第7回1000字小説バトル
Entry1
取り合えず『おくそたなへまよらわん』って各行一段だけで喋っ てみてよ。 「促音は?」 うーん、まあよしとしようか。 「濁音は?」 もう使ってるじゃない。勿論OK。長音の母音はどうしようか。 「『お』だったら?」 いや別の母音を使っても良いかについて。しなけりゃしないで良 いんだけど。 「そんなら、無くそ」 じゃそうしようか。あと「わ」と発音する所なら「は」も使って 良いよ。ところで君の性別は? 「女だよ」 ま、そうだよね。それにしても男っぽい喋りだね。 「だったらなんだよ」 そう喧嘩腰にならないで。少しはお淑やかにしようとする気はあ るんだろ? 「まったく無いわ」 そりゃ、参ったなあ。 「屈託無く笑った女なら満足?」 解ってるなら直せばいいじゃない。時には慎ましくいる事も必要 だよ。 「余所なら良く、また余所なら黙ったまま。そんなん変よ。奥まっ た」 言い方をするの、君が苦手なのは解るけどね。 「だったら? 直ったら即、迷わなくなった?」 僕個人では実際に悩みは少なくなったと思うけどね。取り合えず 笑ってみたらどうかな。 「下手よ。笑わなく育ったわ。」 何でもトレーニングだよ。だから恥ずかしがらないで。 「そんな」 良いから、ほら。 「、、、へへ。へへへ」 そう、上手だよ。気分はどう? 「楽よ。良くなったわ」
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