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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage3
第64回バトル結果

ざんねん!

今回のバトルは小笠原寿夫さん『悔しさの涙』、DOGMUGGYさん『タクシー日誌(銃社会)』の2作品が1位となりましたが、得票数が1位作品の数を超えなかったため規定により今回のチャンピオン作品はありません。

みなさま投票、感想ありがとうございました。

投票結果
得票数 
1
小笠原寿夫
2
2
DOGMUGGY
2
3
サヌキマオ
1
4
恋のかたち
深神椥
5
逆撫で課長
ごんぱち

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

悔しさの涙
小笠原寿夫さん


感想:
ざっと読んで
「またタクシーか…」「また変化球か…」「また恋愛ものか…」「また四谷か…」
と萎えてしまったので一票。


健気に演じる家族だんらん(刺身がどうのこうの)よりも、父親の変化のほうを描写してほしかった。
オチについては、最近被害者が加害者になる事例があとをたたないので、風刺として読みましたが、やっぱりちょっと弱いかも。
逃げて幸せな家庭を築くか、同じように暴力をふるうようになるかの境目ってどの辺なんだろうな、と考えてしまいました。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
何というか……やり返せて良かったなと。笑
投票者: このバトルへの参加作者

タクシー日誌(銃社会)
DOGMUGGYさん


感想:
「悔しさの涙」
 酒乱の父親。4人家族の食事風景を描いている割にはなんとなく違和感が漂う。この違和感が得も言われぬ緊張感を生み出す効果があって、「私」を父親が張り倒すことで緊張が決壊する。たぶん作者の書こうとしていたことは9割方書けてたんじゃないかしらん。ええ仕事と思います。

「タクシー日誌(銃社会)」
 前回の「3つの日本」から引き継ぐものもあり、そういった将来への不安をタクシーの運転手さんでもいいから話したい、もしくは小説の形にして(作者が)読み手に伝えたい、と、動機としては好感の持てる素直さで書かれてはる。陰謀論的に不安を煽らないから嫌な感じがしない。
 この手の小説で「嫌な感じがしない」というのは重要。超重要。

「まんじゅうパない」
 さて、このラインナップで何票はいるんだ。

「恋のかたち」
 万事素直。とにかく素直。ライブに行く一日の内で、「なにがあったか」をダイジェストを選ぶのも作者の気持ちの家で、比較的「今まで我慢していた」という部分に向けられた意識が大きいのが判る。優しい話。

「逆撫で課長」
 四谷シリーズは久々に観た。
 上三本(「まんじゅうパない」除く)が比較的素直に「書かずにはいられない」純粋な動機であったのであろうにも関わらず、なんだろうこのケラトプシア類の無駄進化みたいな。進化に進化を重ねてよくわかんないことになってるみたいな。「お湯を鯖にする能力」と「使いもしないのに角ばっかり生えちゃった彼ら」はよく似ておる。やややり過ぎ感がある。
 投票どうするかなぁ。
 時事をヤな感じにせずにまとめあげたという点で「タクシー日記」だな。決めた。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
タクシー内でのやり取りが、日本の社会を憂いていることが、本当にあるのかは、別として、銃社会には、私も反対なので、一票。
小説形式にこだわるのであれば、(汗)マークは、余計だったのかな、と思いますが。ちゃんと1000字に収まっていて読みやすかったです。
投票者: このバトルへの参加作者

まんじゅうパない
サヌキマオさん


感想:
最後まで行って、タイトルを見直した。
 なるほど。
 この場合、パネェかパないで迷うが、元ネタと韻を踏む意味ではこちらがよりしっくり来る。
 実際に行われているのは強盗&強姦なので、凶悪犯罪の部類なのだが、語り口と最後の逮捕オチのお陰で読後感が回収出来ている感じ。無論、読者を選びそうだけど。
投票者: このバトルへの参加作者