タクシー日誌(銃社会)
DOGMUGGYさん
感想:「悔しさの涙」
酒乱の父親。4人家族の食事風景を描いている割にはなんとなく違和感が漂う。この違和感が得も言われぬ緊張感を生み出す効果があって、「私」を父親が張り倒すことで緊張が決壊する。たぶん作者の書こうとしていたことは9割方書けてたんじゃないかしらん。ええ仕事と思います。
「タクシー日誌(銃社会)」
前回の「3つの日本」から引き継ぐものもあり、そういった将来への不安をタクシーの運転手さんでもいいから話したい、もしくは小説の形にして(作者が)読み手に伝えたい、と、動機としては好感の持てる素直さで書かれてはる。陰謀論的に不安を煽らないから嫌な感じがしない。
この手の小説で「嫌な感じがしない」というのは重要。超重要。
「まんじゅうパない」
さて、このラインナップで何票はいるんだ。
「恋のかたち」
万事素直。とにかく素直。ライブに行く一日の内で、「なにがあったか」をダイジェストを選ぶのも作者の気持ちの家で、比較的「今まで我慢していた」という部分に向けられた意識が大きいのが判る。優しい話。
「逆撫で課長」
四谷シリーズは久々に観た。
上三本(「まんじゅうパない」除く)が比較的素直に「書かずにはいられない」純粋な動機であったのであろうにも関わらず、なんだろうこのケラトプシア類の無駄進化みたいな。進化に進化を重ねてよくわかんないことになってるみたいな。「お湯を鯖にする能力」と「使いもしないのに角ばっかり生えちゃった彼ら」はよく似ておる。やややり過ぎ感がある。
投票どうするかなぁ。
時事をヤな感じにせずにまとめあげたという点で「タクシー日記」だな。決めた。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:タクシー内でのやり取りが、日本の社会を憂いていることが、本当にあるのかは、別として、銃社会には、私も反対なので、一票。
小説形式にこだわるのであれば、(汗)マークは、余計だったのかな、と思いますが。ちゃんと1000字に収まっていて読みやすかったです。
投票者: このバトルへの参加作者