第8回1000字小説バトル
Entry17
「博士、助手が僕一人ではやはり人手が足りません、アルバイトを 雇いましょう」 「何を言っているんだね、そんな金はない」 「そんな、僕は一人では測定できませんよ」 「大丈夫じゃ、わしは大発明家じゃぞ。今、アンドロイドを作って やる」 「さすが博士、あの…女性のアンドロイドを作ってくださいね」 「もちろんだとも、やる気の出るような女性を作ってやるとも」 「よし、完成だ。助手よどうだ」 「すごいです、博士をはじめて尊敬しました」 助手は動き出したアンドロイドを眺めている。 「それにしても博士がアンドロイドを作れるなんて知りませんでし たよ。なんでこれを商品化して売り出さないんですか?」 博士は助手を一瞥すると、悲しそうな瞳を助手に見せないように 背を向けた。 この世界の住人はすべて博士が作ったアンドロイドなのだとは言 えなかった。 ましてや、目の前にいる助手が第一作目などということは…。
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