3000字小説バトル

あいかわらずタイトルとかアザトイというか上手である。この部分、ピーマンだろうがパーマンだろうが実は何の話でも構わないのだが（中は空虚とかいうレトリックかもしれないが）、その一方で、全く脈絡なくかつ効果的に引っかかる言葉でなければならない。これからたわむらはピーマンと聞くたび先輩の言葉がリフレインして反射的に汗をかくのかもしれない。だってお前はたわむらだからだ。そうでもないかもしれない。たわむらだし。面倒なので読み返していないが、たわむらが一人称を取るのは初めてかもしれない、そしてまるで昨今のアニメのように（偏見）、周囲と比べれば主人公が一番空虚なキャラになっている。その事によって等身大の彼女の言動はごく自然に読者に溶け込んでしまう。それを見て、ああ、ああ、そうだよなあと頷くところまで読者に溶け込んでしまうのだ。読者にとってはちょっと毒っぽい奴かもしれない。

「ピーマン in English」
　もっとええタイトルはなかった。未だにない。
　前回苦言を呈された分、真面目に書きました。

「宇宙人ナニィ」
>ナニィは九〇年代に活動した漫画家・宇宙人である。
　この一行でもうすべての方向性が決まった。すげえな。ここから地下へ地下へと掘り下げていく感じ。
　ナニィの描写も鮮明で、大変面白うございました。この前のラジオのやつとで今年の２トップと云っていいくらい。

「馬地獄」
　織田作は丁寧だなぁ。