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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage3
第93回バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオン作品は、ごんぱちさん作『回転寿司屋にて』です。

投票結果
得票数 
1
(本作品は掲載を終了しました)
ウーティスさん
2
サヌキマオ
1
3
小さな器
小笠原寿夫
4
ごんぱち
2
5
武さん
芥川龍之介

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

回転寿司屋にて
ごんぱちさん

感想:
1.(Entry 1)
お上手でした。まだ、これを書ける作家さんが居たことに、驚いております。
2.始業前
面白かったです。始業前としたところに、下げの旨みを感じさせられました。
3.小さな器
本当に書きたいものが、なかなか書けない。
4.回転寿司屋にて
脱帽です。法よりもマナーを守るヒーロー。思い出し笑いが、込み上げてきました。

今回は、ごんぱち師匠に一票。
深く考えさせられる文章だった。「家のもの」が気になった。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
(Entry 1)
 不倫の一部始終、というのはわかる。が、作者が何を面白いと思ったのか、は見えてこない。
 なんらかのフェティシズムだったり、複雑な人間関係のあやだったり、繊細な心の動きを描いた、というのに比べると、モチーフが漠然としていて今ひとつ的を搾りきれていない気がする。おそらく作者内でもぼんやりとしたイメージを扱っているのではないかしら。

「始業前」
 ゴリ押しました。

「小さな器」
 「折り返し地点」と対象的で、こちらは断片でも気に止まった言葉をピースのまま並べていく、土器破片の発掘作業みたいなところがある。
 どっちがいいか(好みか)ったら、こっちがいいンである。

「回転寿司屋にて」

>残したシャリを湯飲みに突っ込むの、やめない?
 不毛な絵が浮かんだ。誰も得しねえ悪行だ。

 ゲロの掃除前に引き続きシャリを食おうってあたりがすでにギャグなのであれなんだが、マナーてなぁその場にいる人間が誰もイヤな気持ちにならないための作法で、その「誰も」の中には自分自身も含まれる、てぇアレなんだが、その辺をまとめてある。粗さも含め平均的なG8師匠作品と云えましょう。冒頭がすげかったので投票。

「武さん」
 その昔にゃあ各長屋にひとりっつくらいは小説家の先生てのがおりましてね……わからないことがあるとなんぞってぇと町の若い衆が聞きに走ったてェん。
 これこそ芥川が「こういう人を面白いと思った」てぇ描いたんで、小説としてはこれでいいと云えます。こういうもんだと思います。
投票者: このバトルへの参加作者

始業前
サヌキマオさん

感想:
 はてさて、社会人にふさわしい揚げ物というとどの辺りなのだろうか。
 コンビニコロッケはどうかとは思うが、プライベートではもっぱらイオンのお総菜のコロッケやザンギ、ナスの挟み天だったりするので、揚げたてを身につける事がない。
 当然、いわゆるスーツを着るサラリーマン生活と微妙に縁遠いせいもあるだろう。
 してみると、ハゲ天辺りが何気なく身につけられるようになるというのは、単純な尺度としての大人や社会的地位だけでなく、優劣と異なる生きる立ち位置のようなものが影響するような気はする。
投票者: このバトルへの参加作者