闇夜に黒猫が歩んで居た。 少年は怖々とした眸で見詰め、 少女は嬉々とした眸で見詰め、 ふと黒猫が此方を向いて。 硝子玉の眼が何かを捉え。 闇夜に黒猫が歩んで居た。 闇夜に少年と歩んで居た。 物言わぬ骸を遺した儘で。 捕えられたのは、だぁれ?
※作者付記:ヒィロです。試しにblogで公開中の最新を。
あ。 あ。 晴れた。 晴れた。 「どうしたの?真人。」 「何でもないよ。母さん。」 ただのこだま。
見えないものだから 求めてしまう。 求めなければ 傷つくことはないのに。 それでも傍にいる温もりを 知ってしまったから・・・。 もう止まることは出来ない。