ドリームキャストってなんだ?
ドリームキャストは、自虐的CFで年末の話題をさらったセガが発売した、一発逆転、起死回生、優勝戦線復帰、あわよくばワールドシリーズ制覇とどんどん夢の膨らむ最新ゲームマシンだ。
セガの広告といえば、専務(現・常務)が殴られたり、地獄?に墜ちたりするTVコマーシャルが印象に強いが、新聞でも、矢折れ刀尽きた武士達が、草原で屍を並べている横に「セガは倒れたままなのか?」とのメッセージをつけた凄まじい全面広告を打っている。翌日(だったか)の広告では案の定立ち上がっていたが、身体に矢が刺さったままなので何だかえらく怖かったのを記憶している。
ドリームキャストのハード構成
とにかくゴージャスだ。まあ、どんなマシンでも出たばかりの時はそう感じるものだが、今回の構成はパソコンと比較しやすいので一層ゴージャスに思える。とりあえず、うちのマシン群と比較してみよう(笑)。そんな話に関心が薄い方は、次へ読み進んで頂いて構わない。別に後半が格別面白いわけでもないが(あのねぇ)。
>ドリゐム対決!
インターネットへの道
パソコンでインターネットが簡単に出来る! なんて大嘘だ。まずパソコンの操作を覚える必要がある。これだけでも結構つらい。でももっとつらいのは、パソコンは正しく操作していたって、いつも完全に動くとは限らない事だ。これが一般家電や自動車との違いである。パソコンに強い人というのは、概ねトラブルに耐える人のことである。私はそれを(ある程度までは)楽しんでいるが、腹を立てる方が一般的である。
別の問題もある。パソコン様はとても大きくて畏れ多い機械であるから、まさか床に転がしておく訳にはいかない。よって大抵の人は「パソコン様ラック」とか「パソコン様デスク」といった玉座を誂え、そこに奉る。たとえ神をも畏れぬ輩であっても、コードが邪魔だったり背中が痛くなったりするという理由で、やはり上記の設備に投資せざるを得ない場合が多いのだ。そしてインターネットが見たい!と思ったら、こちらから拝みに行かねばならない。そこが電気の消された冷たい真冬の部屋だったとしても、コタツを抜け出して移動しなければならないのだ。お金持ちの方なら、フルスペックのノートパソコンという選択もある、しかし私はそういった階級を話の対象にするつもりはない。
結局現在のパソコンをブラウザとしている限り、絶対インターネットは一般向けメディアになれない。テレビが扉と足付きの社から降りてきて、六畳一間のアパートの畳に転がされるようになって初めて生活メディアになったように、この家庭内殿様商売的体制から一歩踏み出さないと。私が期待するのは、TVのバラエティがつまらないと思ったらビールを飲みながらWEBに切り替え、ごろ寝しながらメールをチェックできる環境である。
無論こんなのは誰でも夢見る事なんで、今までにも外付け式のTV用インターネット装置というのはあったわけである。でも、さほどウケなかった。面白いかどうか、使えるかどうか、分からない割には値段が高かったからである。今も高い。五万円くらいする。
対してDCの価格およそ三万円というのは、インターネット環境を手に入れる値段としては破格である。しかも、もしインターネットに繋がなかったとしてもゲームはできるから、無駄になる心配がない(?)。逆に言えば、ゲーム機のつもりで買った人は、投資無くインターネット用のハードが手に入るわけで、これはこれでラッキーである。
(「ソフト収入を見込める結果、ハードを安く設定できたインターネットマシン」というのが認識としては正しいのだが)
というわけで、お茶の間にインターネットがやってきた。
本当に簡単ですか?(雑誌のレビュー記事風に)
設定は簡単である。TVと電話線を繋ぎ「ドリームパスポート」というブラウザソフトのCDを入れて電源をONにし、あとは画面の説明に従って進めればよい。回線がビジーで無い限り、つまづくことは少ないと思われる。しいて注文するなら、マニュアルから設定を完了するまでの手順を抜き出し、簡単にまとめたシートがあれば、なお良かったと思う。
案内に従って操作すると、セガのプロバイダーに登録される。最初の120分間は無料、以降1分5円の課金で完全従量制としては高くない方だろう。ただし12月26日までは無料である。モデムの速度は33.6kbpsで、まだ会員が少ないせいか結構速いと感じられた。(98/12/25追加 セガ発表資料によると、登録者数10万人、無料期間は99年4月まで延長するとのこと)ちなみに他のプロバイダも設定できるので、すでにパソコン中心でインターネットに繋いでいる人も「ごろ寝ブラウズモード用マシン」としてDCを追加できるわけだ。
操作はゲームに馴染んだ人ならすぐに覚えられる。そうでない人にとってもパソコンよりは平易だろう。ついでながら、セガサターンやメガドライブで遊びまくっていた、よりゲームに馴染みきった人の場合は実行とキャンセルのボタン配置が逆なのにとまどう。これがDCの作法らしいので指の感覚を切り替えること。
全ての操作をゲームパッドで行えるのは快適だ。しかし文字入力までこれで行うのは、精神修養には良いかも知れないが無謀である。掲示板にちぽちぽ書き込んでいる間に接続を切られたりするので、素直にキーボード(これは別売)をつけた方が良い。
ブラウザとしての機能は、フレーム対応、アニメGIFなど最低限のものは備えているので不自由はない。アナログスティックでスクロール出来るのが楽しい。しかし、JAVAやJAVAスクリプトには全く対応しておらず、一般的なプラグインも使えないので全てのホームページを完全に楽しめるわけではない。特に音楽が全然ないのは、TVとしては寂しい。何らかのBGMやCD演奏がバックでできるようにして欲しい。またJAVA搭載はDCのコンセプトそのものを変えうる仕様なので、是非組み込んで頂きたいところ。その他、フォントが大小2つくらいしか用意されておらず元々狭い表示画面と相まって、かなりレイアウトが崩れる事が多いのも気になる。しかしブラウザはCDで供給されるので、いずれ新しいバージョン、あるいは別のブラウザが発売されればこれらの不満も解消されていくと思われる。
というわけで、インターネットマシンとしてのDC、私はなかなかお勧めだと思うのだが……
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