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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage3
第78回バトル結果

ざんねん

今回は票が分かれてしまいました。一位作品の数が得票数以上となりましたので、規定により今回のチャンピオン選出はありません。次回にご期待ください!

投票結果
得票数 
1
サヌキマオ
2
2
緋川コナツ
2
3
処世術
小笠原寿夫
4
エルツェナ
1
5
深神椥
1
6
ごんぱち
1
7
かちかち山
芥川龍之介

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

元旦風景
サヌキマオさん

感想:
「かわらないもの」もけっこういいと思ったのですが、フォトコンテストから来る葛藤とかですね。ライバル心とか。でもこの作品に決めました。しわっしわとかちょっとくどいと思いましたが、結局初の日の出とか意外といいんじゃないないですか、と思いました。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
今回のは、どれもよかったけれど、サヌキマオ先生のが、一番好みでした。
しわっしわやんの時点で面白いと思ってしまいました。文章で人を笑わせる才能では、突き抜けていると思います。
投票者: このバトルへの参加作者

雪のなみだ
緋川コナツさん

感想:
普通に綺麗な話です。
投票者: 純粋読者

感想:
 雪は天からの手紙という語句が思い起こされ、それが根拠浮薄な単なる比喩ではなく極めて学術的事実である事も同じく浮かんで来る。
 どんな鳥だって、想像力より高くは飛べないと言うが、その想像力を打ち破るのは科学的探求によってたどり着く境地であるのだ。空の上に何かがあるなんて、雪を降らせる雲のその上の更に上のもっと遠くにも、星があって大地があるなんて、一体、どんな想像力で辿り着けただろう。
 今日も空から降りしきる雪が、誰かの涙なのか、それとももっとずっと思いもよらないものなのか、この北の街でぼんやりと考えるのである。
投票者: このバトルへの参加作者

ぼくの力とストレスと
エルツェナさん

感想:
「元旦風景」
 お正月に車と車がぶつかってガンターン! だぉもすぃませんもぉ大変なんすから。

「雪のなみだ」
 テンプレート通りでしかない。テンプレートで満足ならば、わざわざ「自分で書く」という必要が無いのではないかしらん。

「処世術」
 あたしのまわりにも発見する人や特許を取る人がいますが、そういう人は、どっかの会社が特許や発見をもとに製品化してくれないとお金にならない。そういうもんだそーです。発見したものを「これは儲かりまっせ!」と言ってくれる人がいないとお金が動かない。そういうもんだそうです。
 で、この独白は、誰が誰に、どういう事情でものしているのか。その辺のシチュエーションがわからないと、評価のしようがない。

「ぼくの力とストレスと」
 アクションの文がそうとう整理された。非常に読みやすかった。
 あとは、どこまで漫画寄りにするか、もしくはちゃんと生の人間に近づけるか、そのへんの軸がしっかり固定できれば、と思います。
 ギャグに寄り過ぎる場合は文章で書くより絵で描いたほうが早いじゃん、という感じがしなくもない。今回も絵のほうが早そう。

「かわらないもの」
 ちょっといい話。「サークル」っていうけど、学生なんだろうか、社会人なんだろうか。どっちかによって年齢差の開きがあるので、会話のニュアンスが変わってくる。
 例えば、
「あいつ、あれで結構脆いとこあるし。似た者同士のお前が行けば、案外喜ぶかもよ」
 って、学生ならいざしらず、社会人で言ってたら「なんだてめえ」ってなると思う。

「大盛り」
 こんな商品を出す店があるか! という目で見れば、まさに小説のために設定された感がある。
 字数のせいだかなんだか、最後のツッコミは、なんかうまくない。ただのツッコミなのか、いきなりマジギレしだしたのかわからないあたりが、うまくない。

「かちかち山」
 芥川、めんどくせえなぁと思います。投票してよかったとしても一票も入らないんじゃないかしら。

 ストレスなく読めたのは「ぼくの力とストレスと」なので、投票。
投票者: このバトルへの参加作者

かわらないもの
深神椥さん

感想:
「元旦風景」
あけましておめでとうございます(この感想を書いているのは1月9日です)
元旦特有の、いつもとは違う朝の風景。
ないがしろにされがちな大晦日の慌ただしさと、元旦ののんびりとした朝の様子が微笑ましく描かれていると思います。
今年も、どうぞよしなに。

「雪のなみだ」
霙=みぞれ、です。
私が生まれたのも、記録的な大雪の降った早朝でした(母から呪文のように聞かされました)

「処世術」
読んで、いろいろと謎が残りました。
なぜバニラ? なぜ「処世術」? バニリン??
小笠原さんの描く世界は不可思議で自由で好きなのですが、今回は小説としては完全に置いてきぼられました……が、勉強になりました。

「 ぼくの力とストレスと」
あれっ?タイトルに「ぼくと」とあるけれど、主人公は女の子だったの?
全体的に、色々と無理があるような……(個人的な感想です)
「死んだら、ごめんね」って、ちょっと笑えないッスよ!
道場破りの世界には、殺してもいいって不文律が存在するのでしょうか?

「かわらないもの」
ライバルという存在は宝だと思います。
そして、この主人公は無意識のうちに、そこに気づいている。
妬ましく思う気持ちが自分を引き上げてくれるし、モチベーションとなってくれる。そういう関係、とても羨ましいです。
ただひとつ、コンテストで入賞者が千人(入選者、ではなくて?)ってちょっと多すぎませんか?

「大盛り」
よくテレビ番組で大食い大会なるものを放映していますが、あれって美味しいから成立してるんですよね、きっと。
大将、きっといい人なんだろうけど、最後、思いっきり怒られてましたね~
その筋では有名な話なら、店に入る前に教えてあげればよかったのにw

というわけで、今回は深神椥さんの「かわらないもの」に投票させていただきます。
投票者: このバトルへの参加作者

大盛り
ごんぱちさん

感想:
笑えました。
「来ちゃった」が良かったです。
投票者: このバトルへの参加作者