感想:[1]磊 サヌキマオさん
何が伝えたいのかわかりません。これもシリーズ化してきましたが、いつもわからないがら独特の雰囲気があるのに、今回はそれが感じられませんでした。
[2]不完全変態 緋川コナツさん
幸せだったのでしょうか?と尋ねられたら幸せのだったのかなと思います。
卵を産んでるので大人になってると思いましたが、生殖できる=大人ではないとも思いました。蚕は完全に家畜化された昆虫です。最後の最後まで人に面倒見てもらえたので幸せなんじゃないかなという考えに至りました。ただ、もっと自分は蝶になったんだと思う子供特有の傲慢なくだりが欲しかったですが、今回はコナツさんに一票です。
[3]両踵複雑骨折による恩賞 小笠原寿夫さん
最期の落ちになぜとび職の方が出てくるのか伏線の部分がわかりませんでした。
関西人特有の「しょうもな」には笑ってしましたが、29にもなってこんな「しょうもな」する友人がいたら・・・困るなぁ・・・と思いました。困るといいつつ見舞いに行くんでしょうけど。
[4]透明薬屋 ごんぱちさん
落ちがわからなかったので「ナラナシ」という単語をキーワードに3時間ほどかけて、やっと「ナラナシとり」という民話に辿り着きました。私が不勉強なのかと思い、12人ほどの友人に「ナラナシとり」って民話知ってる?と尋ねたところ全員知らないという答えが返ってきました。落ちはメジャー級のものを使う方がいいと思います。
[5]今でも 深神椥さん
一番現実的な普通のお話だと思いましたが、最後の場面がどこかで読んだ印象を受けます。もっと、彼女の雰囲気などが伝わってくるような場面が欲しかったです。彼女が記憶の中にあり続けるほどの雰囲気が伝わってこなかったのが残念です。
獺(カワウソ)が自ら歌った謡
ナラナシとりは」知らなかったのに、これはフルで知ってました。
アイヌ民謡は「この自ら語った」系は面白いですよね。
投票者: このバトルへの参加作者
感想: 完全変態やないかい!
それはさておき。
一匹の芋虫に変じ、命を全うしたとて、蚕であれば農家の二階より高く飛ぶ事は出来ない。
どんな鳥も想像力よりも高く飛ぶ事が出来ない、との一節があるが、これは無理をすると二通りの解釈が出来るだろう。限界を自ら決めるという意味と、想像力の広大さをの比喩と。当初、自分は前者と思い、その後後者かなぁと思い、そして今、やっぱり前者のような気がする。
蚕が高く飛べぬとて、それがなんであろうか。吐いた糸一本が、一枚の下着になり宇宙飛行士の旅の供になるかも知れない。竜巻の随分と激しい日、蚕を飼う家ごとオズの国まで飛ばされるかも知れない。
そもそも虫である事すら軽々と抜け出す可能性すら、あるのだ。
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