感想:透明でかなしくて温かくて、
交わるはずの心が行き交わない瞬間を、
台風を突き抜ける秋の空のように描いていて、
じんと心に残る作品です
投票者: その他のQBOOKS参加作者
感想:台風の目のその後は、暴風なのか、寝ているうちの台風一過か。
内面語りなのに、情景描写が丁寧で、イメージしやすいです。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:一番首位を取るのにふさわしい作品だと思いました。内容はともかく、中庸を心得た表現と物語展開だと思いました。内容はともかく安心して読めた。以下私が読んで上で感じた感想なり覚え書きを公開したいと思います。
深神椥 「grateful days」無駄な描写を省いた簡潔な表現群に読みやすく、シンプルな内容に読後感は悪くなかった。
空人「晩夏の風」佳世と隆之の物語。と言っても過去の思い出に屈折を感じる隆之。うなされる。あやまる。都会へ行けば忘れるいじめの思い出。最後の涼風が救いの様に吹いています。
ごんぱち「一休さんと将軍様」まあ将軍様は足利義満でしょう。あんみつ姫見たいに現代の世相がたくさん出てくる。正攻法の常識的な発想しかない一休に将軍様がいなかの良さを語る。最後のネットゲームのくだりも将軍様が一休をたしなめている。一休の反応が見たいところ。
待子あかね「台風の目」台風のやって来る日のデート。やってこない彼。彼の身勝手な主張。それに対して彼の言っていた事を思い出して、さらに避難しているかのようなラスト。なんとなく「彼」と言うのは自分にとっての不都合な「自然」の譬えでもあるかのように思えました。
アレシア・モード「予約席の想い出」突然の急展開は驚きました。予想も出来ず、最後の一行の愛嬌のあるセリフもはっとしました。
サヌキマオ「オニト」鬼とのやりとり。歌。ソマリアへ行って電気店主と言うのはよくわかりませんが。
小笠原寿夫「青春」バスケットボールの試合。長いブザーの音に夏の終わり。全体として動きにシフトした描写が好もしかった。
猛獣「狂気」読んで居なかった前回を。前回も読んで見ようと思います。
iiyama「スラムサンデー」最初の導入部の説明が丁寧。第2段落から始まるストーリーも逡巡しているように見えて肌の黒い人黄色い人白い人の分類のくきやかさ。ある種の感情が描写されているのだと思いました。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:身勝手な彼の台風じみた自己中心の風に、気付かぬまま振り回されていた事を知った主人公、空しくも切ない印象です。
という感想が合ってるのかどうかやや不安で、技術的には、台風の目という言葉への意図があと一歩伝わりにくいのが弱いとは思います。実は恋愛スタイルに微妙な時代ギャップを感じさせるのも難です m(_ _)m
それでもこの、一目惚れの弱みとその唐突すぎる破綻は心をちくちくさせます。『狐につままれたみたいに』の投げ出された感覚が私には効果的でした。
投票者: このバトルへの参加作者