■Entry14
夕焼けサブウェイ隠葉くぬぎさん
感想: 僕は男だから化粧に関してはよくわからないけど、主人公がする化粧の意味とか、地下鉄が地上に出たときに気付いた瞬間とかが好きになりました。
最初と最後の一行がなかなか良かったと思います。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:ちょうど16作品だったので、トーナメント形式で読み比べてみました。
(トーナメント表は等幅フォント推奨です)
┌─01 「宇宙の空気漏れ」のぼりん
┌───02 「漫才台本『春』」小笠原寿夫
┌─┐
│ │ ┌─03 「冬の大三角」めだか
│ └───04 「嚏(くしゃみ)」ながしろばんり
┌─┘
│ │ ┌───05 「不幸月」鳥野 新
│ │ │ └─06 「客待ち」榎生 東
│ └─┐
│ └───07 「ぎけーき」ごんぱち
│ └─08 「夜道」たかぼ
☆━┓
┃ ┌─09 「透明な蝶」早透 光
┃ ┌───10 「ミッドナイトフライト」鬱宮時間
┃ ┌─┐
┃ │ └───11 「母の恩返し」越冬こあら
┃ │ └─12 「当たり前」日向さち
┗━┓
┃ ┌─13 「secrets of the beehive II」アナトー・シキソ
┃ ┏━━━14 「夕焼けサブウェイ」隠葉くぬぎ
┗━┛
└───15 「ソング」るるるぶ☆どっぐちゃん
└─16 「『翡翠の歌』」橘内 潤
「嚏(くしゃみ)」は、野坂昭如を彷彿させる文体と軽妙なテンポが良いのだけど、
とどのつまりは野坂風、というか。マヌケな絵が思い浮かぶオチは楽しいです。
「夕焼けサブウェイ」の主人公、ああ壊れてますねと言うか壊れかかってますね、
というよりも壊れたくて「壊れた自分」へ向かおうとしているんじゃないだろうか
なんて感じですね。そういうこと、自分にもありました。懐かしい。(霜)
投票者: その他のQBOOKS参加作者
感想:殺伐とした車内の情景、とっ散らかった化粧道具、鼻血、刺々しい文章。
その全ての中から、垣間見えてくる女心にゾクッと来てしまいました。
しかし、読まされてみると、化粧ってたいへんなんだなあ……と改めて思いました。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:「嚏(くしゃみ)」ながしろばんり
落語や、落語。語りのおもしろさ全開や。
さいごの「えー」が利いてる気がする。
「ぎけーき」ごんぱち
くだらねえ。くだらなくていいぜ。
で、ぎけーきってなんだ? 義兄記?
「透明な蝶」早透 光
これはいいだろう。これはいいぜ、たぶん。
胃がキューっとなるよなあ。
「母の恩返し」越冬こあら
ケーンって鳴くのは雉子だろう?
鶴もケーンなのか?
「夕焼けサブウェイ」隠葉くぬぎ
どこがいいのかってうまく説明できないけど、これはきっといいと思う。
電車内での化粧の様子を詳細に描写することで、主人公の「壊れてる」感が出せてる気がする。
文章の詰めが甘い気がして完成度は高いとは思わないけど、なんかいい。これはなんかいいよ。
「ソング」るるるぶ☆どっぐちゃん
飛ばした紙飛行機がなかなか落ちてこないってのがいい。空中で制止してる紙飛行機を想像した。
けど、そうは書いてないから、飛びつづけておちてこないだけなのか。
ふいっと飛ばした紙飛行機が空中で制止してる絵っていいなあ。
今回は、投稿数少ないよなあ。軽い内容のもの三作品が面白かったなあ。
けど、敢えて隠葉くぬぎさんの「夕焼けサブウェイ」を。「壊れてる」感です。
投票者: このバトルへの参加作者