第4回1000字小説バトル
Entry9
普段あまり飲まない缶コーヒーを飲みながら、川縁の土手を歩いて いた。 どーでもいいな、と呟いてみる。別になにか考えていた訳ではない。 ただ何となく、そういう気分に浸っている感じになりたかっただけ だ。そういうセリフが似合いそうな、そんなシーンのような気がし たのだ。 周りをちらと見渡す。今のセリフが聞こえるような所に人がいなか った事を確認して、コーヒーを一口飲もうとした。 もう中身はカラだった。 どーでもいいな。 もう一度言ってみた。今度は意味がないわけではない。 どーでもいいと思いたくなることすらない事について思い悩む事が、 どーでもよく思えたからだ。 やっぱり周りをちらと見渡して、カンに口をつける。やっぱりカラ だ。 どーでもいい、かぁ。心の中で言ってみる。 声に出してしまったような気がして、周りを確認した。 進行方向にゴミ箱が見えた。
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