第4回1000字小説バトル
Entry13
二十五億ドルの翼を担う。今の処は最新鋭のステルス性を誇るが ドッグファイトは出来ないしアフターバーナーすらないから逃げら れない。見付かったら殺されるだろう。 夜間のピンポイント爆撃命令。七十キロ後方には在来機が二機づ つ二手に別れ援護をする。彼等から百キロ四方のレーダー探知結果 はデータリンクで逐一に報告される。計算上では十八キロ未満でな ければ俺は発見されない筈。相手のレーダーの逆探知は可能だが自 分からは探る事は出来ない。勿論相手の逆探知を警戒する為だ。つ まり後方の在来機が今の俺にとっては両目となっている。 「引き返せ。二十六キロ前方から敵機が四機そちらに向かっている」 突然の無線。まさか計画が漏れていたのか。 「繰り返す。直ちに引き返せ」くそう。この機体に於いて初の実戦 でもある。失敗が許されないのは解ってはいるが。 「いいから、かたづけなさい」というままのこえでみんなぷろっく とかぬいぐるみとかになっちゃった。ただのおもちゃになった。ま まのせいだ。そんなことさえいわなければこのまま。 ぼくはなきながらあたまからふとんにはいってまくらにかおをお しつけてちからいっぱいめをぎゅっとつぶってちからをこめた。お なかのひっくひっくはとまらなくてよくきこえないこえでままのこ えがきこえててきっとままはぼくがここからでるのをまってるんだ けど、ぼくはぜったいにでてあげないのだ。
![]()
◆QBOOKSに掲載の記事・写真・作品・画像等の無断転載を禁止します。
◆投稿された各作品・画像等の著作権は、それぞれの作者に帰属します。出版権はQBOOKSのQ書房が優先するものとします。
◆リンク類は編集上予告なくはずす場合がありますのでご了承ください。