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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage3
第83回バトル結果

おめでとうございます

今回はごんぱちさん作『名は何を表す』がチャンピオン作品と決まりました。
みなさまご感想ご投票いただきありがとうございました!

投票結果
得票数 
1
サヌキマオ
1
2
小笠原寿夫
1
3
ごんぱち
2
4
深神椥
1
5
蛮人S
1
6
脅迫
スナ8
7
すずろごと・ほとゝぎす
樋口一葉

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

名は何を表す
ごんぱちさん


感想:
全部に目を通しました。読解力不足のせいで、とんちんかんな感想になっているかもしれません。
1.青葉繁れる
サヌキマオさん
難しかった。というのが、第一の印象です。癪狂というのは、しゃっくりと読むのでしょうか。
ただ、いつもながら、最後まで読み手を惹きつけてやまない、何かをお持ちの作家さんだと思います。
2.アクシデント
小笠原寿夫
なかなかプロには適わず、この様な文章になりましたが、噺家さんに憧れと尊敬を抱いていることだけが、伝わればいいかと思います。
3.名は何を表す
ごんぱちさん
ごんぱち先生の作品には、ピリッと毒が効いていながら、読者への愛情が感じられます。
毎回、同じ感想なのかもしれませんが、タイトルを始めに読んで、どんな文章に仕上がっているのか、身震いしながら読ませていただきました。
4.春の、まぼろし
深神倁さん
お名前を間違えて、失礼します。
いつもこの作家さんの成長ぶりを楽しみながら、読ませていただいております。
文章表現の向上と、一貫したテーマ。この調子で進めていければ、いつか素晴らしい作品を世に送り出すいい作家さんになるのでは、ないかと楽しみにしております。
5.独裁者最後の夢
蛮人Sさん
ニュースや報道なんて、大袈裟に書いているだけで、実際はこんなもんだよ、と言いたげで、好もしく読ませていただきました。
ギャグとも風刺とも言い難い何やら、言い知れぬ何かを感じました。
6.脅迫
スナ8さん
非常に美しい文章だと思います。
人が亡くなる話はあまり好みではありませんが、表現力の豊かさと、作家さんの秘めたる想いを痛感した様な気分です。
読後感は良かったです。
7.すずろごと・ほとゞぎす
樋口一葉さん
ゲストの作品は、いつもいいですね。こういった文章を書きたい。と常々思っているところを、ピンポイントで突かれているこの感じ。自分の無力さと、古典の素晴らしさを、痛いほど羨ましく思わせていただいております。

今回のバトルは、どれも良くて、投票に迷いましたが、敢えてひとつ選ぶとするならば、ごんぱち先生かな、と。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
1. 大正風異次元空間を味わえました。
2. 大喜利落語、と見せかけて最終的に人情ものになりましたね。
自分の世代だと車の鍵がなくなったら騒がずJAFですね。
そういうことじゃないって?
3. 現代落語と読みました。
オチ的なものは確認したのですが頭に入って来ず。ツボが狭くてすみません。
4. ブログ風ですね。
シリーズで坂下さんに変わる恋の相手は現れるのでしょうか?
気になります。
5. 漫才的な1000字でした。明るさがいいですね。

カテゴリーとしてしか読めてないじゃないですか!
でもちゃんと全部読んでます。

名前って結構興味深い題材だな、とおもったのでごんぱちさんに一票。
投票者: このバトルへの参加作者

青葉繁れる
サヌキマオさん


感想:
スナ8さんと迷いましたが、こちらに一票。
この方の作品、初めて何とか呑み込めたような気がするので。
投票者: このバトルへの参加作者

アクシデント
小笠原寿夫さん


感想:
いったいどこまでネタなのか分からないが、ここは司会も出し抜く鷹さんの捨て身の芸、ということにしなければ地球が滅びてしまうような感がある。寄席では客もまた試されるのだ(知らんけど)
投票者: このバトルへの参加作者

春の、まぼろし
深神椥さん


感想:
 見慣れた場所が変わる寂寞。離れてみると、ああ、こんな風だったんだな、と、思い起こされる事がある。
 好きになる程の事もない、見慣れれば、その下地はできる。
 大して好きでもなかったけれど、離れる時には遠ざかる景色から目が離せなくなる。そういう感興を歌った曲が、初期の初音ミクのナンバーにあり、あれは大層趣深かった。
投票者: このバトルへの参加作者

独裁者最後の夢
蛮人Sさん


感想:
「青葉繁れる」
 感想票で仕掛けに触れてくれる人がいるかどーかが楽しみ。

「アクシデント」
 洒落なのかマジなのかわからない線をたどる、にしては出来てない。
 テレビショウ特有の仕込みに対する皮肉だと読めばそう読めなくもない。

「名は何を表す」
 しれっと破片二等兵が出てくるあたりがこのシリーズである。
 本筋に関しては、正直オチが良くわからなかった。

「春の、まぼろし」
 いつものクオリティなんだけど、これがはじめてのハートブレイクではないのに<西野カナの詞に共感する人の気持ちが、少しだけわかった気が>しちゃうあたりに違和感が残る。独白だから何をどのように語っても主観になってしまうが、本筋の判らない語りというのは、聞いている側としてはさして興味を誘われない。

「独裁者最後の夢」
 フッしょうがねぇなぁ、という笑い。
 が、「追放された」って書いてあるけど、実際には「隣国に逃亡したので空軍がとどめを刺しに来た」なんだよな。この辺の言い分と実情の違いの描写が巧み。

「脅迫」
 足を悪くした女と男、というと佐藤洋二郎の「夏至祭」を思い起こす。
 1000字で、というとどうしてもダイジェストになってしまうのが惜しいな。もっとじっくり取り組める素材だと思う。

「すずろごと・ほとゝぎす」
 ほととぎす、というものにもちっと(情緒的な)価値があった頃のお話。いまだと何だろう……ないなぁ、そんな情緒……


「アクシデント」「独裁者最後の夢」どっちかなぁ。
 最終的にサイコロで決めました。
投票者: このバトルへの参加作者