第6回タイマンバトル、結果は――
イグチユウイチ 獲得票数:3 | 3104 獲得票数:8 |
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本来のタイマンの相手、隠葉くぬぎ氏から届いた作品をここに掲載いたしたく思います。
※この作品は、タイマンバトル投票中に届いたものです。■
novel 隠葉くぬぎ mail:kunugi@estyle.ne.jp HomePage:http://www.nurs.or.jp/~ram RAM
ジャンバラヤの夜
どうしてそういう話になったのかは覚えていないけれど。(私はあなたの顔を見つめているのに忙しかったのです)あなたはジャンバラヤが好きだ、といいました。あなたの横を陣取っている女がアタシ辛いのだめでェ、と言ったことから、それはどうやら辛いのだろう、ということだけ推測できました。
「あの」
多分私はこの飲み会に来てからはじめて、あなたにむけて言葉を発しました。
「じゃんばらやってなんですか?」
あなたは顔をこちらに向けて(そこではじめて私たちの視線はぶつかりました)食べたことない、うまいんだよ、といいました。
「食べたことはありません、どんなものなんですか」
どんなもの、か、とあなたは頭をかきました。その仕草はとてもすてきでした。
炒めメシだよな、あれどこの国の料理? とあなたはとなりの同僚に聞いていました。さあ、と彼はそっけない返事でした。彼の視線の先には私の友達(彼女はもうかなり酔っぱらっていました)がいました。
同僚にすげなく扱われて、あなたは自分でもどう説明したらいいのかわからない、といった顔をして私を見ました。そして
「うまいところ知ってるから今度食べに行こう」
といいました。そのときの私の顔といったら! きっと真っ赤になっていたに違いありませんでした。こくりとうなづくと、隠すために私はビールを飲みました。本当はビールは大好きでしたが、猫をかぶるために飲めないふりをしていたら、グラスに一杯のビールしか回ってきませんでした。そのビールを私はくいっとあけました。
帰り道、私はファミリーマートに寄ってジャンバラヤをはじめて買いました。家に帰って食べたそれは、冷凍食品のプルコギキムチチャーハンと似ていました。(私はそれが大好物で冷凍庫にはストックがあるくらいでした)
私は缶ビール二本とともにジャンバラヤを食べました。あなたとのジャンバラヤな会合を考えるとそれだけでもう、酔ってしまいそうな夜でした。