第6回1000字小説バトル
Entry31
夢の中の青雲は、その粒子粗く天空濃紺鮮やか、地平の霞白々と、 彼方まで澄み、やがてその粒子の一つより、出でたる一点、刻一刻 と像を増し、民の心中不安におののき、去れどもその一点、かよう な地上を僅かにも知ることなく、ただ無垢に来て、いつまでも無垢 に来ていよいよ地上不安に満たし、やがて思いは質となり、質は針 という名を冠し、キーラキラキラ、キーラキラキラ地平の霞、白々 の高みにまで達したそれ、無数無限の針となり、キーラキラキラ、 キーラキラキラ、乱光、識高まり、やがて返しのついた針となり、 ギーラギラギラ、ギーラギラギラ、民触れえず針の返し、万民いよ いよ不安の気満つるも、賢者、つと青雲天空指に指し、言葉ならぬ 言葉、空に放てば万民、一縷の希望を夢と宿し、天空を沈黙で仰げ ど、先よりはるか近しに来たる一点、いよいよ姿悠を大となし、天 は影、血は暗の中に入れるような幻惑を覚え、万民、いよいよ気を 高めることとなり、臣は無能、王は無力の汚名にまみれることをや むなしとし、その覚悟に万民皆落涙し、日に焼けた肌は冷め、口乾 き、今はもう言葉も無く、濃紺の粒子粗き天空に祈り、ただ最後の 時を覚えるも、いよいよ地平の霞、針、鋭さを増し、それだけなら ず、光増し、いまでは熱さえも帯び、ギーラギラギラ、ギーラギラ ギラ、神をも恐れぬ愚考と知れど、もはや、万民の民、納まりもつ かず、ギーラギラギラ、ギーラギラギラ、刻一刻迫るその一点、今 では色も朱と解し、フーワフワフワ、フーワフワフワ、血にも似た その一点、何を思うかその一点、フーワフワフワ、フーワフワフワ、 ついに気の針先端に触れるその瞬間、天空にわかに掻き曇り、にわ かの風にその一点、はるか彼方に消えうせて、後にはただ、狂気の 民。
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