第18回1000字小説バトル
Entry15
ムシ暑いのと、何だかミョ−に左足の付け根の辺りがムクれるよ うな感覚があったので、俺はバリバリ足を掻いてやろうと浅い眠り から起きた。 全身がまんべんなく汗をかいているようで、シャツはべとべと、 髪はシャワ−を浴びた後のように濡れていた。 掻くべき足のほうに目をやると、どうもふとももからひざにかけ て普通の汗とも冷汗とも違う、気持ちの底から良くないなぁといよ うな汗がにじみ出ている。 ああ、またかぁ。と思い、膝のした、ムクれる付け根の辺りに目 をやると、やはり滝川が左足にかぶりつき、俺の足のつめの先から かかと辺りまでを、そっくり飲み込んでいやがった。 滝川の口腔は、なまぬるく粘り着いてくる唾液が所狭しと満たさ れているので、気持ちが悪いのでこの野郎とかかとから先を動かし てやると、喉の力を全て使って足を締め付けてきた。 さらに下手に動いてしまったので、足はまた10センチ位滝川の 口の中に、のめり込んでしまった。 滝川はそれがおもしろいようで、顎が外れそうなくらい開ききっ ている口の奥からフフフフフと笑ってくるのだ。 そいつが俺にはとてつもなく気分の悪い行為だったので、怒りに 任せるようにして今度は力一杯足を押し込んでやると、軽くひざっ こぞうの頭まで入ってしまい動かなくなった。 血走った目でふと滝川の目を見ると、奴の目は三白眼をピロピロ とさせながら、瞬き一つせずに、そうして口の奥ではまたフフフフ フと笑っているのだった。
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