QBOOKS
詩人バトル
チャンプ作品
『花のある生活』ながしろばんり
長い長い坂をくだると
海の器見えまして
県道沿い東へ小田原の方へと往くと
あの人のマンション見えまして
月曜日には花を買って
テーブルの中心、化粧の瓶に活けている
坂の上の駅から崖縁の住処まで
一軒の花屋もないのに
ぼう、おう、ぼう、おう
夕日が墜落するあたりで
連絡船の汽笛
湊にはいくつも鳥が旋回しているが
ほとんど鳶だったり、
ほとんど砂糖菓子だったり、
ふきえさん、山育ちなので
菜蕗から名前をとられました
潮風はベランダから
玄関に向けて吹き抜けていくです
東京へと帰るまでの間
しばらく花のことを考えていました
海の青を背にした、オレンジ色の花は
いったいなんという名前だったかしらと
TOP PAGE
ライブラリ
作品の著作権は作者にあります。無断の使用、転載を禁止します
■
QBOOKS
http://www.qshobou.org/
info@qshobou.org