エクストリームちりがみ交換
金河南さん
感想:「丸まった死」
ミアメァちゃんの生死についてぼかしたのは失敗だと思います。
「エクストリームちりがみ交換」
この話のよいところは「なんで止まったらあかんのん」という読者の疑問を、最後の一行でスッキリさせてくれるところです。
スッキリすると気分が良いので票を入れたくなります。
「タイムパトロールのある風景」
この話のよいところは「未来の自分からビーフシチューを奪う」という割と目からウロコなタイムスリップの使い方を提示してくれているところです。
しかし、納得ずくでやっているのに「未来の自分からビーフシチューを奪うのの何が悪いのか」という読者の疑問はスッキリしません。
調理中のビーフシチューがグツグツ煮えている横で出来上がったビーフシチューを食えばいいので、藤子F時空であればまだ許容される範囲であろうと思うのです。
ただ今回、2作とも「どっちがよい」というものではなく、タイプパラドックスを読者に提示して考え込ませる、というのもひとつのやり方には違いないのです。
でもスッキリした方に入れる。
「種梨」
こういうおじさんは今の日本にいないね。世界にもいないかもしれない。強いて云えばバンクシーみたいなものかもしれないけど、これを粲然として受け入れる民衆がいないんだ……
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感想: 道路交通法で一般道の最低速度というのは橋や観光名所などの混雑しやすい場所に限られているとか。
だとすれば、観光名所のちり紙交換なのだろうか。だとすると交換対象になるのはやはり旅行パンフレットだろうか、否否、もしもハイパーインフレ国家からの旅行者がいたら、両替所から回収すべき紙が大量に出る可能性がある。更に、時は正に世紀末となった折には、よどんだ街角でケツを拭く紙にもなりゃしないものがばらまかれ、それを回収してケツを拭く紙にするのかも知れない。
その時となれば、ちり紙交換をノロノロとやっていれば、モヒカンにヒャッハーされる事は想像に難くなく、そのスピードにも納得が行こうというものだ。このふざけた時代においては、力を持つのは、核のボタンを押す指ではなく、鍛え抜かれた肉体である事を、母は教えてくれたのだろう。母はつよし(名無しの修羅程度)。
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