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マニエリストQ氏のイラストに寄せて (第3回「挿し話」応募分)
「挿し話で楽しむ遊ぶQ書房」 >
 
 
   決戦! 毒珈琲VS毒サンタ

                              
 人の悲しみは落差で決まる。いかに幸せの高みからドンと突き落とすか、これが悪 魔の芸術だ。ふふふ、今回の標的、26歳失恋OL、傷心に沈む孤独な聖夜に訪れた サンタ、お嬢さん、私の手に掴まって、さあ一緒に踊りましょう、うーんハートウォ ーミン、ふふふ、だがその正体は地獄の毒サンタ、日々蠱毒を染み込ませた私の指に 触れたが最後、皮は剥げ肉は裂け、嗚呼なぜなの、どうしてなのぉと叫びながら血液 を沸騰させ、君は一握の砂となって散っていくのだ、うは、うははははっはっは‥‥
 
 手首を切っても笑われるだけ、私は悲しみを共有する相手が欲しいの。うふ、今夜 サンタが来るらしい。初めましてサンタさん、寒かったでしょう、珈琲はいかが?  美味しいでしょ、うふ、でもそれは魔法科学の粋を集めた毒珈琲よ、ほーら身体が縮 んでいくわ、骨肉を砕きながらね、苦しい? 苦しい? でも可哀想なのは子供達、 今夜楽しみにしていたサンタさん、幾ら待っても来やしないわ、来年もその次も来や しないわ、人形になって死んじゃったもん。うふ、サンタは私が独り占め、さあ手を とって踊りましょうね、おほ、おほほほほっほっほ‥‥

 そして、誰もいなくなった、赤い部屋。



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 著作者   蛮人S   mail:banjin-s@gorakken.net