第14回1000字小説バトル
Entry25
『求人求ム。 女性限定。16〜25才。 p.m8:00〜。時間の融通が、きく方。 なお、なるべく好奇心と言うものを持ち合わせていない方 時給相談。履歴書不要。面接のみで判断。 電話→0120−45678910 』 私は失業中だった。もう少し厳密に言うと、もう1ヵ月位仕事は疎 か、何もしなかった。 生きる事に不可欠な事柄以外。本当に何もしなかった。 それでも私は、1ヵ月程生きていた。 生きる事に不可欠な事柄以外せずに。 ......そんな事を考えながら、また1週間たった。 これで1ヵ月と1週間も、もった。と思った矢先の事だった。 新聞ハ読ンデイタ。 ソレが、災いヲ読(呼)ンダのかハ、分カらナイ。 ただ、 私は、『なるべく好奇心と言うものを持ち合わせていない方』の言 葉にひどく惹かれた。そしてその他の不信感は、驚くほど 頭に入らなかった。気付くべきだったのに。 それが、好奇心だという事を。 私はさっそく、当たり前の様に電話をし、面接をする事になった。 そこは何かを必死で補ってる様な、閉校させられた小学校だった。 5−3。3階で1番の暗闇の教室を示していた。 例え不穏な空気で包まれていたとしても今の私の(好奇心)に 敵うものでは、なかった。 知りたかった。その先に何があるのか。(好奇心) きっとそれは、私を変えてくれるものであるとさえ考えていた。 いや、そう崇拝していた。 生きていても、何もしないという事は、文字通りの意味しか持たな い。好奇心を持っていないものなどないと思った。でも私は、 持っていない。何もしていないのだから。 私は。 だから、この条件にあうのは、私だけだと確信していた。 男ハ教卓の近くに、昔からそこにある物の様に、立っていた。 p.m8:00。今にも凍え死にしそうな月が、そこにはいた。 そんな夜。 男の独断と性的興奮を高めるにしかすぎない面接が実行された。 ナイフが。 溢れだしてきタ。 男のそれは、再起不能な歓喜に満ちていた。 「僕はネ、こんな所にノコノコやって来る女は嫌いでネ。知的好奇 心?ソ−だネ知りたいっていう願望は一番効くんダヨ。デも、 知りたいンなラ、もっと新聞を読むべきだったネ。知らナイ? 今巷で流行ってる......」.....ニヤニヤ アア。生きる事ダケを見てればよかっタ。何をしなく テモ 生 き テ 男は。インポテンツの様だった。 でもそんな事は、私の知りたかった(好奇心)事柄ではない。
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