第51回1000字バトル結果

残念! チャンピオン該当作品なし
最多得票作品(各3票)が5作に及んだため、
今回は規定により無効試合となります。
次回はがんばりましょう (T_T)。


エントリ作品作者得票
9キボコ幻想ヒヨリ3
14DRIVEるるるぶ☆どっぐちゃん3
16『肉人形の自動演奏(ホムンクルスのオルゴヲル)』橘内 潤3
18セクハラ佐藤yuupopic3
26セクハラ越冬こあら3
 
10お気の召すまま鈴矢大門2
12手の石が作動し全ては吹き飛ぶ。アナトー・シキソ2
30セクハラカピバラ2
 
4チョイス卯月羊1
5池田 哲1
6夏の終わり第1素描室1
11哀れみて一つを深く眠らせ土筆1
15イナゴ日向さち1
20セクハラ檸檬1
27セクハラニョロ鰻田1
28セクハラ詠理1
29セクハラ伊勢 湊1
該当作品なし 1



推薦作品と感想

キボコ幻想  ヒヨリさん
 
感想:
なんて自然できれいな文章なんでしょう。
特に、真琴と諒子の電話の会話が生き生きしてて良いです。
そういえば、この二人のネーミングも
雰囲気とあってて良いですね。
「ギボコって何よ」とか、そういう疑問を吹き飛ばすぐらいの
すばらしい作品でした。
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感想:
ヒヨリさんか、ニョロ鰻田さんか。
うなさん作の、多恵ちゃんの気持ちを考えるとうおーって感じだし、ヒヨリさん作は、描写が面白い。
――うーん、どうしよう。

うなさんの作品は、最初、コンパニオンは単数で書かれているのに、後から複数であることが分かる。いつの間に増えたんだ? ということで、うなさんが次点。
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感想:
おもしろい!
タイトルも好きだし、バカとカバも好きだし、中盤辺りででてくる「真琴はグイと身を乗り出す」以降の文章がたまらなく好き。
一つだけ言うと、最後の「……」はいらなかったような気もしますけど。
でも、個人的には今までネット上で読んだ1000字小説の中で一番好きです。
ヒヨリさん、次も期待してますよん。
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DRIVE  るるるぶ☆どっぐちゃん さん
 
感想:
スピード感、語と文章の爽快さ。えー、今回はこれで。
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感想:
細かい部分の描写が、全体の雰囲気と合っている。他と比べ少し頭一つ抜けているかと思いました。
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感想:
"14「DRIVE」るるるぶ☆どっぐちゃん
いつもいいなあ。才能感じるよなあ。

15「イナゴ捕り」日向さち 957
何事もない話だけど、いい感じ。

19「セクハラ」立花聡
ちょっとイイ話。セクハラを、跨ぎ越えてる。

30「セクハラ」カピバラ
この合気道のような書きっぷり。

今回は、るるるぶ☆どっぐちゃんさんの『DRIVE』で。
この人の作品のイメージの鮮烈さは、いつも抜群だ。
この人と、カピバラさんの作品は、たくさん本を読んだからとか、書き方を勉強したからとか、そういうものじゃない、もっと、その人そのものが持っている業のようなものによって、書かれている気がする。こういう風に書いてみました、じゃなくて、こういう風になっちゃいましたって感じがするんだよ、どちらも。そこが気に入ってる。出来上がったモノは、鳥と魚くらい違うけど。

(アナトー)"
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『肉人形の自動演奏(ホムンクルスのオルゴヲル)』  橘内 潤さん
 
感想:
無声映画の「メトロポリス」を感じさせる。
人になりたくて、なれない。そんな切ない感じがしました。
これがわりと好きです。
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感想:
普段はあんまりこういうタイプの話に魅力を感じないのですが、この作品には映像が浮かぶようで引き込まれました。人形の存在感が良かった。
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感想:
狂った感じが素敵でした!人形の途切れ途切れの言葉がよかったです!
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セクハラ  佐藤yuupopicさん
 
感想:
 ほのぼのしてて良かったです。
 そういう見え方する事、実際あるし。

 太郎丸さんのも、オチはともかく良いです。
 すけべえな話を書かせるとやはり上手い。

 しかし、「セクハラ」を「制球力のある原さん」だの「瀬に打ち上げられたクハ型機関車等」だのという穿った使い方をする話はありませんでしたなぁ。
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感想:
可愛いセクハラですねえ。きっといい雰囲気の職場なのでしょうね。
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感想:
気の弱い男なら誰もが経験する場面。……か?
言った後で酷く悩むことってありますネイ。
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セクハラ  越冬こあらさん
 
感想:
今回は「セクハラ」企画があったせいかも知れないが、「セクハラ」作品以外で、面白い作品が少なかったように思う。私が気にいった作品も、「セクハラ」の中の作品が多かった。以下が気にいった作品です。
立花聡さんの作品は、老人の偏った愛情表現が面白かった
満峰貴久さんの作品は、お笑いとしての展開が楽しい
もふのすけさんの作品は、上司を手玉にとる女性が可笑しい
越冬こあらさんの作品は、あまりにも現実的で、身につまされる
伊勢 湊さんの作品は、人情ばなしとしての面白さが可愛い
カピバラさんの作品は、共感出来る部分が多いためか主人公が可哀想になってくる
で、何が一番気にいったかといえば、越冬こあらさんの作品とカピバラさんの作品だった。
そして最終的には、家庭崩壊まで向かえてしまうというこあらさんの作品の方が、
社会風刺としての質が上かなと思えたので、こあらさんに一票
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感想:
こあらさんはよい武器をお持ちですね。内容的には他の方面からセクハラをかかれていたので、それが好印象でした。
正直そこまで突出した物ではないと思うんですが、結局武器である文の優しさに押し切られた感じ。
只、こんどはキれた物もみたいですね、ぶっ飛んじゃってるの。
優しい人が怒ったときの方が怖いもんです。
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感想:
とりあえず「セクハラ」企画という枠組みを外す。簡単なようだけど簡単じゃない。「折角のセクハラ企画だから」と思えば、そっちに気が行くし「セクハラ企画だからってそればかりを見てちゃいけない」とばかり考えればそれ以外の作品に自然に目がいく。まったくどこのバカが主宰に「折角だからセクハラ並べてよ」なんてバカなことをいったのか、余計なお願いをしたものである。そんな考えの浅はかなやつはきっと仕事の段取りとかも悪くていつも残業とかしてるんじゃないだろうか。全く愚かである。

で先入観を全部捨てるためにテキストをコピペしてタイトルを消して作者名消してシャフルして何回か読んで寝かして、で浮かび上がってきたのがこれです。セクハラ関係なしに響く作品だし、セクハラ=スケベとか悪とか水戸黄門の勧善懲悪的なものと違い、一段深い話でした。
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お気の召すまま  鈴矢大門さん
 
感想:
 今回はあまり面白い作品がなかったように思いますが、あえて選ぶならこの作品が佳作的に。テーマは斬新ではないのですが、シンプルで読みやすかったので。
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感想:
技法、読後感、さらには物語の主題となっている(と思われる)
生死観も自分にはとても心地よく思えました。

文章の巧さ、構成の巧さよりも、とにかく自分にはマッチしていました。
今後も頑張ってください。
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手の石が作動し全ては吹き飛ぶ。   アナトー・シキソさん
 
感想:
今回はこれで決まり。すぱ、っと決まりました。

セクハラに関しては、とくに面白いのはありませんでした。
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感想:
いつもアナトーさんの作品は興味深く読ませていただいているのですが、今回は女性が登場したことや絶滅した動物(のようなもの?)の存在でいつもと違う奇妙なリアリティに感嘆しました。

他、
「セクハラ」カピバラさん
が、次点でした。
>「昨日の夕方に突然アンタが頼んできた報告書の修正を朝四時までかけて
>仕上げたせいで寝過ごしたんだよこのドハゲ」
>くらいのことは、言ってやりたかったのだ。
>自分が情けなくて悔しくて、洋式便器に取りすがって、少しだけ泣いた。
ここ、性別を超えて共感できる部分だと思います。良かったです。

「センチメンタル」香奈が風景に溶け込んでいくところがせつなくて良かったです。
「僕たちのサンバ」笑いが止まらなかったです・・・。
「キボコ幻想」情景描写が素敵でした。
「哀れみて一つを深く眠らせ」うーん、この発想はおもしろいです。
「イナゴ捕り」子供のころ、自分が採ったイナゴの佃煮を食べさせられたのを思いだしました。煮る前に後足はもぎらないと喉に引っかかって痛いんです。郷愁にとらわれながら読みました。
「何もわかってない」最高です。こんな楽しいやりとりを書けるようになりたい。
セクハラ競演では、いわゆるセクハラ問題の本質に肉薄する作品を期待してしまったせいか、拍子抜けしてしまった感がありました。私にいまいち遊び心がないせいだと思いますが・・・。
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セクハラ  カピバラさん
 
感想:
文句なし。こんな風に書いて頂いて、うれしかった。胸がじんとしました。
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感想:
この悔しい感じに、グッとくる。
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チョイス  卯月羊さん
 
感想:
主人公の主婦が憧れだった独身の女性が実は猫だったというオチで、大変興味を惹かれ、同時に美しい感じがしました。男の人には考えつきにくい終わり方ではないでしょうか?
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侍      池田 哲さん
 
感想:
この手の作品はあまり私の好みではないのだが、
この作品に限ってはすんなりと読むことができたし、
話の運び方が良い。
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夏の終わり  第1素描室さん
 
感想:
今回はすぐに決まらず。悩んで、これに。
ちょっと旬を逃してる気がするけど、雰囲気は出てると思うので。
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哀れみて一つを深く眠らせ  土筆さん
 
感想:
 満月を眺める馬たちがよかった。発想からオチまで隙がない。すごいなぁ。

次点は以下です。
 「ゼッタイ評価」ごんぱちさん―悲しい先生です。でも本当にこういう先生いそう。
 「『肉人形の自動演奏(ホムンクルスのオルゴオヲル)』」橘内 潤さん―これは良かった。1000字でなくて、もう少し長い作品として読んでみたいなぁ。
 「セクハラ」檸檬さん―ああ、切ないやるせない。好きな作品です。
 「セクハラ(その代償)」三峰貴久―笑っちゃった。いつも楽しませてもらってます。
 「セクハラ」カピバラさん―現実的だなぁ。主人公の気持ちが良くわかる。

 セクハラバトルの方では、檸檬さんの作品が一番好きです。やるせなす。
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イナゴ  日向さちさん
 
感想:
ギスギスとした作品が多かった今回。
ほのぼの世界を堪能させていただきました。
イナゴか、美味そうだ。
そういえば、久しく食べていません。
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セクハラ  檸檬さん
 
感想:
「セクハラ」バトル参加の檸檬、太郎丸、カピバラ氏の三作品で悩む。
檸檬作品……ドアを開けたら草原だった、という設定が最高におかしい。「セクハラ」でこうくるか、と一番虚を突かれた作品。
太郎丸作品……手堅くまとまっていると思わせて、最後に膝カックン。さすがこういう話を書かせたら、という印象。
カピバラ作品……差別と自覚されない差別が、セクハラの根底にはある。要するに他者への無理解だ。それは、男女を問わずあまねく存在する。そのことを、鋭く突き上げた作品。
最終的に檸檬作品とカピバラ作品で迷う。悩んだ挙げ句、檸檬作品に一票です。
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セクハラ  ニョロ鰻田さん
 
感想:
 るるるぶ☆どっくちゃん「DRIVE」とニョロ鰻田「セクハラ」太郎丸「セクハラ」土筆「哀れみて一つを深く眠らせ」で迷った。どっくちゃんは今回、とにかく完成度で読ませたという意味では一番満足できたし、ハレー彗星のごとく現れるニョロのおっさんはまさに男のエゴ、ちゅ「セクハラ!」で大爆笑させてもらった。太郎丸さんはオチの見せ方に不満はあれど、でも1000字でエロやろう、という気合には感服するほかない。土筆さんは小熊秀雄という大正期の作家を彷彿とさせる、なんともいえないのんびり感。せわしない小生にとっては身に染みて、大変印象深かった。
 ……ただ、今回もやっぱり全体的に満足の行くものは少なく、一長二短くらいのペースで全体的な出来。だとすると、まったく衰えないアナトーさんにたまには入れたくなってくる。……だがしかし、おいらも「セクハラ」書いたけれども、「セクハラ」でカフカもどきやってんじゃねーぞ、という自分の甘さへの自戒も込めてこんかいはニョロ鰻田のオヤジに一票。くそー。毎月書けうなさん! (MAO)
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セクハラ  詠理さん
 
感想:
 赤錆色の血と、白い渦と、黄色い煙と、タールのようにべっとりと黒い感情。
 傷つけるとか、嫌がらせとか、そういうレベルでなく、もう、否定そのもの。
 アスファルトの上の、油で澱んだ暗い水溜りを覗き込んでいるような気分になりました。
 苦しいです。
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セクハラ  伊勢湊さん
 
感想:
以下の三作品を推します。星の数は評価の高さです。

★★「セクハラ」伊勢湊
今回はこの作品が最優秀です。セクハラという難しいテーマを情感ある話に変える手腕は素晴らしいですね。特に台詞が巧みだと思います。字数も完璧です。

★「チョイス」卯月羊
次点は羊さんの作品です。この作者の一番よいところは,読者を喜ばそうとする意図がはっきりしている所です。優しい表現と鮮やかな下げ。学ぶところ大です。ただ,主人公の主婦が三十歳にしては子供っぽいかな,という気はします。

「イナゴ捕り」日向さち
日常の描写が大変上手です。童話の世界のようなほのぼのした感覚は魅力的です。あとは伊勢さんの作品のような明快なストーリー性があれば,この温かみをもっと生かせると思います。
票者:純粋読者



該当作品なし  
 
感想:
陳腐。
票者:純粋読者






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