第55回1000字バトル結果

おめでとうございます!

今月は、橘内 潤さん作『ペパーミントはライバル』、越冬こあらさん作『リフレイン』
の2作品がチャンピオンと決まりました。これからも素敵な作品に期待しています!

エントリ作品作者得票
 
18『ペパーミントはライバル』橘内 潤4
19リフレイン越冬こあら4
3A DAY IN MY LIFE満峰貴久3
8天国へ300km/hべんぞう3
9キャッチングセンターユキコモモ2
10かげおくり立花聡2
11浜渡創半2
17酔いどれ鴉土筆2
20翼を下さいごんぱち2
1オンリースペアハート、オンリー鈴矢大門1
4春日龍之介1
5ピエタ詠理1
6母の絵中川きよみ1
16割るぶるぶる☆どっぐちゃん1
22転換太郎丸1
24節分が来る蛮人S1
27煉獄伊勢 湊1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」
……掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



推薦作品と感想

『ペパーミントはライバル』  橘内 潤 さん
 
感想:リズミカルに楽しく読めた。
1000字という短い制限がありながら、
両者のキャラが立っていておもしろかった。
票者:QBOOKS登録作者



感想:けっこう面白い作品が多かったように思う。最終的に迷ったのは2作品。
エントリ17  酔いどれ鴉  土筆さん
鴉という呼称で通すこともできるのに、あえてRとしたところが面白い。Rなのだが、人の目にはただの鴉にしか映らないというのを、ラストの文章から改めて思い知らされた。エピソードとしても、めちゃめちゃ面白いと思う。
「Rはこのアパートの住人のほとんどを把握している。」という情報が宙ぶらりんになってしまっていて、もったいない。
エントリ18  『ペパーミントはライバル』  橘内 潤さん
読んでいる最中に男の人が書いたと感じさせない、魅力的なヒロインだと思う。「モーゼと十字軍が」ってとことか面白かったし、オノマトペの使い方がアクセントとして効いていた。コーヒーとミント、どっちも嫌いな理由は苦いからってのも面白い。
ハーブティ、と言い切っているあたりはよく分からないが、会話の断片として現実にあり得るだろうから、ということでそれほど気にならなかった。補足は欲しいところだが。ペパーミントティという語も出てくるから、単なる間違いではないのだろう。ラストに「甘ったるいクリーム」と出てくるのは唐突な印象を受けた。

かなりの僅差だが、橘内さんの作品のほうが可愛くて気に入ったから、ということで1票。(日向さち)
票者:QBOOKS登録作者


感想: こういうの結構好き。
 少女漫画に近いやね。うんうん。
 ドロドロしたのは嫌いなんだわ。

 ああ、それから太郎丸さんの話――(親指を立てて)グッ!
票者:QBOOKS登録作者



感想:全体にテンポが良くて、二人のどこかチグハグなやり取りが魅力的でした。
あとタイトルがうまいな、と思いました。
票者:QBOOKS登録作者



リフレイン  越冬こあら さん
 
感想:透明な犬、そして少年の存在。
後味悪くなりそうな話をさらりと読ませるところが好きです。
票者:QBOOKS登録作者


感想:なんというか、読ませていただいてありがとうございます、という感じでした。
票者:QBOOKS登録作者



感想:やさしい主人公でよかったなあと思いました。
少年と犬はちゃんと家に帰れているといいと思いました。
票者:QBOOKS登録作者


感想:ニュースを見聞きすること自体がつらい事件が多い昨今、少年の日常的で無垢な描写が、やるせない悲しみを際だたせているように感じます。こんな事件がどこかであった、と、少年の魂がとまどい続けていることまで全てが最近現実にあったことと思えてしまうことがつらいです。
票者:QBOOKS登録作者



A DAY IN MY LIFE  満峰貴久さん
 
感想:ちょっぴりあまずっぱい想い出を蘇らせてくれるような作品です。感傷的にならず淡々と描いているところが返って共感を呼ぶように思えます。
票者:純粋読者



感想:ノスタルジックな情景が短い文章の中によく書き込まれている。面影の失われたはずの街が、それでも登場人物に昔の想い出を蘇らす何かを秘めている空間だということをいっているようでもある。
票者:純粋読者



感想:良かったです。ジーンときました。
票者:純粋読者



天国へ300km/h   べんぞうさん
 
感想:ものごとが良い方向に転がる瞬間、そのきっかけとなる心の動きがうまく描かれていて自分の過去と未来を照らし出してくれるようです。
票者:QBOOKS登録作者



感想:ひっさびさに全然迷わなかった。
大好きです。
こうも迷わずにすむとあれこれ語る必要なんてないね。
票者:QBOOKS登録作者



感想:スピードの感覚が蘇ってくる気がしてこれにしました。
死んでしまっては何にもならないのですが、ちゃんとやり遂げたい事がある事が
大事だよなぁ、とも思うし。
票者:QBOOKS登録作者



キャッチングセンター  ユキコモモさん
 
感想:今回はどれも面白かったですね。迷う。迷うなあ。じゃあもうタイトルで。キャッチングセンターに決定!
予選通過作は、13、15、21、24。
票者:- - どちらですか? - -



感想:6「母の絵」中川きよみ
・ええ話やなあ。まあ、下手な具象画は、どう転んでも優れた抽象画にはならんけど、そんなこと関係なく、ええ話や。

9「キャッチングセンター」ユキコモモ
・キャッチングセンターというアイディアが面白い。けど、最後、親子野球大会が中止になってタンスの陰で「私」が微笑む点が納得いかない。「私」は、むしろガッカリするような、ちょっとサビシイ気分だろう。

13「クロスリズム」檸檬
・主人公が、一瞬、ふっと異界というか、時空の隙間に入り込んで、またふっと戻ってくる感じが自然でイイ。前回のも(というか毎回?)、たしか、そんな感じのモチーフだったような気がする。で、回を追うごとに、「取って付けた感」がなくなってる気がする。がんばってんだなあ。

14「実家で」空人
・こう言うの好きだなあ。別に何もなくて。何も「事件」が起きないってのがいい。
いや、「事件」は起きてるんだけど、物語の前面に出てこないってのがいい。

16「割る」ぶるぶる☆どっぐちゃん
・詩的でいいなあ。イメージも鮮烈。この人の場合、アレコレ言わなくてもいいだろ。
今回はこれかな。

17「酔いどれ鴉」土筆
・若奥さんが出した生肉のゴミは、昨晩ウイスキーを飲んでいた人間の死体で……みたいなことを臭わせといて、でもそれはそのままほっといて、とかやってるうちに、結局、収拾がつかなくなってストーリー的には破綻してしまってる、その「破綻感」がスゲー好き。

19「リフレイン」越冬こあら
・すごくイイのに、最後に余計なオチがあって、それが気に入らねえ。俺、ヤリッパナシ主義だからなあ。

20「翼を下さい」ごんぱち
・ただ日常を描いただけってものに俺は弱い。だから、こういうのが結構好き。

22「転換」太郎丸
・オチがオヤジだなあ。非難してるんじゃなくて、それが、らしくていいなあ、と。

24「節分が来る」蛮人S
・今回も面白かった。やっぱり、オチは要らんけど。次回は桃の節句、雛祭りか。

で、今回は、ぶるぶる☆どっぐちゃんさんの「割る」に一票入れるのが俺としては正しいのだが、敢えて、長期不在からの復帰を祝って、ユキコモモさんの「キャッチングセンター」に一票。「割る」はほっといても、票入るだろうし。

(アナトー)
票者:QBOOKS登録作者



かげおくり  立花聡さん
 
感想:面白い作品が多かったんですが、今回は文句なく、この人でしょう。
登場する人物達の描写が躍動的で、本当に生きてそこにいるようでした。

票者:QBOOKS登録作者



感想:「翼を下さい」はタイトルから冒頭の流れが秀逸。
あと「母の絵」「亜矢ちゃんの手」「煉獄」が上手いなぁ、と思う。
で、まあ――「かげおくり」が一番イメージがしっくり来たので、これ。

票者:QBOOKS登録作者



鏡  浜渡創半さん
 
感想:「かげおくり」
「実家で」
「翼を下さい」
ともに日常を淡々と描いて私の好みですが、一本通ったものが見えませんでした。
「節分が来る」
これだと思ったのですが、最後で分らなくなりました。私が鈍いのかもしれません。
「鏡」
ごつごつして作品としては整っていませんが、末尾の変化で作品を成立させていると思いました。
票者:QBOOKS登録作者



感想:フィーリング的にビビっときました
票者:純粋読者


酔いどれ鴉  土筆さん
 
感想:一歩ひいた感じの視点で書かれているところが、いいですね。
1000字で三人称で話をまとめるのは
なかなか難しいことだと思うのですが、
この作品はきちんとそれができていたので、
好感が持てました。

票者:QBOOKS登録作者



感想: 個人的な好みも含めて断突で土筆さんに一票を。
 1000字という短い中に、ここまでダイナミックに空気を吹き込めるものなのか、という感動と、やっぱり市内電車に乗って教会に向かうカラス、という図がスコブル痛快で、ニコニコしながら読み終えたのです。いや、よかった。
 次点は27人なので3作品。成長したなぁ、という個人的な感動も含めて詠理「ピエタ」、春の陽光を腐敗に変換し、嗅覚に強く訴えた夢追い人「春の陽光に包まれて」、この季節なのに夏の面影を脳内に再現せしめた立花聡「かげおくり」に。
票者:QBOOKS登録作者



翼を下さい  ごんぱちさん
 
感想: 寒い日の暖かな雰囲気が会話の中にうまく描かれていた。
ちょっとシンプルな感じもするけど、爽やかな読後感を残す上に、
読者を独自の世界観に惹き込む筆力がある。
 よって今回はこの作品を推す。
票者:QBOOKS登録作者



感想:出版決定御祝儀票、というわけじゃないです。一番面白かったから。
二人の会話のテンポがとても良く、内容も面白かった。
ところで、「株日記」ではなにか大どんでん返しの「オチ」はあるんですか?
票者:QBOOKS登録作者



オンリースペアハート、オンリー  鈴矢大門さん
 
感想: 突飛な文章だが、深遠な意味を感じさせる。それが何だかは、掴めたようで掴めない。その辺りに魅力を感じた。
 特に私はこの作品を選ばなければならないと、強く感じた。

票者:QBOOKS登録作者



猫  春日龍之介さん
 
感想:一人の人間が語っているんだけど、状況がすごく良くわかった。
いい話でした。
票者:QBOOKS登録作者



ピエタ   詠理さん
 
感想:きれいな文で、きちんと表現できている気がしました。
しかしながら、行間を幾度もあけているのが気になります。
意図的なんだろうけれども、せっかくの文がぶつ切りにされているようにもうつりました。
と、なにやら考えて差し引きして、それでもやっぱり文はきれい。
よって今回はコレで。
票者:QBOOKS登録作者



母の絵  中川きよみさん
 
感想:よかった。父の饒舌な語りがよい。正木さん散々欲しがってそれで帰るんか、とか抽象画か写生かでことがはっきりするだけでそんなに衝撃か、とか無粋な疑問はあるが、あまりある肩の力が抜けた自然な筆力を感じる。一読目で、上の疑問はいとも簡単に「ふんふん」と自然に読んでいたもんで。

次点、ユキコモモさん
ファのシャープ! おもしろい。ただ、日記が小学生のような文で切り取られているのに、ほんの少し不自然さを感じた。
票者:QBOOKS登録作者



割る  ぶるぶる☆どっぐちゃんさん
 
感想: ぶるぶる☆どっぐちゃんさんの『割る』を推す。相変わらず理がない(私が読み取れないだけかもしれない)が、『考えるんじゃない、感じるんだ』とでも言うしかない映像の美しさがある。次点として犬宮シキさんの『午睡』をあげたい。人の感傷的に死んでいく話は好きじゃないが、主人公自身もそう言ってるから良い。
票者:QBOOKS登録作者



転換  太郎丸さん
 
感想:単純におもしろかった。
票者:純粋読者



節分が来る       蛮人Sさん
 
感想:確かにいろいろな役がある。
票者:QBOOKS登録作者


煉獄      伊勢 湊さん
 
感想:これは面白い。作品としての質というソフト的な面も
さることながら、1000字でまとめ上げる内容としては
膨らましどころも巧かったと思いました。


今後も期待しています。

票者:QBOOKS登録作者






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