第47回詩人バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオン作品は、ヨケマキルさんの
『滲み坂にて』に決定しました。

エントリ作品作者得票
10滲み坂にてヨケマキル7
2痛み香月朔夜3
19柔らかい刀木葉一刀3
3 現在(イマ)を生きて 岸野 雅也 2
6 銀の鈴 紫色24号 2
12 僕の幸せ 箱根山険太郎 2
18 イマジン河 ながしろばんり 2
5 路地裏ポリステックランダブー 影山影司 1
9 私を変えたモノ 藤原 けゐこ 1
13 交差点 ぶるぶる☆どっぐちゃん 1
14 反省期クルージング 歌羽深空 1
22 ブルー・ハワイ 大覚アキラ 1
該当作品なし 1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■滲み坂にて  ヨケマキルさん
 
感想: 最もイメージの鮮烈だったこの作品に一票を投じます。

 その他に印象に残ったものを。

 切れ味という意味では木葉一刀さんの「柔らかい刀」も良かったです。ただ、味わうには短かすぎると思いました。贅沢なようですが、読み手としてはもう少し展開が欲しかったです。

 佐藤yuupopicさんの「白景」、いい感じなのに物足りないと思ってしまいました。ドラマが動きだしそうな雰囲気はあるのに、残念な気がします。

 ネガティブな評でごめんなさい。
投票者:その他のQBOOKS作者



感想:ぶるぶる☆どっぐちゃんさんと迷って、今回はヨケマキルさんに。
どつらも独特感がよく。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:今回は自分の中で3作品が候補にあがり、迷いに迷ったあげくこの作品にしました。
他の2作品は、木葉一刀さんの「柔らかい刀」と佐藤yuupopicさんの「白景」。
この2作品が比較的短い一瞬の情景を描いているのに対し、「滲み坂」の場合はストーリーが成立していて、緊張感の持続度という点で一歩リードしていたかな・・・と。
投票者:このバトルへの参加作者



感想: ヨケマキルさんの作品には一般に使用頻度の少ない言葉や、意味が分かるがオリジナルである造語がよく使用されます。それらはヨケマキル世界の雰囲気作りに欠かせないアイテムです。この作品でも「滲み坂」「死の孔」「素空」「安寧世界」「ケタ笑い」などの造語や「きぬぎぬ」「バラック」「ねっとり」「ゆるり」「切れ雲」などの使用頻度の低い言葉が重要な役割を果たしています。詩は言葉の芸術なので、言葉の選定に最大限の努力をすべきであって、凡庸な言葉を使ったが為に台無しになることがしばしばあります。逆に辞書を使用しなければ分からない難解な言葉が頻出するとそれだけで敬遠されてしまうでしょう。自己満足の詩ならばそれでいいのですが誰もが暇なわけではありませんから。ですからヨケマキルさんの作品は凡庸による雰囲気の瓦解を避けるとともに見ただけで意味が分かるような造語が使用されているのです。一見難解にみえる氏の作品は実は読者への気配りを考えた(氏がそれを意識しているかどうかは不明ですが)ものであると言えます。
 さてこの作品に対する私の印象は「死の孔の配下にあり」という言葉への印象として要約できます。死を内在した存在が花開く春。その春を生み出す冬が死のイメージとして描かれていると思いました。1連目は自分の中に潜む死を、そして2連目は他者の中に潜む死を描き、それら絶望的な世界にあって詩を書きつづけるということの理由なき使命感のようなものが描かれていると思いました。
投票者:その他のQBOOKS作者



感想:詩人と云うモチーフそのものよりも、それを取り巻く世界の、詩人の存在自体への無関心さに惹かれる。カミソリの如くしんと冴えた冬の空気が緩み、春に向かう時。決して咲く道理のない模造の枝がビニルめいた薄桃の花で満ちるのか。来るはずのニセモノの季節、のイメージへと終結する脳みその回路があまりに美しい。きっと春になれば。春は、くるのか。はたしてくるのだろうか。マキルさんはこうやって毎回本当に速度も温度も磁場も異なるいろんな景色をみせてくれるから好きな詩人だ。

音に視覚が見えると云う観点で歌羽深空さんの「反省期クルージング」 と大覚アキラ さんの「ブルー・ハワイ」が好もしかった。ワイキキキキキキ→キャデラック→ジェットラグて理屈ナシに好きな曲が好きなのと近い部分で好きな箇所。

今回はあまり色んな作品に触れる余裕がなくスミマセンですが、今年もミナサマの作品をタノシミに致しております。(佐藤yuupopic)
投票者:このバトルへの参加作者



感想:お前が詩人でなくなるまで
詠え

至言だと思う。
とても良かった。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:ぴかぷー。
5  路地裏ポリステックランダブー 影山影司
 テンションに魅力あれどどうも、二つの主題が錯綜している。盛りすぎ。

10  滲み坂にて     ヨケマキル
 ああ、気持ちがええ。この、油絵じゃなくて水彩画の、色々な色が混じって汚れっちまった色彩の混沌が好きだ。混沌にも収束があって、混沌を往き漆黒へ、漆黒から混沌を帰って造花の白にたどり着く。そう、造花の色こそ、この世界にはふさわしい。
 造花だが、なおも造花の桜だと読めた。

11  トワイライト・ソング     檸檬
 ランボゥがいる!

20  暇なのに活動的なダラダラ     ゆふな さき
 ゴソゴソうごくハムスターを見ている気持ち。これはこれで楽しめた。

21  白景     佐藤yuupopic
 孤島だけものすごく引っかかる。動物園のあの、堀の内だという推察はつくけれども、第一声で「ん?」と思わせてしまったのんは寂しい。いい詩なだけに。

22  ブルー・ハワイ     大覚アキラ
 日本語を使いこなしてはる。うかれポンチ最強。

 今回は迷わずマキルさんで。次点は檸檬さん、アキラさん。(M)
投票者:このバトルへの参加作者


■痛み  香月朔夜さん
 
感想:ゾクッとした感覚が体に走りました。「よかった」というフレーズが頭の中にいつまでも響いていて、これしかないと思いました。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:こういうこと、考えるときがあります。
・・実際にしたことはないけれど。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:痛みと快楽は紙一重??
投票者:このバトルへの参加作者


■柔らかい刀  木葉一刀さん
 
感想:…短い作品だけれども言いたい事は分かるし、気持ちも伝わってくる気がします。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:鮮烈。
その一言。

柔らかい刀に、斬られた。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:おそらくもう取り返しのつかない恋愛関係の終わりを詩っているのだと解釈しましたが(違ってたらすいません)、シンプルで短い文章がかえって「裸」とか「刃」という言葉から様々なことを連想させて、その場面からずっと前の恋愛の記憶を自分も持っているかのように錯覚し、その場面がものすごくリアルに目の前に迫ってきました。さすがです。

投票者:その他のQBOOKS作者


■現在(イマ)を生きて  岸野 雅也さん
 
感想:『混沌』『呼応』『息吹』『輪廻』という言葉が詩にインパクトを与えています。また、各章で、文の形式が一貫しているので、リズムがあって読みやすかったです。それぞれの章に連動性があり、最後の文が、最初の文へと続くように作ってあるのもおもしろいと思いました。
内容も、短い文にもかかわらず物語性が読み取れ、十分に訴えてくるものがあると感じました。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:今を生きて・・・小さなモノが積もってぃけば哀しみさぇも恨みに変わる・・・同感しました!!
投票者:このバトルへの参加作者


■銀の鈴  紫色24号さん
 
感想:ダントツで好きな作品でした。紫色24号さんの作品はけっこう投票もしてきましたが、その中でも一番かもしれないくらいお気に入りです。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:「スローモーションで君に溶けていく」に感動。なぜか雪の音は何となく鈴の音のように感じる自分はこの作品にちょっと魅かれました。
投票者:このバトルへの参加作者


■僕の幸せ  箱根山険太郎さん
 
感想:関西弁のほんわかしたかわゆさと文章の無駄のなさ。いいですね。
投票者:純粋読者



感想:正直言うて、笑える詩っちゅうヤツはあんまり好きではないんですわ。
べつに泣ける詩が好きなわけでもないんですけどね。
そやけど、とにかく、この作品は、笑いましたわ。
詩ィ読んで、こんなに笑ったことはないですわ。
前代未聞にして空前絶後。腹筋ねじ切れて死ぬか思いました、ホンマ。
その点だけでも、この作品の秘めてるパワーみたいなもんは、
ものごっついものがある思うんですわ。
しかしアレでんな、目ェ取れるほどきっつい突っ込みを入れてくる
そんな相方とは、できればコンビ組みたないですな。
目ェ取れへん工夫したとしても、
突っ込まれるたんびに相当数の脳細胞が確実に死にまっせ。
いやしかし、ホンマ、笑わしてもらいましたわ。おおきに。ほな。
投票者:このバトルへの参加作者


■イマジン河  ながしろばんりさん
 
感想:凄いなぁ、の一言。ガッツリかっちり、純粋な言葉に仕上げている。
ゆらゆらぐるぐると、少しずつ世界を剥いでいくような描写は、ながしろ氏だからこそ出来る技だろう。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:今回は心にひっかかる作品が少なかった。
もちろん個人的好き嫌い含め。
その中でながしろさんと空人さんの作品ががとてもよかった。
最後まで迷いましたが空人さんの作品はまずは、上手いなあ、
というのが先に来てしまってその分入り込めない部分がありました。
ながしろさんのが心が見えるという点でやや優勢でしたので
こちらに投票しました。
投票者:このバトルへの参加作者


■路地裏ポリステックランダブー  影山影司さん
 
感想:今回は激しく迷いました。衝撃のある作品というよりはしずかに刺さる作品が多かったと感じます。この作品への投票は、それでいいものかと思いながらも「シヲ」という注の影響のようです。「詩を」と「死を」はもちろん、「師」や「史」までも含まれているかと思い、しばし絶句です。
他に気になった作品は以下4点。
「反省期クルージング」・・すごく好きです。言ってしまえばいい、しないでもない、この感覚はきっと信頼できます。
「僕の幸せ」・・難解でした。洒落で終わらせていいものか、滑稽な中にシニカルな棘をもった作品ではないでしょうか?
「私を変えたもの」・・「愛」との闘いに挑んだ作者に敬意を表します。2人でするのが恋、一人でするのが愛 わたしはそう思っていますが。
「白景」・・月を見上げて目に泪、の引用でしょうか?虎のはがゆさ、プライドの残滓と現状。いろいろなことが想起されました。
投票者:その他のQBOOKS作者


■私を変えたモノ  藤原 けゐこさん
 
感想:こ、こわい……。
その怖さに一票。
投票者:このバトルへの参加作者


■交差点  ぶるぶる☆どっぐちゃんさん
 
感想:作中の「あなた達の悲しみはいったいなんだろう」の言葉通り、
この作品から感じられるこの感覚は一体なんだろう…なのです。
イメージの差し出し方が秀逸。
「ガラスの傘」 とっても素敵です。

ヨケマキルさん 語感が良いです。
 映像的でありながらそれだけはないところも…。
 内容よりもスタイルが好みのタイプの作品でした。
箱根山さん 毎回目のつけどころが奇抜で良いです。
歌羽さん NEW歌羽さん、という感じで感触は良かったです。
 でも行間の使い方が安直な気がしました。
空人さん タイトルに惹かれました。
 内容は少し小説っぽかったかなと思います
ながしろさん 広大なものと身近なものとの行き来に悪酔いできました。
 印象に残る作品です。
木葉さん お見事です。スッキリ通ってきました。
佐藤さん 強い(とされている)生き物の無力さが
 滲み出ているように感じました。
 話がそれますが、たてがみが生えそろう前のライオンを動物園で見たことがあるのですがとっても珍奇でした。指を指されて笑われて、毎日ものすごいストレスを受けていたみたいでとても胸が痛みました。そんな記憶を思い出させてくれた、短いのに深い作品。
投票者:このバトルへの参加作者


■反省期クルージング  歌羽深空さん
 
感想: エントリ14『反省期クルージング(歌羽深空さん)』に投票します。
 最初「面白い題名だなぁ」と思いながら読み始め、気が付けば言葉のリズムにやられ、次に「はじ け る音が、/しないでもない」にやられました。
 ここまで縦横無尽に日本が使えるのはうらやましいです。(by千早丸)
投票者:その他のQBOOKS作者


■ブルー・ハワイ  大覚アキラさん
 
感想:空を飛ぶジェットのはずが、心を奥底まで抉って突き抜ける感覚。
たまらなく好きです。
投票者:このバトルへの参加作者


■該当作品なし
 
感想:沈んだ心にズンと響くものがなかった。
箱根山険太郎さんの僕の幸せにクスっときたが
それだけの理由での投票は失礼に当たると思い
今回はなしで。
投票者:このバトルへの参加作者


(以下は、同じ方から別の作品へ感想票をいただいているため、無効となります)
■夜が明ける前に 香月さん
 
感想:なんとも言えず切なくなったです・・・哀しい世界を映した詩(> _<)今はこんな風に染まってしまったんでしょうか・・綺麗な少女の瞳までも汚して・・