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3000字小説バトル

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3000字小説バトルstage3
第6回バトル結果

おめでとうございます

今回のチャンピオン作品は、サヌキマオさん『冬の月』と決まりました。
みなさま、ご投票いただきありがとうございました!

投票結果
得票数 
1
サヌキマオ
3
2
緋川コナツ
2
3
予報省告示
海野十三

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

冬の月
サヌキマオさん

感想:
一筆書きで書かれた絵のように感じました。情報量が多くて、一見取っつきにくい気もしますが文章のリズムが良くて、意外とすらすら読める作品だと思います。

緋川さんの作品は、調律師というチョイスが新鮮でした。ハッキリと作品の構成を固めて書かれているので、読むほうも安心して読めます。ただ「それじゃあそろそろ、こちらの調律もはじめましょうか」等のセリフはちょっと下世話すぎるかなと感じました。あくまでも調律師のお兄さんは神秘的なイメージにしておいて欲しかったなあ。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
悩みましたが、分からんものを分からんままに押し付けてくる「冬の月」に一票とします。主人公にもよく分からない未整理の感情を分からないまま分からせるのは、それは、大変な仕事なのです。「ピ ア ノ」は、今回どうも官能的な表現が邪魔をするように感じられました。ただそこは作者の立ち位置のありかたなので、否定的にもなれません。飛び飛びのタイトルは象徴的と思います。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
うわー。
とうとうサヌキマヲ氏とのタイマンバトルになってしまった。
色々と思い知らされるから嫌なんです、いつも。

「冬の月」
冬の夜空に浮かぶお月様って、とても真摯で清潔な感じがします。
女子高生の演劇にかける想いを、太陽ではなく月(しかも冬の)で表現したのは大正解だと思います。
文化系の女子高生、嫌いじゃないです。
いや、むしろ好きです。
大好物です。
可愛らしくて頭をナデナデしてあげたくなる。
私に撫でられたくなんかないとは思いますが。
日本の、ちょっとほっぺたの赤い、正しい女子高生の青春って感じで良かったです。
でも、またしても読めない難しい漢字がチラホラ……あれは何を狙ってるのですか?
投票者: このバトルへの参加作者

ピ ア ノ
緋川コナツさん

感想:
調律師と依頼客の「ラヴ」でしょうか。音大卒業後の進路の現実、など色々な要素が交響楽を成して居る様に思われました。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
「ピ ア ノ」
 2作品しか出てないからアレなんだけど、とにもかくにも雑。
 一回目でピアノの調律師を見初めて、二回目で誘惑して、で、今書かれているシーンは何回目なの!? とか、こいつら遭うたびに雨降ってんのかよ、とか、5W1Hの時点からもうなんだかよくわからないのです。誘惑した、という割には誘惑したシーンが書いてない。本編では調律師側のほうがやる気満々だったりして。なんだそれ。

 あと、「ピアニストに憧れた母親の影響で」といいながら、娘がピアノを始めるのに合わせてアップライトピアノを買っちゃうのもよくわからない。娘が生まれる前までにピアノを持ってなかったのか、というのは母親の熱心さの描写からしても、しっくりこないのです。

 あと、比喩やら形容やらの精度も甘くて、結構関係が進んだあとのはずなのに<小さな水槽に閉じ込められて窒息寸前の金魚みたいだ。>って。いい年してまだパクパクしとんのかい、と。魚を使った比喩が三回続いたのも藝の無さを感じる。
 官能とロマンスで酔わせねばならん作品のはずなんだけども、ものすごいやっつけ仕事に見えるのだ。

 バトルは二人いないとはじまらないので、投票します。が、この作者、もっと丁寧に書くことだって出来るはづ……


「予報省告示」
 海野だねぃ、SFだねぃ、という塩梅で……。
 読者の想像力に沿う、という思考はどっかにあったろう……が、当時の読者はこれでついてこられたんだなぁ、と思うと感慨深い。
投票者: このバトルへの参加作者