感想:「姦」
このシリーズ、あと一回だけやります。あと一回だけだから! さきっちょだけだから!
「私」
幼少時~少年期のセクシュアルな体験が「私」のなにに寄与しているかまで読めると良かった。
そうでないと「こういう経験を持っている」という自慢で終わってしまう。
自慢で終わってしまうと「ああ、エロゲでよくあるシチュエーションですNE!」で終わってしまい、きっと作者の本意では無いだろうから。
「主婦と拳銃」
実に1,000字らしい1,000字。これは映像や漫画にすると陳腐になるだろうし、小説だからこそ活きる、みたいなところはあるじゃろう。
「実らなかった恋の行方」
実にヤな女だね、と感情移入して読みました。こういうのが社会人になってから「サバサバ系」とか自称して自分の無神経さを棚に上げたりするんですフーッフーッ。
よく書けていると思います。呼ばれた先輩も実にやりにくいことじゃろう。
「せめて、夢ほど甘ければ。」
語りたかったことは「彼女の解雇を僕がしなければならなかった」という最後のオチの部分だろうか。だとすると、それまでの部分があまりにもとりとめがない。状況説明もダイジェストになっておるし、語り手が事務員にちょっとなりとも好意を寄せていたような部分もあるようなないような。ただただ、最後のオチだけがハッキリした色をしている。
作者としてはどこに焦点を絞りたかったんかなぁ……やっぱりオチで「もうええわ!」って読者に言わせたかったのかなぁ。
「弁当」
弁当だけに答弁に窮する……山田くん! そいつを座布団に縫い込めろ!
「鬼ごっこ」
芥川も「特に意味はないが余韻だけ残す」みたいなことをやってたんだと思うんですけど(無能)
「主婦と拳銃」「実らなかった恋の行方」のどっちかだけど普通にうまい方に入れたらいいので「主婦と拳銃」に投票。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:リアルだなぁ(笑)と思いました。
作品名から「おや?」と思わせるしオチも笑えて(でも、ちょっと哀しい)。
サラリーマンの悲哀とは、またちょっと違う味わいがありますね。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:「姦」と「私」とこの「主婦と拳銃」で決まりだと思いました。その中でも「主婦と拳銃」が突出して居ると思ったのでこれに投票します。
投票者: その他のQBOOKS参加作者
感想:[2]私 植木さん
時代設定がよくわからなかったのが残念です。
でも、独特の雰囲気、姉~お嬢さんへの流れはすごく好きです。
[3]主婦と拳銃 緋川コナツさん
カッコイイ主婦。不満抱えても黙々と日々をこなす。
私は何なのとって思うのを、それをきちんとBANG!っと一発で腹に収めて
そのあとの連射は主婦の知恵。
この奥さんはそれなりにしたたかで、拳銃カッコイイ。
[4]実らなかった恋の行方 小笠原寿夫さん
経験談のようなそうでないような不思議な話。
そこで逃げたのはなぜかもう少し知りたい気もしたけど、居た堪れないのもわかるこのバランスがすごいです。
小笠原さんはいつもきちんと段落とかされているのに、今回は忘れてしまったのでしょうか。
[6]弁当 ごんぱちさん
ダレン・シャン知ってる人がいたー、いや割と有名か。
とすごくテンションが変なところで上がりました。
会話形式はやはり動きが見えるかですが、お弁当だけでここまで楽しいものが書けるのはいいなと思いました。
投票者: このバトルへの参加作者