QBOOKS
1000字小説バトル 2nd Stage
チャンプ作品
『爆弾屋』ごんぱち
「すみません、爆弾下さい」
「えーと、ドリフ爆弾、ハリウッド爆弾、刑事ドラマ爆弾、アクションゲーム爆弾、恋愛SIM爆弾、RPG爆弾がございますが」
「ドリフ爆弾というのは……」
「爆発すると、衣服が焦げて破け、髪はパンチパーマになります。類似したものに、タイムボカンシリーズ爆弾というのがありますが、こちらはポロリがあります」
「殺傷能力は?」
「煙を口から吐いて、数分間気絶します。後遺症や外傷は基本的にありません」
「……ハリウッド爆弾は」
「とにかく炎を上げて大爆発します。どんな形にもなりますが、結果的に大量のガソリンに火を点けたような爆発をするのが特徴です。殺傷能力は高いですが、WASP相手には火傷一つ負わせる事は出来ません」
「刑事ドラマ爆弾は?」
「回想シーン以外では爆発しません。今から仕掛けた場合、必ず専門知識のない素人が専門家に電話で指示を受けながら解体される事になります。赤と青のコードが付いているのが特徴です」
「素人に解体されてしまうような爆弾は要らないな……アクションゲーム爆弾は?」
「激しい爆炎の出る爆弾ですね。携帯性が途轍もなく高いですよ。あ、変な置き方をすると逃げられなくなって自爆する事もあるので……つか、それが定番の死に方なので注意を」
「自爆するような爆弾はいらんな」
「優柔不断なあなたに、恋愛SIM爆弾はどうです?」
「なんだそれは」
「名前を教え合っただけの、彼女どころか友達かどうかも怪しい相手とデートをしないと発生する爆弾です」
「……意味が、よく分からんのだが。そんな相手とデートというのは出来るものか? 関係が深まるまでは一緒に帰って会話ぐらいで、その結果がデート、とかの方がいーんじゃないかと思うんだが」
「むっ! 貴様、カラフル頭髪教の者ではないな!」
「ふははは! 我こそは顔長教! 職人芸の作り込み、下校会話の魅力とくと味わわせてやるわ!」
「ぬかせ! 元祖の実力舐めるな!」
「こらぁ、お前らぁ! 喧嘩は止めろお!」
「あ、あなたは!」
「あなた様は!」
「「四……じゃなくて、ヲタ老師!」」
「はあい、人という字は、必死に素直になって主人公をデートに誘おうとするツンデレッ娘の人さし指と人さし指を合わせる形に似ていまぁす! 勿論、ちゃんと誘えなくてキレて逃げ出した後に落ち込んでるところに、主人公が現れて、優しくフォローしてイタダキマスの展開になるぞぉ、ここテストに出まーす!」
TOP PAGE
ライブラリ
作品の著作権は作者にあります。無断の使用、転載を禁止します
■
QBOOKS
www.qbooks.jp/
info@qshobou.org