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3000字小説バトル

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3000字小説バトルstage4
第30回バトル結果

おめでとうございます

今回のチャンピオン作品は、サヌキマオさん作『脱皮岬』です。みなさま、ご投票くださいましてありがとうございました。

投票結果
得票数 
1
サヌキマオ
2
2
アレシア・モード
1
3
牡蠣
チェーホフ/前田晁

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

脱皮岬
サヌキマオさん


感想:
読んだ後、限りなく高揚感を覚える作品ですね。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
鉄道というのは異世界につづくものって印象を持っているのですが、とりわけ北の国というのは私には馴染みがないぶん、寒いときに寒いところという感覚は分かるような気もします(でも寒いから嫌)。とはいえ、これは異世界にすぎるわ。
で、虚実の取り混ぜ方ですね、「虚」はともかく「実」の方は、まあ、本当の事実とか如何ほど含まれているかは怪しい限りですが、事実っぽく示される部分と、明らかに次元を踏み外している部分と、織り交ぜ方が上手ですね。会話とか。話者をリアル(なのかどうか知らないけど)に描きつつ内容は超常、というのが良いです。で、記憶も話もすっ飛んじゃう。良い感じに卑怯と思います。
投票者: このバトルへの参加作者

初春だよ!冥界まつり
アレシア・モードさん


感想:
「脱皮岬」
 これはもう「竜飛崎」と「津軽海峡・冬景色」から思いついただけの話なのでそれ以上のことはないです。
 ごぬんね!

「初春だよ!冥界まつり」
 えー、「まつり」をハレの産物とみるのえあれば本作こそ冥界における「ハレ」の物語であり、たまにはストロングゼロ飲めてよかったじゃないやーねぇ、ときんどーちゃんのような声色で感想を申し述べるのですが、そういえば昔出てたCD-ROMだときんどーちゃんの声を今くるよ師匠が当ててたのよやーねぇ、というのはこっちにおいておいて。
 まぁ祭りだからナニが起こってもいいんではないかと思います。物語の作りについて言及するとすれば、アレシア女史が冥界を訪れた動機がもーちっとなんとかなってたら作品としてもずいぶんしまったんでないかと愚行しちゃうくらいであります。「戌年だから戌を見に来た」はちと説得力に欠ける。

「牡蠣」
 中ったのかと思ったらそうでもなかった様子。親父の「一種の動物だよ……海の中に住んでいる……」というところからすると、おそらく親父も牡蠣を食べたことがなかったんでありましょう。「そう書いてあるじゃねえか」と思われるかもしれないが、わりに訳がひどいっすよね。特に後半。チェーホフがここまでわかりにくい筋を書くとは思えないので、やっぱり訳の問題なんじゃないかと思うわけです。
投票者: このバトルへの参加作者