1000字小説バトル

確かにべたですし、少しここはこう言う表現にした方がいいかなと言う部分はありますが、非常に良く出来た造りに一票です。

1000字小説というのはフルサイズの小説から何をどう欠落させていくか、不完全を前提としたある意味ノーガード戦法的な文芸です。
過去にも1000字の推理ものはあったかと思いますが、一応の体裁を整える代償として「ベタなトリックで説明不要」というのは初めてでしょう（馬鹿にしているわけではありません）。
率直なところ面白いかどうかは微妙です。ただ、今後新たな次元が見える可能性はあると思います。

とてもきれいな情景が浮かびました。
主人公の切ないうれしさと哀しさと情景を説明する言葉の使い方がいいなぁと思いました。

　主観から見れば美しい話が、客観だと明らかにおかしなストーキング行為。
　二面性が面白いですな。

　ストーカーという概念が一般的になってから、片想いの風情は少々なくなったけれど、想いの描写や切り口は深まったような気がします。
　後は、ストーカーの匂いをゼロにする純愛片想いの表現の再構築なんだな。

ゴリラ、お好きなんですね。
面白いです。

何度も出てくる"ゴリラ"というフレーズに、どきどきしてしまう。

ピン芸人のネタみたいで面白かったです。

毎度のことながら文章力とアイディアには感服させられます。
「思いっきり騙されてるやん！」のツッコミを入れたくなるオチ。わかっていても騙されているのは我々の方なのかな、とか思ってしまいました。