第48回1000字小説バトル結果
 参加作者はレッドカードに注意!
  INDEX
 エントリ 作者 作品名 文字行数 得票 ★
 1 楓  孤独  974   
 2 明星  朝の出来事  1289   
 3 有機機械  ナイフ  990   
 4 青野 岬  異形の魚  1000   
 5 浅田壱奈  気休めの場所  1000  3
 6 満峰貴久  罪には罰  1000  2
 7 ながしろばんり  酔ひもせず  1000   
 8 ハンマーパーティー  月の子  1000   
 9 松田めぐみ  休日の朝の出来事  1000   
 10  中川きよみ  くちづけ  1000  1
 11 (作者の要望により掲載終了しました)    2
 12 ヒヨリ  旅路の果て  1000  1
 13 ごんぱち  いちばん不幸  1000   
 14  さとう啓介  屋根裏のチクリス  1000   
 15 夢追い人  暗闇の光  1000   
 16 伊勢 湊  宇宙で一番冷たい天体  1000   
 17 宮田義幸  タイムカプセル  1000   
 18 橘内 潤  『飛縁魔』  987   
 19 越冬こあら  負け犬  1000  9 ★
 20 カピバラ  ベランダ黙示録  1000  2
 21 日向さち  嫉妬  1000  2
 22 詠理  『天下泰平の夜』  1012   
 23 アナトー・シキソ  ちがう。芝生の紙はヒッカケだ。  1000  2
 24 太郎丸  インタビュー  1000  1
 25 第1素描室  りんご  1000   
 26 るるるぶ☆どっぐちゃん  孵化  1000  2
 27 犬宮シキ  不条理すら向日葵  1000  2



第48回1000字小説バトルのチャンピオンは越冬こあら(M)さんの『負け犬』に決定いたしました。
越冬こあら(M)さん、おめでとうございます。

感想票
推薦作品:負け犬
作者名:越冬こあら
感想:緩やかな変身のあり方、池に映る月になってしまうあやふやさ
そんなこと全てひっくるめての空気。
最後の一文まで好きだった。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品: 負け犬
作者名: 越冬こあら 
感想:話の展開が面白かった。ただyぢ最後の1行でyぢアレyぢ元に戻っちゃうんだという自分にとっての欲求不満が残りました。あのままの方が理不尽な感じが出ていると思ったもので。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:負け犬
作者名:越冬こあら
感想:さすがに読みやすかったです。面白いけれど的は外していない。最後の一文で決めました。他に好きな作品「嫉妬」「イモリ」「旅路の果て」「天下泰平の夜」「ちがう。芝生の紙はヒッカケだ」「不条理すら向日葵」でした。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:負け犬
作者名:越冬こあら
感想:やられました。
こうくるとは。
いいです!
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:負け犬
作者名:越冬こあら
感想:文章が綺麗だった。
内容も私はかなり好きです。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:負け犬
作者名:越冬こあら
感想:愛をください♪とか思わず耳の奥に聞こえてきません?
変身そのものをどうとらえるかはもう読者それぞれだろうけど、最初の一文でその心情は痛いほど伝わる。僕は企画案を出すような仕事じゃないけど、もうそういう「闘う」シュチュエーションに身を置く人はその苦悩も悔しさも身に沁みるんじゃないだろうか?悩んで迷って考えて、布団の中でも眠れないもんだよねぇ、ああいうときって。そしてでもまた頑張るのだ。鳴りはじめた目覚まし時計を0.5秒で叩くように止めて。
と、僕も頑張ろうという気持ちになったけど残念ながら今日も際限なく繰り返す目覚ましに揺さぶられるように起こされた。寝る前にもう一度読んで明日からは頑張るようにする。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:負け犬
作者名:越冬こあら
感想:変身過程がタマラナイです。どうやったらあんなふうに書けるんでしょう?
それから
・『イモリ』(檸檬ラさん)
・『天下泰平の夜』(詠理さん)
・『りんご』(第1素描室さん)
・『不条理すら向日葵』(犬宮シキさん)
も、ほぉぉと思いつつ読ませていただきました。
あと、『月の子』(ハンマーパーティーさん)。
 「目が合うのがいやだから、れいてん一秒の早技なのだ!」
この月子ちゃんの言葉に、心を鷲掴みにされました。その場面を想像するとドッと泣けます。かわいそうだあ。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:負け犬
作者名:越冬こあら
感想:
6 満峰貴久「罪には罰」
・これはオチが効いてるな。疑心暗鬼。でも、これ、万引き被害の実体験が書かせたように思える。なんで、「でも」ってつけるかと言うと、これを読んでると、万引きにあった語り手の、万引き犯人たちに対する、ちょっと度を超した感じの憎しみとか怒りが感じられるから。作者じゃなくて、生活者が出てきてる感じがして、そういうところで、フツーに読むと、ちょっと引いちゃう。もっと言っちゃえば、腹に据えかねた人が新聞に投稿したモノを読んでるような気分になる。作品というよりも、主張・意見(私ならこうするのコーナー)って感じ。だから、「でも」。
7 ながしろばんり「酔ひもせず」
・酔っ払いが最終電車で家に帰り着くまでに見る、妙なこと。酔っぱらっているせいなんだろうけど、案外そうじゃないかもしれないって感じで書いてある。少なくとも語り手の「俺」は、酔っぱらってるわけじゃないと、自分では思ってる。が、あんな奇妙な体験を不思議に思わないのは、きっと酔っぱらっているからなんだ、てスタンスで、作者は書いてる。微妙に酔っぱらってる時の、ちょっと奇妙な世界の見え方(しかも当人はそれが奇妙だと思わない)がうまく書けてる。
10 中川きよみ「くちづけ」
・最初に出てくる母親が、最後で死ぬ母親で、それを見取るのが最初の母親に真似でキスした娘だろう? ちょっと分かりにくかったな。でもええ話や。
17 宮田義幸「タイムカプセル」
・「輝ける過去」なんてそんなもんさ。しみったれたオヤジたちのいい話。
19 越冬こあら「負け犬」
・これは面白い。完成度も高い。楽屋落ち的なものを感じるが、でもそれがまた面白い。なんかファンタジーだし。今回は多分これ。
20 カピバラ「ベランダ黙示録」
・いつもながらちゃんと書けてるよ。いい話だよ。プロになれるよ。水が半分になった水槽で、時々バチっとやってる鯉が見える。
22 詠理『天下泰平の夜』
・なかなかリキの入ったもんだなあ。見事だよ。こういうのって、やっぱり息つめて、ウッて感じで書いちゃうんだろうか? イメージとしてはそうなんだけど。俺みたいに、CD聴きながらじゃ書けないと思う。
24 太郎丸「インタビュー」
・「カチカチ山」ね。こういう昔話の「実は…」的なものって考えると面白いし、べちゃべちゃ喋ってる分にはいいんだけど、書くのって面倒だし、なんか書いてるうちに興ざめしてくるんだよなあ。でも、太郎丸さんは、ちゃんとしてるから、こう言うものをちゃんと書けちゃう。そのへんが尊敬できる人だよ。
26 るるるぶ☆どっぐちゃん「孵化」
・なかなかいいなあ。文学だなあ。何がイイのか説明できないけど。
どうイイんだって訊かれて困るようなものは多分本当にイイものだ。
27 犬宮シキ「不条理すら向日葵」
・爆弾テロ(?)で、自分が重傷を負った瞬間からの記憶が、妙な夢となって語られている話。
「カンガルー・ノート」の出だしを思い出した。でも「カンガルー・ノート」を書いた作家ってだれだっけ? あ、アベ・コーボーだ。
というわけで、越冬こあらさんの「負け犬」で、大筋決まりかけていたところに、るるるぶ☆どっぐちゃんさんの「孵化」が出てきて、困りました。いや、困りはしないけど、チッとか思いました。鉛筆転がして決めようかとも思ったんですけど、そりゃ、あまりにアンマリだ、と思い直し、ラッキーストライク一本吸って、考えるふりを3分ほどしたあと、やっぱりこあらさんに投票することにしました。そういうことです。(アナトー)
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:負け犬
作者名:越冬こあら
感想:困った時は越冬こあらさんに聞いてみよう、のコーナー。
どうすれば面白い小説が書けるようになるんでしょうか。
マジで、マジで、マジで教えて下さい。
教えて下さらないと、困るんです。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:気休めの場所
作者名:浅田壱奈
感想:1000字らしい時間と空間だったと思います。何気ない一コマに登場人物の日常や性格が全部つまっているようでした。優秀作ってよりは「好きな文章」って感じです。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:気休めの場所
作者名:浅田 壱奈
感想:気休めの場所をつくることによって、どうにか、現実と戦っていて、精神的なバランスを整えているように感じました。自分にも、そのような部分があるので、共感できました。また、最後に、自殺はよくない!してはいけない!そんな訴えが伝わってきました。ありがとう!
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:気休めの場所
作者名:浅田壱奈
感想:「気休めの場所」というタイトルのしっくりくること! 閉塞感と不安感、そういったものも含めた心情の点と、少々説明くさい文章のバランス。心詞相応これ第一とすべし、と紀友則さんもいっているので、今回はこれに決定。
 次点は橘内さん、日向(モンクシャ姫)さっちん、檸檬ラさん。(MAO)
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:イモリ
作者名:檸檬ラ
感想:暗くてじめっとして、それでいてユーモアのある雰囲気が
とても気に入りました。
(何故か読んでいて、つげ義春の漫画を思い出しました)
近頃、成長著しい檸檬ラさんに、一票。
次点として、中川きよみさんの『くちづけ』も良かったです。
ただ、ちょっと登場人物がゴチャゴチャしていて、1000文字では
わかりづらかったのが、残念でした。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:イモリ
作者名:檸檬ラさん
感想:イモリ=眠り=仮死、といった構図が浮かんできました。
ちょっと引っ張り過ぎな感じでしたが、主人公の思考や、イモリの言葉使いが面白かった。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:罪には罰
作者名:満峰貴久
感想:青野 岬   異形の魚 も面白かったけど、自分の好みは
こっちかな。この後、二人の友情みたいなものはどこに行って
しまうのでしょう。もともと友情なんか無ければ強弱の関係な
んだろうけど、多分、弱い立場の子の方が苛められるんだろうな。
推薦者:純粋読者

推薦作品:罪には罰
作者名:満峰貴久
感想: おや、なかなか上手いオチ。
 途中で想像は出来るけど。
 何より、読後感が良い。
 滅びれ犯罪者。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:孵化
作者名:るるるぶ☆どぐっちゃん
感想: いつものことながら迷います。とりあえず特に気に入っている作品を……。
 「ナイフ」有機機会さん−女の子を助けるか助けないかの葛藤が気に入りました。
 「タイムカプセル」宮田義幸さん−頑張れおやじ様!
 「ちがう。芝生の紙はヒッカケだ。」アナトー・シキソさん−前回よりも今回の話の方が気に入りました。
 「孵化」るるるぶ☆どぐっちゃんさん−人の死は人生のおける永遠のテーマと考える私の心に深く深く染みました。
 「不条理すら向日葵」犬宮シキさん−途中の流れ、びっくりしたオチ、かなりお気に入り。
 とまあ、こんな感じなのですが、「孵化」に一票差し上げます。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:孵化
作者名:るるるぶ☆どっぐちゃん
感想:ドナルド・バーセルミを読んでいるのかと眩暈がした、などと言ったら誉めすぎでしょうか。
その他・・・
「『天下泰平の夜』」・・・艶々しい二人や背後の騒々しさが生々しく伝わりました
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:不条理すら向日葵
作者名:犬宮シキさん
感想:ヒヨリさんの「旅路の果て」と迷ったのですが、なんか、悲惨なのに明るい
「不条理すら向日葵」がとても印象的で、こちらに決めました。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:不条理すら向日葵 
作者名:犬宮シキ 
感想:話の作りが面白かった。担架だ!!って気付いて、何だかよろしく思った。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:嫉妬
作者名:日向さち
感想:三つの点と三つの動線――嫉妬を軸にポップにまとまってて好きです、こういうの。でも、「犯人のルナ」じゃなくて「犯猫(?)のルナ」の方が萌えたかも。
あとは、
「月の子」――三人称と一人称の混ざり具合、けっこう好きです。
「旅路の果て」――()の使い方、目から鱗ぽろぽろです。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:嫉妬
作者名:日向さち
感想:他の作品より、内容と伝えたいことが分かりやすかったし、きれいに文章をまとめられていたから読みやすかったです。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:ベランダ黙示録
作者名:カピバラ
感想:青野岬さんの「異形の魚」と迷ってこちらに。
「異形の魚」は、人魚の描写が美しく、心を蕩ろけさせる怖さを感じました。「ベランダ黙示録」は鯉の不気味な生命力と妻の態度がじわじわ怖いです。読み返して、鯉の部分がやはり秀逸、と思ったので、投票はこちらに。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:ベランダ黙示録
作者名:カピバラ
感想:作品の切り口に魅了されました。面白い!
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:ちがう。芝生の紙はヒッカケだ。
作者名:アナトー・シキソ 
感想:シリーズものでありながらyタ
この作品一つだけで独立して楽しめる。
すごい完成度です。
これまでのアナトーさんの作品の中で、
ベストだと思います。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:ちがう。芝生の紙はヒッカケだ。
作者名:アナトー・シキソ
感想:ちょっと悲しくなって、どきどきしてがっかりして、一緒にハンコ押しました。最後の拍手 よく聞こえました。すごくうれしくなりました。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:インタビュー
作者名:太郎丸
感想:物語を今時の感覚でアレンジしただけにとどまらず、最もインパクトのある、じいさんの所業が最後に描かれている点が良かった。ウサギとタヌキのキャラの違いがはっきりしているし、分かりやすかったと思う。
次点は「ナイフ」「酔ひもせず」「りんご」。「りんご」は、水上が女であることを最後に明かすという形でなかったら、物語の世界に浸ったまま読み終えることが出来たのだが。一番好きなタイプの作品であっただけに、惜しい。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:旅路の果て
作者名:ヒヨリ
感想:最後の文章の余韻がいい。しかし、作品名はいまいち。
推薦者:QBOOKS作者

推薦作品:くちづけ
作者名:中川きよみ
感想:一字一句も無駄のない、磨かれた文章。「死」という重いテーマと正面から向き合いながら、永遠に変わることない「心の絆」を見事に描いた秀作。
推薦者:純粋読者
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