル結果

おめでとうございます!

音さんの『現実世界にさよなら』がチャンピオンに決定です。
これからも、ぜひ頑張ってください。

エントリ作品作者得票
03現実世界にさよなら4
01チルソク、チルソク花村彩邪2
02 猫が風鈴 瓜生遼子 1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■現実世界にさよなら  音さん
 
感想:童話のような、昔話のような、そんな独特の雰囲気が好きです。特に前半は面白く読めました。ただ、物語の内容が薄くも感じました。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:(――目には目を、歯には歯を、作品には作品で)

 月に一度の月の消える夜、わたしと娘は森の中で、偶然にも儀式に遭遇した。娘がわたしの裾をひっぱり、これがなんという儀式なのか訊ねる。
 わたしも知らない。大勢集まった見物人の一人を掴まえて聞く。「すいません」「おぶ?」「あの」「でぃだん」「このお祭りはなんていうんですか」「ましましば」「ちょっと」「ずんべらぼになてずんずん」あばばばばといいいながら男は首を振り見物にもどった。莫迦だったらしい。眼の潰れた坊主が饂飩と缶ビールを売りに来た。よく見ると、缶ビールは全部プルトップが開いている。娘は饂飩を食べたがったが、わたしは坊主を追い払う。
 そのとき、大きな松の下で紅白の縄で縛られた鬼の解体がはじまった。瞬く間に、鬼の耳と耳との間の眉間に穴があき、脳髄をとりだされ、しゃれこうべの空洞に麹が充填された。切り取られた舌の代わりに笹の葉を、抉られた眼球の代わりにギニグをつめられた鬼が、松の天辺に牽引されていく。「おめでとう」「おめでとう」見物人が声を揃えて鬼を言祝ぐ。よく見ると、鬼はいつの間にかわたしの娘だ。盲目坊主が嬉しそうに私に黄色い酒をくれた。私も「ありがとう」と言おうとしたら口があばばばば。
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感想:独特な作品の世界と、それに合った言葉で描かれていて、面白かった。
不思議なことがいくつも起こるのに、全体の雰囲気が統一されているところは凄いと思う。
次点は瓜生さん。とはいえ、今回は音さんがダントツ。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:強いて票をいれるなら……ということで、この作品を推しました。
一番、かたちとしては小説らしいというか。
でも、内容が分かりにくい印象を受けました。
タイトルと小説の内容との関係は面白かったです。

なんかなぁ……面白いなと思う作品がないです。
いや、自分のも駄作なんで人のこと言えないんですけどね。
投票者:このバトルへの参加作者


■チルソク、チルソク  花村彩邪さん
 
感想:七夕や線香花火に自分の思いをのせて祈る主人公が健気に思われました。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:最後の一文にノックアウト。可愛くて、切ない。青春の甘酸っぱさですね。
投票者:このバトルへの参加作者


■猫が風鈴  瓜生遼子さん
 
感想: ちゃんと挿絵をつけたらいいものが出来そう。
 こういう話が雑誌の一ページを飾っても、いいなぁ。(M)
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