Entry1
あちゃー
石川順一
あれ程契約の更新の度にのぐそをするなと言われたのに出来心から又してしまった為に、3回か4回の更新までは大目に見てくれていたが、もう勘弁ならんと言う事だろうか、契約を切られて仕舞い、もう来るんじゃないわよ、あいやーとっとと、と啖呵?を切られた様なセリフを吐かれて私は無職だ。勿論のぐそをされてむしろ向こう側の方が啖呵を切られた様な気分になって居たのかもしれない。私は潔く?去った。まあ向こうにしてみればのぐそをされた上に、変に居座られては商売あがったりだったかも。潔く去るのは私の義務だと思わねばなるまい。実はそんな表面的な事はどうでもよかったのかもしれない。本当にいけなかったのは、ミキッチ獲得の過程で30億の穴を開けて仕舞った事か。私のビジネスの才ときたら。えーがなえーがなではビジネスは成立しないと痛感した。CMの契約も取れない。ついでに副業でやっていたアナウンサー業もひどかった。マイクに集音される息の音とか読み上げる文面が書かれた紙などを豪快に動かした時にマイクに集音されて仕舞う紙の音とか結構苦情が来ていたのだが、苦情が来れば来るほどむきになって回数多く、うるさくやっていたら、君は片手間でアナウンサーをやるからいかんのだと罷免されて仕舞った。それと私の失敗談としては仕事にとどまらない。仕事のストレス解消に満月の夜沖縄旅行をかけて剣の対決をしていたら、対戦相手にブレーキの踏み方がうっとおしいのは貴様の脛がいかんからだと訳のわからない事を言われて脛を切られて負けて仕舞った。
ここまで書いて少し内容をリフレッシュしようと思う。場が持たなくなって来たから。
伯母さんは遂に卵屋になって仕舞った。しかも昨日の事を態々覚えて居て風呂場を停電させたりする。マイクパフォーマンスで自分の息を執拗に聞かせたりする。
私の病院に膝を複雑骨折した急患が運ばれて来た。
「どうしてくれるんだよ。GLOBEの「パフュームオヴラヴ」を歌ってくれなきゃすねちゃうから」
「困ったなあ、あの歌は転調が多くて歌いにくいのです。でもまあしょうがないでしょう」
私がうたいはじめると患者は文句を行った。
「GLOBEのKEIKOじゃなきゃね。おまえ男だろ」
なるほど、私は男だ。
「それにお医者さん、あなたのせいでサッカーのオンラインゲームが出来なくなりましたよ」
なんと、そんなことまでめんどうみなくちゃならんのか。あちゃーと私は思った。