インディーズバトルマガジン QBOOKS

第8回1000字小説バトル
Entry17

発明の跡

作者 : sakutaro
Website : http://www.dandan.gr.jp/~sakutaro/
文字数 : 385
「博士、助手が僕一人ではやはり人手が足りません、アルバイトを
雇いましょう」
「何を言っているんだね、そんな金はない」
「そんな、僕は一人では測定できませんよ」
「大丈夫じゃ、わしは大発明家じゃぞ。今、アンドロイドを作って
やる」
「さすが博士、あの…女性のアンドロイドを作ってくださいね」
「もちろんだとも、やる気の出るような女性を作ってやるとも」

「よし、完成だ。助手よどうだ」
「すごいです、博士をはじめて尊敬しました」
 助手は動き出したアンドロイドを眺めている。
「それにしても博士がアンドロイドを作れるなんて知りませんでし
たよ。なんでこれを商品化して売り出さないんですか?」
 博士は助手を一瞥すると、悲しそうな瞳を助手に見せないように
背を向けた。
 この世界の住人はすべて博士が作ったアンドロイドなのだとは言
えなかった。
 ましてや、目の前にいる助手が第一作目などということは…。






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