ケチャップもぶれのまき(1998/2/12)
鳥だ! 鶏肉だ! いや、やっぱり鶏肉だ。
不思議だな。なじかは知らねど我が厨房の冷蔵庫には、気が付くといつも鶏肉がある。しかも必ず期限切れのが。
というわけで、料理だ。料理といえば、中華だ。
運用をもって目的としてしまう事の是非は、あらゆる種類の制作現場、格別恵まれてもいなければ洗練もされていない現場において多々論じられるところであるが、私はただ気持ちの赴くままに振る舞いさえすれば全てのニーズに応えられる天才クリエイターであるから、特にこの状況を改善したいとは思わないし、その必要もない。さて、
1 中華鍋を軽く熱し、油を注ぐ。さらに熱する。なるべく熱くしよう。
2 パックから鶏肉を取り出し、一口大に切る。また、別の器に日本酒約100ccを用意しておく。
3 鍋に鶏肉をわらわらと入れる。するとひっついてしまうのでとりあえず火を止め冷ます。酒を一口飲む。
4 すっかり冷めてしまったところで、鍋をかき混ぜて肉と油をなじませよう。再び熱する。
5 冷蔵庫からキャベツ、ほうれん草を取り出し、刻む。キャベツを刻むとき鍋に気を付け、時々混ぜ、熱くなりすぎたら火を止める。
6 刻み終わった頃にはすっかり鍋が冷めているので、野菜を加え点火する。酒を飲む。
7 かき混ぜながら塩と「中華あじ」を加える。ふと手元をみると人参が転がっているので細く切り、加える。この場合人参に火が通るまで炒めると先に入れた野菜が焦げる恐れもあるため、しばらく炒めたら火を止め蓋をして蒸す。読者が自分でお作りになる場合は、先に人参を入れて一緒に炒めるという方法でも構わない。酒を飲む。
8 「すぐ戻る椎茸」を少量の水とともに電子レンジにいれ、20秒熱した後水とともに鍋に加える。
9 蓋をあけ、隠し味としてケチャップを入れる。よくかき混ぜる。
10 味が変わらないのでなおケチャップを加え、混ぜる。
11 やっぱりわからないのでケチャップを加え、混ぜる。
12 訴求力を強化するため、ケチャップを加え、混ぜる。
13 すっかり赤方偏移した鍋のいろどりに満足げにうなずいてみせる。酒を飲む。
14 皿に盛り、食う。冷めないうちにね。
用語解説
もぶれ(方言)---------- 表面になにやらたくさんくっついている様子。〜まみれ。
赤方偏移(天文学)------ なんとなく赤っぽく見えること。対象にすばやく顔を近づけることで補正される。