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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage3
第50回バトル結果

おめでとうございます!

今回のバトルは待子あかねさん『台風の目』がチャンピオン作品と決まりました!
たくさんの投票、感想ありがとうございました。
これからもQBOOKSをよろしくお願いいたします。

投票結果
得票数 
1
スラムサンデ―
iiyama
2
猛獣
狂気
3
小笠原寿夫
1
4
サヌキマオ
2
5
アレシア・モード
2
6
待子あかね
4
7
ごんぱち
1
8
空人
1
9
日記文学
石川順一
10
grateful days
深神椥

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

台風の目
待子あかねさん


感想:
透明でかなしくて温かくて、
交わるはずの心が行き交わない瞬間を、
台風を突き抜ける秋の空のように描いていて、
じんと心に残る作品です
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
台風の目のその後は、暴風なのか、寝ているうちの台風一過か。
 内面語りなのに、情景描写が丁寧で、イメージしやすいです。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
一番首位を取るのにふさわしい作品だと思いました。内容はともかく、中庸を心得た表現と物語展開だと思いました。内容はともかく安心して読めた。以下私が読んで上で感じた感想なり覚え書きを公開したいと思います。

深神椥 「grateful days」無駄な描写を省いた簡潔な表現群に読みやすく、シンプルな内容に読後感は悪くなかった。

空人「晩夏の風」佳世と隆之の物語。と言っても過去の思い出に屈折を感じる隆之。うなされる。あやまる。都会へ行けば忘れるいじめの思い出。最後の涼風が救いの様に吹いています。

ごんぱち「一休さんと将軍様」まあ将軍様は足利義満でしょう。あんみつ姫見たいに現代の世相がたくさん出てくる。正攻法の常識的な発想しかない一休に将軍様がいなかの良さを語る。最後のネットゲームのくだりも将軍様が一休をたしなめている。一休の反応が見たいところ。

待子あかね「台風の目」台風のやって来る日のデート。やってこない彼。彼の身勝手な主張。それに対して彼の言っていた事を思い出して、さらに避難しているかのようなラスト。なんとなく「彼」と言うのは自分にとっての不都合な「自然」の譬えでもあるかのように思えました。

アレシア・モード「予約席の想い出」突然の急展開は驚きました。予想も出来ず、最後の一行の愛嬌のあるセリフもはっとしました。

サヌキマオ「オニト」鬼とのやりとり。歌。ソマリアへ行って電気店主と言うのはよくわかりませんが。

小笠原寿夫「青春」バスケットボールの試合。長いブザーの音に夏の終わり。全体として動きにシフトした描写が好もしかった。

猛獣「狂気」読んで居なかった前回を。前回も読んで見ようと思います。

iiyama「スラムサンデー」最初の導入部の説明が丁寧。第2段落から始まるストーリーも逡巡しているように見えて肌の黒い人黄色い人白い人の分類のくきやかさ。ある種の感情が描写されているのだと思いました。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
身勝手な彼の台風じみた自己中心の風に、気付かぬまま振り回されていた事を知った主人公、空しくも切ない印象です。
という感想が合ってるのかどうかやや不安で、技術的には、台風の目という言葉への意図があと一歩伝わりにくいのが弱いとは思います。実は恋愛スタイルに微妙な時代ギャップを感じさせるのも難です m(_ _)m
それでもこの、一目惚れの弱みとその唐突すぎる破綻は心をちくちくさせます。『狐につままれたみたいに』の投げ出された感覚が私には効果的でした。
投票者: このバトルへの参加作者

オニト
サヌキマオさん


感想:
おもしろかったです。個性的な文体ですね。また他の作品を読んでみたいと思いました。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
全作品に感想を書かせていただくには、少し作品数が多かったので、1000字ぴったりの作品に焦点を当てて、感想を宛てました。

01.スラムサンデー
黒人の方が書かれたのか、日本人の方が書かれたのか、わかりませんが、目を閉じた状態の時の方が、物事の本質が見え易くなることというのは、私自身もたまに感じることがあり、共感を覚えました。最後の方は、読めませんでしたが、多分、黒人が故の差別を書かれた作品なのだろうな、という気が致しました。
何分、読解力がないもので、全てを汲み取ることは、できませんでした。

04.オニト
童謡「森のくまさん」を日本風にして、テイストを大人向けにした感じがしました。
オニトというタイトルと、詩の部分が、大和言葉の様で素敵でした。いい作品なのに、ラストに主人公が電気屋さんになってしまったのは、勿体ない気がしました。
ラストまでグロの部分を残して欲しかった。

05.予約席の思い出
導入部のシリアス感と、後半の馬鹿馬鹿しさのギャップが、妙に面白かったです。
ミッキーみたいな怪物を想像して、笑えました。あんな人気者を怪物にしてしまえるアレシアさんが、魅力的です。

06.台風の目
デートの待ち合わせでの一コマを書かれた作品だと思いましたが、待つ方は、待たせる方の状況など、考えないものですよね。恋愛ってわがままなものだし、そういった意味で、台風の目の中は、晴天なのだと思います。恋愛ものは、苦手なので、読むのに、時間がかかりましたが、変な読み違いをしていたら、すみません。

07.一休さんと将軍様
思わぬ切り口に、まず驚いています。
歴史的には、どちらも良い余生を送ったのでしょうが、まさかネトゲとは……。発想力の鋭さは、一級品ですね。

08.晩夏の風
今回は、こちらの作品にしようかと、迷ったのですが、次回作を読ませて頂いてから、判断しようかと思いました。一番、読みやすかったし、1000字にうまく収まっている作品でした。いじめ問題に挑んだ作品だとお見受け致しました。
亡くなった方の思い出って、ほんの一瞬しか蘇らないのが、現実で、本質を突いていらっしゃると感じさせられました。
投票者: このバトルへの参加作者

予約席の想い出
アレシア・モードさん


感想:
律儀に予約してあるところがウケました。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
画を想像したら笑えた。
時々こういう文体ですよね。笑

久々に参加作品が多くて選ぶのが難しかったです。
投票者: このバトルへの参加作者

青春
小笠原寿夫さん


感想:
「日記文学」も日記文学的な視線の運びが面白かったが、「青春」の、「ボールが80cm弱」という情報だけで完全にシュールな世界が広がるあたりに感銘をうけた。
 単なる打ち間違いかもしれない。たんなるうっかりさんかもしれない、が、この80cm弱のボールの競技が想起される、というのが、すごい。
 意図的にやってるのだとしたら技能賞ものである。
投票者: このバトルへの参加作者

一休さんと将軍様
ごんぱちさん


感想:
唯一、輪郭がはっきりしている作品だと思いましたし、単純に、面白い作品でした。
文の乗せ方が、匠ですね。
あとの作品は第一印象がすでにぼやけていてよく分からず、なんだか損してるなあ、と。
でも、超短編の物語を作るのは、きっと難しいのでしょうね。
そんなことを思いました。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

晩夏の風
空人さん


感想:
ストレートに、心に入ってくることができました。
きれいな情景が浮かんで、ほっとしました。
投票者: このバトルへの参加作者