|
133に不満はないが?
私の仮の職場でここ数年来使ってるマシンはIBMPC330という奴で、CPUはペンティアムの133MHzという今となっては冗談みたいな代物だ。そんなのをなぜ使い続けているかというと、冗談なのである。会社が貧乏という事もあるが、一応日常業務に支障はないという事で、私が半ば得意げに、そして半ばギャグのつもりで新機種を入れずに居たからだ。へぼいマシンを使い続ける事を自慢できるセンスは、一部の好事家と一部の関西出身者しか持ち合わせていないようだが、私は両方に相当する。
で、当面このままで行く予定だったが、ある日某パソコンショップでWinchip2−200というCPUをなんとなく(嘘)買ってしまったので、そいつに乗せ換えることにした。¥3500くらいだったと思う。自費である。なぜ自費かというと、それが趣味だからである。
気にいった?
作業は簡単で、要は前のCPUを引っこ抜いて新しいのを挿すだけで取り敢えず動く。実際には、蓋を開けたり、CPUソケットを露わにするためドライブベイを外したりと言った面倒くさい作業がつきまとうのだが、ここでは割愛。
冷却ファンは前のCPUに付いていたのを再利用と思っていたが、見るとヒートシンクだけだったので手持ちのクーラーを使用。動作電圧が低い(定格3.5Vのところ3.3V)のが不安だが、低い分には壊れはしないだろ、とそのままスイッチオン!
おお、動いた動いた。なんか速くなったような気がするぞ! てゆーか、速くなった。今までWin98の仕様と言うよりバグのため、日本語の長い名前のファイルを含むフォルダを開くのにえらい時間がかかっていたのだが、これがすぐ開くようになった。これはかなり嬉しい。それにソフトシンセ(VSC88)の音切れも少なくなったぞ。うーん、同じクロックでこんなに違うとは、うぃんちっぷ恐るべし……と思ったら、測ってみたところ同じクロックじゃないじゃん。HDbenchによれば222Mhzだそうだ。いきなりオーバークロックだったわけだ(ちなみに数値的にはMMX200MhzやペンティアムProの200MHzに相当する速さ)。普通のWinchip2だと、ベースクロック66Mhzの2倍だから133Mhzで動く筈だが、これはバージョンAというものだったらしい。全然確かめてなかったよ。
Winchipのシリーズは、倍率設定がCPU内部で独自の値に変更される。その組み合わせは以下の通り。
| 普通の設定(ペンティアム) |
×1.5 |
×2.0 |
×2.5 |
×3.0 |
|
| 普通の設定(MMXペンティアム) |
|
×2.0 |
×2.5 |
×3.0 |
×3.5 |
| Winchip2を挿したとき |
×4.0 |
×2.0 |
×2.0 |
×3.0 |
×4.0 |
| バージョンAを挿したとき |
×3.5 |
Reserved |
×2.5 |
×3.0 |
×3.5 |
Reservedというのは、どんな結果になるか俺ら(メーカー)の勝手って事で約束できんという意味だが、3.33倍が適用されたようだ。ベースクロックは66Mhzだから定格で使用するなら3倍設定にして200Mhzにするわけだが、ここは当然3.5倍設定で233Mhzだ。ただでさえ電圧が下がっているのにクロックアップして大丈夫か?とも思ったが(こういう場合、電圧を上げる事が多いらしい)、今のところこれで安定して動いている。結構タフだね。めでたしめでたし。
WinchipというCPUを知らない方へ
ウィンドウズパソコンと言えば、普通「インテル入ってる」でインテル社製のCPUだ。しかしわざわざ「入ってる!!」なんて叫ぶくらいだから、入ってないのもある。AMD社や、今は撤退したがCyrix社製のCPUがある。これらの会社は大昔からインテルと互換のCPUを作っていて、最近では日本の大手メーカーのパソコンにも採用されているので結構見かける。が、互換CPUはそれらだけではない、ここに第4の勢力、IDT社のWinchipがあるわけだ(実はさらに第5の勢力RiseのMP6というのもあるのだが、私は実物を見たことすら無かったりする)。これらのCPUは大手メーカーへの採用実績は殆ど無いが、それは(多分)供給面での不安によるものであり、CPUそのものが不安なわけではない(ただしRiseのMP6についてはCPUそのものにも不安があるようだ)。
最近、Cyrix、IDTは互換CPUのライセンスを相次いで売却している。売却先はVIAという、PCIチップセットでインテルの対抗馬となっている台湾の会社である。マザーボードの性能を決定づけるとも言えるPCIチップセットに加え、CPUの製造まで手に入れたVIAは、当然インテルと今以上の衝突は覚悟というわけだ。残る互換CPUの雄、AMDはアスロン+K6−2で全面攻撃の体勢を強化、互換CPUの世界は今後も楽しみなのである(RiseMP6以外)。
|