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マニエリストQ氏のイラストに寄せて (第9回「挿し話」応募分)
「挿し話で楽しむ遊ぶQ書房」 >
 
 
  二つの未来

 そこは長らくそうで在ったのかも知れませんし、そうで無かったのかも知れません、
ただ、今そこに在る、一様に明るい気圏と水圏には一片の意思も目的も無かったと知
れれば、その境界は唯一の知の対象として僅かな揺らぎを得たと知れましょう。
 或いは掌を界面に貼り、貼っては滑らせて億尋の淵を観れば、そこは長らくそうで
在ったのかも知れませんし、そうで無かったのかも知れません、ただ、今そこに在る、
一様に明るい水圏と地圏には一片の意思も目的も無かったと知れれば、その境界は唯
一の知の対象として僅かな揺らぎを得たと知れましょう。
 知られたことが知れ。
 知れろと散った知の、やがて界面を揺らし、地に満ち、空に満ち、やがてまた界面
を揺らしては、知れ、知れ、知と散ったと知れれば、やがて知る知の知られた時も知
れていようと。
 それを知るまで、知らず忘れておきましょう。


 ずっとそうかも知れないし、そうでもないのか知んないけど、なんかただそこにあ
るって言うか、空とかぼけっとして何も無いし。でもって水なんかもやっぱ空っぽじ
ゃん。それって空しい?
 だからばちゃばちゃやったら何かうじゃうじゃ出てきて超うざいから踏んで踏んで
踏んで……



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 著作者   蛮人S   mail:banjin-s@gorakken.net