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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage4
第34回バトル結果

ざんねん

一位作品の数が、その得票数以上となりましたので、今回のチャンピオン作品はありません。次回にご期待下さい。

投票結果
得票数 
1
サヌキマオ
2
2
ごんぱち
2
3
蛮人S
1
4
酒友
蒲松齢/ 柴田天馬

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

サヌキマオさん

感想:
私から見た奇妙な日常、といった感じで良かった。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
 アナグマが何の比喩であるかと考えるならば、仕事における一見したところ分からぬ諸般のストレスや、各々の職場での何とも説明のし難い固有の習慣といったところであろう。
 これをてきぱきと片付けられるのは、適性があるというものだろう。アナグマの病気を治してやれるものは有能だ。そもそもアナグマを置かなくても良いと気づき、実際に動物園辺りに引き取って貰う手続きが出来る者は、経営者になるだろう。

 そうでない者は、「常識に外れている」「おかしい、」「意味が分からない」として、結局仕事を辞めてしまう。だが、それを言い続けるだけ言い続けながら、居座る者もいる。
 発言そのものについて、そうそう明確な罰が与えられる訳ではないから、文句を言っている間は手を休めて良いと思っている。また、自分で言う文句は、他人から聞こえる文句よりもマイルドに感じられるものだ。こうして、上司や雇い主の「昇給除外リスト」に入った事に気付かず、アナグマのよだれの前で演説を続けるのである。
 嗚呼、清貧なる労働者よ、よだれに演説をしてもよだれは立ち去りはせぬと知れ。
投票者: このバトルへの参加作者

残暑
ごんぱちさん

感想:
普通に草刈りのことを描写しているだけなのに、何故か込み上げてくるものがありました。
今年の夏は、確かに暑かったです。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
Entry1 姉
なんか、どうにもアナグマの存在がよく分からなくて、これ店としても作品としても、居なくてもいいのにそこに飾られて変な有様を見せている事に意義があるんだろうか、と思うと邪魔でしょうがない。いや実際、店としても作品としても絶対に邪魔なはずだが、いったい何から目を逸らそうとしているのだろう。
Entry2 残暑
こちらはこちらで自然描写を重ねる対照的な作品(Gと號は、まあ、当人的には自然感覚なのであろう)。今を丁寧に積み上げる部分が良かったので投票。背景の説明が最後の一行だけなのが残念。暑い様子は伝わったが、なぜようやく暑さが分かるようになったのかはよく伝わらない。背景があっての今ではなかろうか。
Entry3 師匠とメイド
原作からしてたぶん読み聞かせて面白がらせる話なので、演じた感じを重視しようとしかけて、途中で投げ出している。
Entry5 酒友
ルビ芸人こと柴田天馬氏。「これは奇貨可居(もうけもの)だぜ」とか日常で使いたい気もするが、まあ使わないだろう。一応、四字熟語としては覚える。話としては別にどうということもないが、何でも懐は広いほうが得はあろうということか。なんか水木しげるの漫画にありそうな雰囲気。
投票者: このバトルへの参加作者

師匠とメイド
蛮人Sさん

感想:
「姉」
 本人はわりとやりたいことが出来ているので満足している。

「残暑」
 なるほど。
今年の夏"は"暑いのだ、という部分が読んでいて不満。今年の夏"も"ではなく、今年は「特に」暑いのであるならば、それ以前のセンテンスの日常的な草刈りの風景は何のためにあるんだろう、という部分。去年までとのニュアンスの違いが描ききれていないあたりが読んでいて不満なのです。

 そもそも割とシンプルなテクニックの問題として、冒頭でいつの季節の話かを固定しちゃったらいいのかもしれないなーと思った。


「師匠とメイド」
 じじいの言語チョイスの脈絡の無さが狂気だし、読者も「そういう話か」と意味なく納得してしまうが根本として虚無だなぁ。この部屋の外には真っ暗闇がどこまでも続いていそうだなぁ。
 まっしろしっぽのポッケが妙にツボに入ったのでこっちに入れる。

「酒友」
 「狐を大事にしよう!」もしくは「朝起きて知らん人が寝てても親切にしよう!」であるか。
 この辺のリアリティへの「無理」がお伽話とか、そういうカテゴライズになってしまうんだろうなぁ……
投票者: このバトルへの参加作者