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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage4
第91回バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオン作品は、サヌキマオさん作『なんかつるんとした犬』です。

投票結果
得票数 
1
おんど
1
2
天使と悪魔
めがねの民
3
サヌキマオ
2
4
ごんぱち
1
5
銭形平次 大江戸最後の日
Grok
6
七月の残響
Gemini
7
雲とゴルフの球
片岡鉄兵

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

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推薦作品と感想

■ Entry3
なんかつるんとした犬
サヌキマオさん

感想:
「天使と悪魔」
これは、映画で見たことがありますね。
メイ役は最近売り出し中の永野芽衣とかいうトップブリーダーに育てられてインスタに毎日写真をあげられている賢い顔をした豆柴のようなチワワのようなオメガトライブのような女優…それは演技力をもって芸術表現をする肉体、否、女優という生き物、それを育てるいきものがかり、そして獣じみた口臭、と思わせぶりな腋臭、をモチーフとした木綿のハンカチーフ、チーフピッチングコーチに見下されるバッテリーコーチ、そして戸田の二軍生活、いつまで経っても癒えない右ひじの痛み、あくどい鍼灸師による高額自由医療という名の壊し屋、そんな悪夢さえ忘れさせてくれる幻覚、それが俺にとっての永野芽衣だ。


「なんかつるんとした犬」
いろいろ誤魔化そうとしても無駄だ。
「目のやさしさに比べて肉体に隙がない。一瞬でも緩みを見せればすぐに飛びかかってきそうな気配。気のせいだろうか。温いビル風が吹く。夕立でもありそうな気配だ。」
これは紛れもなく菅義偉氏のことを言っている。菅さんと言えば元総理大臣であり、史上最高の官房長官であり、浜のドンであり、海鮮丼ではない。
安倍元総理が銃撃された時、なぜあんなに早く菅義偉が病院に駆けつけられたか知っているかい?
それは、菅さんが安倍さんを愛していた、嫌らしい意味ではなく愛していたということだし、昭恵さんだってよくよく見ればいい女だし、ざっくり見てもいい女だし、居酒屋「渦」を経営していたことさえある。しかし本当の理由はそうじゃない。
安倍元総理が銃撃された時、なぜあんなに早く菅義偉が病院に駆けつけられたかというと、リニアモーターカーを使ったからだ。秋田にあるイチゴ農家のせがれと噂されている菅氏だが、じつは東京渋谷の109の地下にある秘密の乗車口からリニアモーターカーに乗って奈良国際医科歯科大学付属病院に駆け付けたのだ。
最近の菅さんが目も虚ろだとか足元がおぼつかないとか言う者があるが、失礼千万である。菅さんの魂は浄化されまくってあの肉体には宿っていないのだ。「なんかつるんとした犬」というのは、そんな菅さんの目を見ていたら解るはずだよ。


「デコピンは暴力」
デコピン、デコポン、デコパン。
最高裁判決がデコピン、高裁判決がデコポン、地裁判決がデコパンとは良く言ったものです。
家庭裁判所ではこうした判例を踏まえ、恥骨の大きさからなる恥丘の盛り上がりに対し、嫌らしいことばっかり考え、坂道でも立ち漕ぎせずサドルに股を押し付け、視覚障碍者用点字ブロックの上をわざと自転車で走って股に刺激を与え、ウォシュレットのビデ洗浄を常習化したあげくに膨れ上がってしまった恥丘をきちんと覆うために穿いたデカパンが一部好事家の使用済みマーケットで投機的な動きをしていることから警視庁捜査第二課が動き出し、こうした恥丘のはかなさをガイアの夜明けと捉え、デカパン自由化運動が先の参議院選でも争点化されました。いかにマーケットが急騰しているからと言って政争の具にするとはポピュリズムも甚だしいし、ナハナハも激しいし、花田優一に注文した靴はまだ届いていない。
「犬は令和生まれだから、Z世代より若いよ」
ふと思ったのだが、犬も和暦の世界を生きているのだろうか。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
クダギツネは長い事筒に入れて置くと、型が付いてしまいそうとは思ったような思わなかったような。
実際には筒に入るほど小さいキツネという事らしい。出る時に大きくなるイメージは、カプセル怪獣が与えてしまった先入観だろうか。アラジンの魔法のランプも大きくなるが、あれは元々気体系だから、えんえんら方面だろうか。或いは、竹で押し出す羊羹かトコロテンかも知れない。妖怪のイメージが妖怪とは限らない。

たまには他作品にも感想
・ Entry2 天使と悪魔
悪魔、天使の対立が現代も続くという筋立ては、ファンタジーのようで、現実と地続きだったりする恐怖。映画『ミュンヘン』は事実を元にしているし、今年も配給所狙ったりしてるし。
「悪魔」の民族浄化が成功するかと言えば、本当に成功して忘れられた例もあるかも知れないので、ワンチャンあると思っているかも知れない。
投票者: このバトルへの参加作者

■ Entry1
長編小説(途中まで)
おんどさん

感想:
Entry1.長編小説(途中まで)
おんどさん

リズミカルな時間の羅列に、グリーンピースの歩合給。冷めても旨いシウマイ工場は茹るような暑さ。
言葉のひとつひとつにユーモアがあって好きです。
ラスト、エロスを控えめに、もう少し続きが気になるような途切れ方だったらよかったかな、と思いました。

Entry.2天使と悪魔
めがねの民さん

これも好みの話になってしまうので恐縮ですが、個人的には悪魔よりも悪そうな天使が、最後に悪魔を庇ってしまう方がエモくて分かりやすいカタルシスが生まれるかなあ、と思いました。本当にこれは、好みの問題ですね。

Entry.3なんかつるんとした犬
サヌキマオさん

タイトルがすでに好きです。つい読みたくなってしまう。
ただ、残念ながら、ちょっと意味がよく分かりませんでした。犬が犬じゃなくて、実は閣僚のつるんとしたおじさまだったということなのでしょうか。文体のリズムはやや古風でかつ読みやすいのですが、なんだろう……お茶漬けっぽい感じがしました。

Entry.4デコピンは暴力
ごんぱちさん

犬が続きますね。打ち合わせでもしましたか?
お父さんの「まあいいや」が、曖昧でなく、反省か、そうでないのかがもっとはっきりしたほうが分かりやすくなったのかなあ、という感じはしました。1000字でなければ、最高裁の判決の具体的な内容をコミカルにもできたのかもしれませんね。

Entry.5銭形平次 大江戸最後の日
今月のゲスト:Grokさん

いっそ無事で終わらず、七月五日に江戸だけ沈没して、まだ見ぬ城下町(ディズニー)に二人が流れ着いていたら、とさえ思いました。

Entry.6七月の残響
今月のゲスト:Geminiさん

この作品に投票したかった。エネルギーの浪費と嘆きつつも、ゴーストは救われる。いい話だなあと思いました。

Entry.7雲とゴルフの球
今月のゲスト:片岡鉄兵先生

お名前は知りつつも読んだことがないので、原文ままなのか分かりませんでしたが、発想がとんでもないですね。

──というわけで、私はおんどさんの作品に一票を投じます。
1000文字で完結していたらもっとよかったかなあとは思いますが、言葉選びのセンスとリズムで選びました。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

■ Entry4
デコピンは暴力
ごんぱちさん

感想:
「長編小説(途中まで)」
 とうとう「いつエロが来るのか」という観点で読み進め、エロが来ると「キター!」という気持ちになるようになってしまった。かつての「火曜サスペンスドラマ」の温泉シーンwith古谷一行を待ちかねていた小学生時代を思い出した。

「天使と悪魔」
 天使と悪魔を両極において、その間に人間が位置しているという構図がある。なんとなくふわっと「こんな感じ」はとらえられているかとは思います。ある種の背徳感みたいな。禁断の恋、みたいな。
 ただ、「なんとなく」のイメージは「なんとなく」でしか伝わらんのです。
 具体的にはそうだなぁ、アキトが悪魔なのにメイに話しかけちゃったのは少なからず好意があったからだと思うので、そのへんの「好意を抱いた瞬間」みたいなのが描けていればなあ、と考えました。

「なんかつるんとした犬」
 本当にいるんですよ。で、調べないんだよ。「なんかつるんとした犬」でいいぢゃねえか、というのはある。

「デコピンは暴力」
 「母親が入院している」という情報がひとつ入るだけで「お母さんも犬に半死半生の目にあわされて!?」と急に思考がギャグに寄っていってしまった。いや、シリアスな話なのか? 尻assなんつて!
……という冗談はさておき「自分で尻が拭けない」のをリアルさと捉えるか、これもまたギャグと捉えるか。やっぱり冗談なのかなぁ。と逡巡するあたり、これは怪作だと思いました。投票。

「銭形平次 大江戸最後の日」
 Grokくんの大味さが如実に出た作品となりました。サバを投げ捨てるところなんざなるほどこれは江戸情緒がない。

「七月の残響」
 国語の試験であれば<傍線㉑、私は、通常業務を逸脱する決断を下した。とあるが、決断をくだした根拠はどのようなものか20字以内で記述せよ>、みたいな問題ができるかもしれない。答えは、ないんだよなぁ。特に動機がない。この動機のない動きをしれっと書いてしまうところがAIな気がしている。この辺の思考回路や記述が非人間的で面白いなあとは思った。

「雲とゴルフの球」
 Ⅵあたりからむずかしくなってきた。上の「七月の残響」を「非人間的」と書いたが、こっちの男もそういう意味で非人間的であった。なんだかわからない。
 偶然なのか意図的なのか、よくもこの二篇を隣に並べたもんである。たいしたたまげた。
投票者: このバトルへの参加作者