国籍不詳・元インドのまき(1998/1/吉日)
さあ、料理だ。料理といえば、カレーだ。
これから諸君にカレーなる料理の鮮やかなる調理の工程を、しかも読みやすい箇条書きでお見せしよう。
0 まず、カレーが食べたいと心に思い浮かべよう。
1 冷凍庫の扉を開けると輸入牛肉パックの半分使い残したのが凍りついていたので、引っぱり出して電子レンジにそのまま入れる。焼酎をなめる。
2 2分ほど加熱した後いったん扉を開け、中身をぐるっと回して前後を入れ替えて再び加熱。伝統と格式を重んずる我が厨房のレンジには、ターンテーブルという物がない。
3 肉を包丁の刃でぐさぐさ叩いたあと、油をひいて熱した鍋に移し、しばし炒める間にタマネギが無いことに気づいておく。とりあえず焼酎をなめる。
4 冷蔵庫を開け、その場にいた野菜(白菜・椎茸・人参)を集める。フライパンに油を引き、熱する間に野菜たちを切り刻む。そののち、なんとなく炒める。
5 先刻の肉を加えると量が多くなっておどろく。さらにジャガイモを加えることを思い出してあきれる。火を止める。
6 おもむろにジャガイモの皮をむく。その際100円ショップで買ってきたようなプラスチックの皮むき器など使わない。ステンレス製のを使っている。むき終わったら薄切りにしてフライパンに加え熱する。
7 数分間かき混ぜた後、ジャガイモを味見。ぱりっとした歯ごたえ・全部が芯だ。蓋を閉じて火をとめ、そのまま蒸す。この間に焼酎をなめておく。
8 ジャガイモが食えるのを確認し、いよいよ下味だ。塩をふる。加減が分からないので少しずつ振っては混ぜ、味見する。私の仕事は常に繊細にして大胆だ。
9 国籍を定義するため、ピサ用チーズとオレガノを振りかける。やっぱりよく分からないので焼酎をなめる。皿に盛る。
10 食う。料理は一瞬を彩る花火のやうなもの・・
ああ、カレーが食べたい。