感想:1.(Entry 1)
お上手でした。まだ、これを書ける作家さんが居たことに、驚いております。
2.始業前
面白かったです。始業前としたところに、下げの旨みを感じさせられました。
3.小さな器
本当に書きたいものが、なかなか書けない。
4.回転寿司屋にて
脱帽です。法よりもマナーを守るヒーロー。思い出し笑いが、込み上げてきました。
今回は、ごんぱち師匠に一票。
深く考えさせられる文章だった。「家のもの」が気になった。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:(Entry 1)
不倫の一部始終、というのはわかる。が、作者が何を面白いと思ったのか、は見えてこない。
なんらかのフェティシズムだったり、複雑な人間関係のあやだったり、繊細な心の動きを描いた、というのに比べると、モチーフが漠然としていて今ひとつ的を搾りきれていない気がする。おそらく作者内でもぼんやりとしたイメージを扱っているのではないかしら。
「始業前」
ゴリ押しました。
「小さな器」
「折り返し地点」と対象的で、こちらは断片でも気に止まった言葉をピースのまま並べていく、土器破片の発掘作業みたいなところがある。
どっちがいいか(好みか)ったら、こっちがいいンである。
「回転寿司屋にて」
>残したシャリを湯飲みに突っ込むの、やめない?
不毛な絵が浮かんだ。誰も得しねえ悪行だ。
ゲロの掃除前に引き続きシャリを食おうってあたりがすでにギャグなのであれなんだが、マナーてなぁその場にいる人間が誰もイヤな気持ちにならないための作法で、その「誰も」の中には自分自身も含まれる、てぇアレなんだが、その辺をまとめてある。粗さも含め平均的なG8師匠作品と云えましょう。冒頭がすげかったので投票。
「武さん」
その昔にゃあ各長屋にひとりっつくらいは小説家の先生てのがおりましてね……わからないことがあるとなんぞってぇと町の若い衆が聞きに走ったてェん。
これこそ芥川が「こういう人を面白いと思った」てぇ描いたんで、小説としてはこれでいいと云えます。こういうもんだと思います。
投票者: このバトルへの参加作者