≪表紙へ

3000字小説バトル

≪3000字小説バトル表紙へ

3000字小説バトル stage3
第42回バトル結果

ざんねん

一位作品の数が、その得票数以上となりましたので、規定によりチャンピオン作品はありません。次回にご期待下さい。

投票結果
得票数 
1
鶏皮狙いすまし
サヌキマオ
1
2
聶隠娘
中国古典/ 蛮人S
1
3
宮本百合子
    

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

コミュニケーション

QSHOBOU掲示板

推薦作品と感想

■Entry1
鶏皮狙いすまし
サヌキマオさん


感想:
『鶏皮狙いすまし』
大人の野球は何か他の目的のための手段であります。チームがベストコンディションで焼鳥屋に入るため、十分に体を冷やして無死12失点を達成した江夏の計算された投球術、試合構成力、鋼のメンタルには素直に感心させられます。
対するは、ただ野球のためだけに愚直なまでの野球をやる高校生チーム……を演じるところの演劇部であり、結局誰も野球を目的にしていないのですが、楽しければ良いじゃありませんか。といった空気が心地よい。

『聶隠娘』
一行目から「唐代も晩期」などと書いてますが、嘘です。まあぎりぎり晩期かも知れませんが、変なこと書くんじゃなかった。内容は多くが渋川玄耳からの書写であり多くは語りませんが、終盤の聶隠娘は結局何をしていたのか、二十年後に再会すると言っていた尼の元で暗殺稼業に戻っていたんじゃなかろうか、そして実は昌裔の息子がターゲットになっていたんじゃないかという想像が浮かびました。そこまで描く余裕はありませんでしたが。

『聟』
この時期(昭和9年)において、まだこの内容が一般紙に連載されていたことは興味深い。読者はどういう認識で読んでいたのだろうか、リアルにシンパシーを感じていたのか、一種ノワール的な憧れだったのでしょうか。
小説としては、いかにも人の良い小母さんが抱える小市民的悩みと、主人公の裏腹な内面との対比が非常に効果的で、よく出来ていると思う。問題は、作者は作家としてではなく、たぶん活動家として演出しているだろうことです。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry2
聶隠娘
中国古典さん


感想:
「鶏皮狙いすまし」
 野球小説が書いてみたくなった、というわけで書ける感じにしたらこんなん出ましたけど。

「聶隠娘」
 面白いなぁ。さらわれた娘をちゃんと返してくれるところとか結構律儀だし。
 現代の創作からすると「何のために」という部分からロジカルさを外すと、ひとは自由に物語を紡げるというのがよく分かります。
 いいものでした。

「聟」
 まーなんでしょう。こういうものを下宿に置くにあたった時点で「うちの子にどうかしら」くらいのことは考えていたろうとは思うのです(最近、個人的にもそんな出来事がありました)この辺の朴念仁ぶりをどう――と、作者は女性なんだ。ということを、この朴念仁を好ましからず思っているというわけですわ。
 昭和9年。新聞連載。読者もおんなじような好意を持って「あんな新聞小説の詮吉っあんみたいなのが、うちの聟にもこないかねぇ」みたいに云ってたんでしょうなあ。
投票者: このバトルへの参加作者