第40回3000字バトル結果

おめでとうございます! あなたが栄光のチャンピオンです!

『暖かく澄んだ光』中川きよみさん



推薦作品と感想

○推薦作『暖かく澄んだ光』中川きよみ
『輪廻』と『暖かく澄んだ光』で迷うところ。
全体に面白かったけど、なんとなくこの二作が好き。
……今回はこっちかな。静かな雰囲気が気持ちいい。

▼推薦者:QBOOKS登録作者


○推薦作『暖かく澄んだ光』中川きよみ
全体に流れるトーンが好きである。夕闇に一瞬さす光のように妖精のイメージが残った。幽霊、というには少々ロマンチックすぎる。
どうして霊となってしまったのか、’ちさと’にはどう説明したのか、掌小説なのだからそれくらいはいいのだと思い返してみたが、やはり疑問が残ると消化不良でいささかすっきりしない。冒頭の一行も意味深すぎて私には判らない。
だが、たそがれ時に濃い光を見たような読後の気分が心地よいと思った。
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○推薦作『暖かく澄んだ光』中川きよみ
伊勢さんとごんぱちさんで悩みましたが、最後は中川さんで。しかし三千字は最近レベル急上昇ですなあ。
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○推薦作『世界のどこかの見知らぬ街で』伊勢 湊
きれいな言葉で飾られていて、とても読みやすかったです。
自分の頭の中にスッと入っていく内容ということもあり、一票入れされていただきます。
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○推薦作『世界のどこかの見知らぬ街で』伊勢 湊
 全体的に下手では無いんだけど、今ひとつぱっとしねぇなぁ、という印象。じゃあ何が足りないかといえば、その人独特の魅力であり、つまりは「華」である。ウケるウケないは時の運、という言質に小生も賛成ではあるのだが、でも、自分自身が何を売りにしているかを突き詰めるというのは、必要なことだと思う。
 昨今の人質問題を見ていると、やはり事実は小説よりも奇なり、どうとも判断の仕様のない複雑な状況が見え隠れする。1000字3000字、短篇小説においては人間の扱うべきところがその断片中の断片に細分化されてしまうのはいたしかたないが、その中でも、やっぱり人間が書かれているのが面白いやね。
 て、なんでこんなにゴタクを並べているかというと、今回の伊勢さんの作品を読んでそんなことを思ったからなんであります。(氏は自分の小説になんで票が入るのかがわからない、と仰っていたので書いてみました)。FMのパーソナリティー、わざわざ50円葉書を使って送りつけるくらいには真剣な”葉書”を扱うという素材については申し分ない。そうかー、ここ20年の夜の空気はラジオ番組が作ったのかもしれんなぁ、などと珍しく琴線に触れるものが多かったのです。そう、ぱっとしないんだったらしみじみすればいい。
 というわけで伊勢さんに一票。
 次点は……ごんぱちさんと立花さんで迷ったけれども、素材の選び方でごんぱちさんが次点。仏師はそれなりに使われるモチーフだが、それをどこまで自分なりに味をつけられるか、という努力が見えなかった。よく使われるモチーフ、使われないモチーフということではやっぱり色々なジャンルを読まねばあきまへんなぁ。ということで。(M)
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○推薦作『江戸の春、「はなびらひとつ」』冬日 洋
すいません。いきなり失礼ですが、なぜこの作品を選んだのかは自分でも上手く説明できません。ぶっちゃけた話「暖かく澄んだ光」にしようとずっと思っていたのですが、どうも何度か読むうちに「江戸の春、「はなびらひとつ」」が気になって、読むほどに心地よくなりました。話も語りも最初は取り立てて珍しいでも、新鮮でもないように(もちろん語り口調においては新鮮でしたが)思えたのに、何度か読むうちに、例えるなら半音下げたような旋律が絡み付いてきました。「‥‥死ぬまで生きるってことか」なんて当たり前の台詞ですが、何度自問自答しても僕には弾き出せない種類のものだということにも気がつきました。ストレートで、でも味わい深いです。また期待しています。面白かったら、また入れます。
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○推薦作『キャンディ』るるるぶ☆どっぐちゃん
 良かったのは『キャンディ』と『暖かく澄んだ光』かな。
 軽妙な感じで。
 で、より軽妙さのあった『キャンディ』を。
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○推薦作『ゴーレム』ごんぱち
アイデンティティは、身体が本来のカタチからどれくらい損なわれても維持されるのだろうか、と、怖い思いで考えてしまいました。魂は、また別の完結した在り方なのだろうか、だとか。こうやって考えているのは「私」のごく一部分で、本質はクリアな言語なんか持たないもっと漠然とした想いなのかなあとも。
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