≪表紙へ

3000字小説バトル

≪3000字小説バトル表紙へ

3000字小説バトルstage3
第10回バトル結果

おめでとうございます

今回のチャンピオン作品は、サヌキマオさん『ミスドなど食い散らかし』です。
みなさま、ご投票いただきありがとうございました!

投票結果
得票数 
1
パンをふんだ娘【汚部屋バージョン】
緋川コナツ
2
植木
1
3
サヌキマオ
2
4
活弁志願
名無しの噺家さん

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

ミスドなど食い散らかし
サヌキマオさん


感想:
今回は消去法で決めました。
植木さんの「黒い信号機」は斬新な挑戦かも?と
思いつつ、これを3000文字でやる意味が、私には
ちょっとわかりませんでした。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
「パンをふんだ娘【汚部屋バージョン】」緋川コナツさん

自分もつい最近まで汚部屋の住人だったので、面白く読ませて頂きました。パンを踏んでしまうところは、原作を上手く現代風にアレンジしてあって流石だと感じました。


「黒い信号機」 植木

「思考」と「現実」が同時進行で進む場合の表現方法を模索していたらこうなりました。が、改めて読み返して見ると、とにかく稚拙。ゼロから出直してきます。


「ミスドなど食い散らかし」サヌキマオさん

いつも以上に情報量が多い?読んでいてやはり面白いです。
爆笑はないけれど、クスクス笑いが続く感じが好きです。
釦も落ちてたし(微笑)
投票者: このバトルへの参加作者

黒い信号機
植木さん


感想:
「パンをふんだ娘【汚部屋バージョン】」
 NHKの「パンをふんだ娘」怖かったですねぇ。
 西洋にももったいないおばけ系の話があるというのが新しいなぁ、と思ったら別に本来の話はそうでもなかったのが印象深いところです。むしろ、どんなに高慢ちきでも人の情けで改心する系であった。なんだアンデルセンじゃん。

 本作は「娘のズボラさが改善される」というエピソードであるが、パンが足にくっついて取れなかったから改心したのか、部屋の堆積物に流石に懲りてズボラが改善されたのか、というのは議論の分かれるところであろう。そもそも、改心も長くは続かんであろう。ネズミと相部屋してもけっこう平気っぽいメンタルの持ち主ではあるし。
 難をいえば、マンガだから許されるデフォルメ加減。もしくは、文章であっても、もうちょっと無理矢理を押し通す勢いは欲しい。

「黒い信号機」
 背景を流れる「ゴトンゴトン」の連続は語り手の心臓の音にも血流が鼓膜を震わせる音にも読めたが、単純に帰りの電車での回想なのかもしれない。極楽寺で降りた後がmmmmmm、であるところにジョン・ケージばりの実験心を感じる。無音の中でも何かしら耳は捉えているはずで、普通の小説では省略すべきところを描く(しかも、描写として外していない)ことに作品としての意義もあるだろう。表現の発見、である(もう他に誰かやってるのかもしれないが)。

「ミスドなど食い散らかし」
 植木さんオマージュを狙った回に植木さんが参加してくれてよかった。

「活弁志願」
 ベースが「湯屋番」なので、現代まで継承されなかった噺なんだろうなぁ。湯屋番のほうが面白いし活弁は廃れちゃったしなぁ。
投票者: このバトルへの参加作者