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第4回1000字小説バトル
Entry5

桃子と弥生

作者 : TAKUTO
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 和彦さんは弥生に何か吹き込まれたようだ。別れ話を切り出して
きた。二股かけられるよりはいいけど口惜しい。

 和彦さんと別れると、いつものように弥生も和彦さんと別れた。
私を苦しめる為だけにいるとしか思えない。

 今日渋谷を歩いていたら声を掛けられた。キムタクと迄はいかな
いがジャニーズ系のいい男だ。広之さん。その日のうちに近くのモ
ーテルでH2。明日又会う事になった。

 弥生に違いない。なんて事をしてくれたんだろう。目が覚めたら
午後7時だ。広之さんとは1時の約束だったのに。薬でも飲まされ
たんだろうか? 留守電を確認したら広之さんからのメッセージが
入っていた。(今日の桃子は素敵だったよ。チュッ)泥棒猫め!
 弥生の奴、今度という今度は許せない。私に成りすましたまま広
之さんに会うなんて。ルール違反もいいとこだ。今度弥生には罰を
与えよう。もう許せない。

 最近、桃子は怒っているようだ。そりゃ彼氏を盗られりゃ怒るか
…。だけど、広之さんは桃子には勿体無い。桃子には悪いが今度は
長く続きそうだから、少し内緒にして会っていこう。

 この間渋谷でナンパした桃子だが、少し変わっていると思えるの
は気のせいだろうか?2度目のSEXは、始めの時とは全然違って
いた。この俺が桃子に教わったんだからびっくりだ。ああいう世界
もあったんだ。思わず別れた後で、留守電にメッセージなんか残し
てしまったが、桃子とはもう少し付き合ってみよう。

 広之さんったら、ベッドでの要求がこの前より激しい。愛してい
けそうだったから頑張ったけど、怒っていた。

 桃子は一体どうしたんだ。この間の桃子じゃない。あのめくるめ
く様な世界はどこへいったんだ。こんな女じゃなかったはずだ。

 桃子と別れて1時間もしないうちに、彼女からコールがあった。
どうしても納得できなかったので会う事にしたが、今回の彼女は別
人だ。この間の桃子だ。一体どういう事なんだ。彼女に聞こうか?

 広之さんに、本当の桃子なのかを聞かれてしまった。私は弥生。
桃子じゃないの。『双子だったのか』そういうと広之さんは又私を
求めてきた。

 家に着いたら身体がだるい。今日のSEXはちょっと過激だった
からだろう。弥生には連絡できない様に罰を与える。

 弥生の電話のコードを引き千切った。


−3日後の朝刊−
治療中の多重人格の女性自殺
未遂は5度、今回は電話故障で助からず。






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