第60回1000字小説バトル結果

残念!

 一位の皆さんの人数がその得票数以上になりましたので、
残念ながらチャンピオンはなしです。
次回がんばりましょう。

エントリ作品作者得票
8精算のぼりん2
9夏至立花聡2
10イレカエ紫色24号2
11七夕と風鈴マリコ2
17ひまわりるるるぶ☆どっぐちゃん2
2クリスタルアート君島恒星1
12マリアの肖像檸檬1
14食通ごんぱち1
16手を腰に当て頭を振れ。アナトー・シキソ1
18赤い傘と白いスニーカーさとう啓介1
19ハルイオンイシヅカレン1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



推薦作品と感想

精算  のぼりんさん
 
感想:字数が少ないですが、これはこれで、完成された一つの話で字数を増やしようがないと思ったので、推薦します。
オチに至るまでの経緯や、伏線の使い方が、なんて上手いのだろうと、マサのドス裁きのごとくうっとりしました。
アナトーさんとかなり迷いました。つるっぱげ頭を猛烈にカリカリ、というところにはグラリときましたが、これだ、というズシン感に至らず、グラチャンに妥協は許されないということで、次点。
さらに、夢追い人さんの作品は、ピエロと裸の王様の対比、最後の一文が魅力的でしたが、高校生の会話としては、少し非日常的ではないだろうか、と思ったので、次次点。
生意気なことを言って申し訳ないです。
票者:このバトルへの参加作者


感想:何はともあれ、この作品が一番痛かった。「やられた」というのが正直な感想だが、悔しいのでそうは書かない。
票者:このバトルへの参加作者


夏至  立花聡さん
 
感想:この作者の感性に惹かれます。前回の「朝」にも一票を入れた私としては、次も楽しみ。期待しています。
票者:このバトルへの参加作者



感想:立花さんらしい、美しい文章だと思います。
彼の作品から立ち込める匂いといいますか、風景がとても好きです。
最後の一行も、ずっしりぴったり、という感じでした。
票者:このバトルへの参加作者



イレカエ  紫色24号さん
 
感想: も一つスマートに入れ替わって欲しいのは確かなのだけれど、なかなか良い感じの話でした。
票者:このバトルへの参加作者



感想:遊び感覚がたくさんあって、やぼったくなくて好きです。

票者:このバトルへの参加作者



七夕と風鈴  マリコさん
 
感想:今月は、少し忙しかったため、ざっと読むことしか出来なかったのですが、その中で、特に目を引いたのが、この作品だったため投票させていただきます。

とても面白かったです。次回作を期待します。
票者:このバトルへの参加作者



感想:地味といえば地味なのかもしれない。しかしその中にあって暖かさときらりと光るセンスがある。うーん、うらやましい。なにか小津映画のような味わい。そのセンスはタイトルにもでている。これは簡単そうでなかなか出来ないものだと思う。
票者:その他のQBOOKS作者



ひまわり  るるるぶ☆どっぐちゃんさん
 
感想:ホームラン6000本というあり得ない数に脱帽しました。ぐるぐるその数が頭を回って離れない。従って、そのインパクトに一票。
次点は「食通」のごんぱちさん。完成度の高さに、いやはやよく分かっていらっしゃる、と思いました。
票者:このバトルへの参加作者



感想:「天丼」小笠原寿夫
おもしろいなあ。なんかおもしろいぞ。
最近テレビでよくやってるコントのネタみたいだけど、おもしろい。

「カミレンジャー その1」THUKI
とにかく全体的にちゃんとした日本語が書けてないけど、この書けてない感じをスタイルとして維持できたら、いいかもしれない。どういいのか分からないが、なんか、どっかで、イケルかもしれない。文章版のしりあがり寿みたいなものを狙えるかもしれない。

「夏至」立花聡
行こうとした場所は分かる。が、なにかが足りない。

「イレカエ」紫色24号
色々書いてると、こういうことしたくなるよな。

「マリアの肖像」檸檬
読点に取り憑かれてる。読点に取り憑かれるとヤバい。

「ピエロの瞳」夢追い人
この主人公は作者自身だろう。この作品からは、作者の「自分自身を取り繕おう」としている感じがする。身の丈に合ってないことをやろうとしている感じ。自意識過剰になっていて、自分が書いたものが他人に読まれた時、自分(作者)という人間がどう思われるかということに頭が行っている。誰でも多少はその傾向はあるが、書いてる最中はそんなことを考えてると、こういう道徳のテキストの出来損ないみたいなものになってしまう。

「ハルイオン」イシヅカレン
いいなあ。文章が、こう、速度を持ってる感じ。
けど、最後の段落は唐突だなあ。要らんなあ。
まあ、こういう内容のものって終らせ方が分からなくて困るんだよな。
そういうときは「やりっぱなし」。オレはそうする。

ごんぱちさん、越冬こあらさん、るるるぶ☆どっぐちゃんさん、さとう啓介さんの作品に関しては、オレみたいなのが改めてなにか言うこともないだろう。

で、今回は今後の期待も込めてイシヅカレンさんの「ハルイオン」にしようと思ったのに、見たら文字数が1005だった。1000字ぴったり作品を票入れの基本ルールにしているオレとしては、涙をのんで断念。もったいない! 
しょーがない。今回は本命のるるるぶ☆どっぐちゃんさんで。
(【ぐあらごがきいん 】は花は桜木、男は岩鬼ですか?)


【今回の「お前が言うな!」のコーナー】

今回、おもしろかったのは、「カミレンジャー その1」と「ピエロの瞳」という2つの作品の対照性。「カミレンジャー その1」の方は、内容も非常にくだらないし、文章も酷いものだが、誰にも遠慮がない書きっぷりに感心した。感動はないけど、「やるなあこいつ」と思った。一方、「ピエロの瞳」の方は、内容も「文学」だし、文章にも気を使っているのに、作品に作者の「見栄」が紛れ込んでいて、それが読んだときの「鬱陶しさ」もっと言えば「ダメさ」になっている。

この二作品の違いは、二人の作者の「ものを書く」ということに対する態度の違いから来ている。両作品を読めば誰でも分かるが「ピエロの瞳」の作者の方が、圧倒的に真面目だ。で、その事自体はとてもいいことだし、大切だし、オレだって、いい加減に書いたモノよりも真面目に一生懸命書いたモノのほうが好きだ。けど、その「真面目さ」が、作品を書く(書き上げる)ことよりも、書き上がった作品に「意味」を与えることにより多く向けられているから、出来上がった作品にはどうしても「見栄」が紛れ込んでしまう。「頭」で考えた「語るに足るだけのモチーフ」や、「読むに値する上等な文章」というものに気を取られすぎているから、読んでいると、作者の内側から出て来たものというより、余所から持って来たものという感じがするんだ。だから、そういうよけいなものを取っ払って「等身大」の作品が書けるようになったら、きっと、ずっと良くなる。作品に見栄っ張りなところがなくなったら、いいのが書けそうな作者だと思う。

(アナトー)
票者:このバトルへの参加作者



クリスタルアート  君島恒星さん
 
感想:ひねりがあって面白かったです。
票者:純粋読者



マリアの肖像  檸檬さん
 
感想:この作者の作品では初めて見る文章で、読み始めてすーっと引込まれた。いいんじゃないでしょうか。
他に、「七夕と風鈴」「航海日誌」が良かった。
票者:このバトルへの参加作者



食通  ごんぱちさん
 
感想:・「クリスタルアート」君島恒星→投票まであと一歩。ネタと過程はしっかりかけているが、そこに若干の余裕を持たせられれば云うことがない。
・「天丼」小笠原寿夫→この方は作品に華があって、「桃太郎」あたりから毎回楽しみな作家さんである。なんでもないやり取りなんだけれども、スピード感と間合いが面白い。
・「精算」のぼりん→壮絶なボケで楽しませていただいた。この手の「云うことを聞かない対象」というのはおおむね機械だったりパソコンだったりなのだが、モンティパイソン級の不条理を自然に見せているところが秀逸。
・「食通」ごんぱち→今回は云うことなし。価値観ネタで落としてくるかと思えばやせ我慢の粋、というすげえ変化球が背後にあって、オチの説明が見事に生きた。この二段構は、強い。
 今回はそうですなぁ。いつも難癖をつけて投票しないので、うまいこと調整がいったごんぱち校長に一票。今回は軽口ものが好調でした。(M)
票者:その他の作者


手を腰に当て頭を振れ。  アナトー・シキソさん
 
感想:意外性と普遍的なものが織り交ざっていて、面白かった。
消火栓とか、そういうのを使うところも、良い、と思う。
票者:このバトルへの参加作者



赤い傘と白いスニーカー  さとう啓介さん
 
感想:ストレートな話でよかった。
ストーリーに一番まとまりがあった。
票者:このバトルへの参加作者



ハルイオン  イシヅカレンさん
 
感想:字数オーバーとかガタガタ言わない。60回記念に優勝するのに相応しい作品だと思います。
票者:このバトルへの参加作者